2005-03-16 (original) (raw)
雅子様大変ですね。
まだ都内のイベントしか出かけられないのね。時間かかりますね。美智子さまもまたヘルペス。皇室の女性って本当にストレスフルな仕事なんだなあ、と思います。想像つかないけど。
一説に言われるのは、美智子さまと紀子様が専業主婦モデル、雅子様がキャリアウーマンモデル、ですけど、ちきりんはこれは反対でしょ?って思ってます。
美智子さまも紀子様も、公務の量すごいよ!
一方で雅子様なんて子供生んですぐ病気になったこともあって、ほとんど公務の映像見ませんよね。
子供とスキーしてたり遊んでいたりばっかりよ。どっちかいうと、雅子様が専業主婦モデルでしょ?と思います。
そもそも皇室にお嫁に入るってのは、日本で一番過酷な仕事に就職するようなものですよね。
すごいつらい仕事。みーんな一回くらいは帯状疱疹だのヘルペスだの鬱状態だのに追い込まれるくらいプレッシャーの強い仕事、ということ。
美智子様はその仕事をやりこなしている。ぼろぼろになりながらね。
一方で雅子様は、そんなに必死で働く気はなかったのに、すごいつらい職場に入っちゃって、ありゃまーって感じなんじゃないかと思います。
投資銀行とかになんとなく就職しちゃって、メンタルに壊れちゃう人いますよね。ああいう感じです。
そもそも外交官って、いわゆるバリキャリ仕事じゃないですよね。
日本の外交って戦争も放棄、武力も行使しないと決めて米軍にお願いしちゃってるし、ODA的な“配るお金”が豊富だから、ある意味NPO的な色合いのある組織なんです。
それに、パートナー同伴のパーティとかレセプション、ディナーの席順を決めたり、いろんな国の音楽やら文化を勉強したり・・・
経済や通商っていうのは別の省庁が担当してるわけで、外務省って、いわゆる“国際関係論や異文化交流が大好きです!”っていうタイプの人が集まっている組織だと思います。
テロが起こったときとかは大変なんだけど、なんせ、そういう時はうちの外務省はおたおたしているだけで何の価値も提供しないので、忙しい(寝る時間は少ない)けど、決してプレッシャーが大変ではない、という気がします。
というわけで、雅子様は外務省にいても、結婚したら育児休暇でたっぷり休んで、子育てしながら、ちょろっと“異文化交流的なお仕事”して生きていく、ってことをやろうとしていた人だと思うのです。
反対に美智子様の時代のああいう家の女性は、形は専業主婦でも、そもそも結婚自体が政略的だから、嫁としての存在自体が政治的だったりしますよね。
大名の娘とかもそうでしょ。お嫁入りするときにそういう自覚がビンビンあったと思うんです。人質として一人で江戸に住まわされる外様大名の奥様もいたわけで。
美智子様だって、お輿入れの時にはご両親からかなりそれっぽい“言い含め”があったのではないかと思う。「これからは、あなたのためではなく、国のための人生なのよ」的な。
一方、雅子様一家は、みーんな“異文化交流系”の方々ですよね。
誰一人として“すごい稼ぐ”“日本の高度成長を支える”とか、“天下取りのキーパーソン”的な匂いがしません。みなさん、のんびり優雅な感じです。オペラとかワインとかピクニックが好きです、みたいな。
小和田家の家族の人の顔には、美智子様を送り出した正田家のご両親の表情にある怖いくらいの“歴史の要を支える職責に、娘を献じる覚悟”みたいなのを感じない。
でもね、皇太子が、そういう“キラッ”系のおうちではなく、のほほん系のおうちから奥さんを選んだってのが、歴史の流れという気がするのです。
今の天皇は歴史をそのまま知っている。
なんたって実の父が昭和天皇だもの。嫌でも歴史の真ん中にいて育てられます。だから伴侶は美智子さん。でも、今の皇太子は、生まれたときから日本は平和。政治的な存在とかより、文化とか異業種交流の方に視線が行きがちなわけです。
だから確かにそこには“新しい公務”の可能性ってありそうな気がしますよね。ちきりんが是非今の皇太子夫妻に取り組んで欲しいもの。それはこういう感じのこと・・
- 絵画、音楽、オペラ、それに日本の伝統文化など、とにかくいろいろスポンサーする。
- エコ系の運動も支援する
- 男性の子育て運動の支援
- 仕事と子育てを(がんばりすぎないレベルで)両立する女性の生き方のモデル
今必要なのは、バリキャリ的生き方モデルでは、もうないのだと思います。ゆっくりのんびり文化的に健康的にすごす一生。皇室って国民の一歩先でそういうのを示してくれたら、それもそれでいいかな〜とか思います。