2012-03-28 (original) (raw)
読者の方の中には、来週から新社会人になるという人もいますよね。
なので今日は、それらの方々への「贈る言葉」を書いてみます。
自分が社会人になったばかりの時のことを思い出し、その頃、何を言われてたらよかったかな、と考えながら。
1.自立しよう!
まずはコレに尽きます。いろんな意味で早めに自立しましょう。
日本では法的には 20歳で大人になるけれど、この時期は当時の私もそうだったように、大半の人が親に食べさせてもらっていると思います。働き始めたら、まずは経済的に自立しましょう。
まだまだ先のコトに思えるかもしれないけれど、あなたもそのうち、自分の子供を養い、さらに自分の親を養わないといけない時がやってきます。
加えて社会にだって、なんらか返していきたいと思っているはず。その第一歩が、まずは自分で食べていく、ということです。
仕事の上でも、できるだけ早く自立しましょう。
上司がいなくても、先輩がいなくても、なんとか仕事がこなせるように。必要な知識やスキルを貪欲に吸収して、早めに一人前になりましょう。
2.自分のコアを見つけよう!
最初の 3年から 5年の間に、自分の“コア”を見つけましょう。
私の場合、最初の 5年をバブル期の証券会社で過ごし、「マーケットとは何なのか」という感覚を、身を以て学び、身につけました。
この「市場=マーケット」に関する感覚を身につけたことが、今にいたるまで「ちきりん」のバックボーンとなり、私が食べていくことの根源的な価値を供給し続けてくれています。
何が自分のコアになるのか、すぐにはわからないだろうし、そんなに明示的に示されるわけではありません。
だけど 3年から 5年たったとき、「自分はコレを信じてる!」というものが必ず見つかります。
それを大事にしましょう。
それにこだわりましょう。
自分が働いていく上で、判断をする上で、迷った時にはいつも拠り所となりうる、最初の“コア”をぜひ手にれましょう。
3.自分のアタマで考えよう!
社会人になると、学生の時には見えていなかった驚くべき世界が目の前に拡がります。
その中には、ワクワクどきどきのすばらしいダイナミックな世界もあれば、「まじかよ、これ?」みたいな世界もあります。
世の大人達は、すべてを受け入れろ、すべてを飲み込めと言ってきます。
でも、どんな時にも、自分のアタマでよーく考えましょう。
明らかにおかしいと思えることを、思考停止して飲み込んでしまったら絶対にダメです。
それを飲み込んだらその時点で、人生の最初の、大事な大事な分岐点で大きく間違った道を歩むことになってしまいます。
自分のアタマで考えて「これは違うだろ?」と思ったら、その感覚をどうぞ大切にして下さい。
4.自分を大事にしよう!
仕事も会社もキャリアも、家族も友人も仲間も大事だけれど、なによりもまず自分を大事にしましょう。
「自分さえ我慢すれば」とか「自分が犠牲になれば」というのは、ほとんどの場合、欺瞞に過ぎません。
自分の価値を、まずは自分で信じましょう。私たちは皆、生きているだけで大きな価値があります。
誰も評価をしてくれなくても、自分があまりにつまらない人間に見えても、あなたにはあなたの価値がある。
まずは自分で、「オレは(私は)ものすごく価値のある人間だ!」と思い込みましょう。
大変なこともあるでしょう。つらいこともあるでしょう。
でも、自分を責めすぎないようにしましょう。
自分を痛めつけすぎないようにしましょう。
時にはさっさと逃げ出しましょう。
自分のことを、自分でうんと大事にしてあげましょう。
5.人生を楽しもう!
人生を楽しみましょう。
働くことは、つらいことでも我慢すべきことでもありません。
働くことは喜びです。自分が生み出すものに誰かが対価を払ってくれるというのは、驚くべき僥倖です。
仕事以外でも、趣味も、恋愛も、冒険も、興味のあることは全部やってみましょう。
20代に持っているものの大事さは、40代になったらよくわかります。
やりたいことは全部やっておきましょう。
楽しいと思えることを先延ばしにするのは愚行中の愚行です。今やりたいことは、今やるんです!
新しい人生を楽しんでください。私は(今はチンタラしているけれど)バリバリ働くことも大好きでした。
Welcome to the real world !