2016-10-07 (original) (raw)

この夏、認定 NPO 法人 難民支援協会 (JAR) を取材して難民問題に関する連載ブログを書きました。

その最後に「会場が見つかれば、この問題についてみんなで考えるイベントを開催したい!」と書いたところ、

複数の団体からお申し出があり、調整の結果、11月13日(日)の午後に、お茶の水にある デジタルハリウッド大学様 の施設をお借りしてイベントを行うことになりました。

またブログ連載の後には、JARへ寄付のお申し出を頂いた方も多数あると聞いています。いつも思うのですが、ちきりんブログの読者ってほんとーに素敵! 感謝感謝です。

さて、今回行うイベントのテーマはこちら

毎年 1万人の難民を受け入れようと思ったら、何をする必要があるのか。ちきりんと一緒に考えよう!

「毎年 1万人」というのは、先進国として恥ずかしくないレベルの受け入れを、ということです。

f:id:Chikirin:20160812225432j:image:w500
※イタリアはギリシャと共に、海からオンボロ船でやってくる難民もものすごい数、救助しています。

日本の経済規模や人口からみれば、毎年 1万人は決して難しい数字ではありません。

とはいえ、昨年の“27人”とは桁が 3つ違うわけで、実現のためには超えなければならないハードルもたくさんあります。

そこで今回のイベントでは、その壁を越えるための課題について、私と JARのスタッフ、そして参加者のみんなで「具体的に何をすればいんだろう?」と考える機会にしたいと思っています。

たとえば、

1)個人、法人含め、もっと寄付を増やすにはどうすればいいだろう?

2)企業協力(難民を雇用する企業や、プロボノ活動をする企業)を増やすには? 企業ってどうやってアプローチすれば話が通りやすい?

3)選挙権を持たない難民に代わり、世論を盛り上げて日本政府にプレッシャーをかけるにはどんな方法があるんだろう?

4)難民を受け入れてくれる地域や自治体を「えらいっ!」と盛り上げるのも重要。彼らの頑張りをどう伝え、拡げ、支援していけばいい?

などといった課題かな。

これまでは年に一度、みんなで同じ本を読みネット上で話合う ソーシャルブックリーディングを実施してきましたが、今年はそれにかえ、このリアルイベントをやることにしました。

以前実施した 「本と書店の価値を考える」イベントもすごく楽しかったので、今回もとても楽しみです。

それとね。
上記のような課題について考えようと思えば、ロジカルシンキングとマーケット感覚が不可欠でしょ。

私はこのふたつのスキルについて本を出してるんですが、その読者の中にも、

「ロジカルシンキングやマーケット感覚を使って、リアルな社会問題への解を考えてみたい!」「ちきりんがどう考えを進めるのか、見てみたい!」って方もあるかなと思って。

自分のアタマで考えよう

ちきりん
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 2,304

Kindle 版

楽天ブックス

マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法

ちきりん
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 1,923

Kindle 版

楽天ブックス

というわけで現在いろいろ計画中です。

11月13日(日)の午後 13時から 16時@お茶の水で参加可能&参加希望の方は、下記からお申し込みください。

参加費は 1000円で事務経費を除きJAR への寄付にあてられます。
申し込みフォームへ(先着順 定員 150名)

2016.10.7 23:05 追記
こちらのイベントは満席となりました。ご応募ありがとうございました。
・直前にキャンセルがでた場合のみ、若干名の応募を受け付けます。

なお、今回は「日本は難民を受け入れるべきか否か」を話合うイベントではありません。それについて議論したい方は、そういうイベントをご自身で開催してください。

今回のイベントは「どうすれば、日本も先進国として最低限恥ずかしくない貢献をできるのか。国際社会の一員として考えよう!」というもので、まさに問題解決型イベントです。

たくさんの方とお会いできますよーに!

f:id:Chikirin:20150810175729j:image:medium

<難民関連ブログへのリンク>

第一回 問題はデータと首相の認識
第二回 びっくり! これが日本の難民認定基準
第三回 難民条約とインドシナ難民
第四回 トルコとミャンマーの違いとは?
第五回 難民ってどーやって日本に来るの?
第六回 偽装難民についてはどう考えればいい?
第七回 外国人労働者と移民と難民
第八回 拡散と寄付とイベントを!

http://d.hatena.ne.jp/Chikirin+personal/ http://d.hatena.ne.jp/Chikirin+shop/