さよなら妖精とは 読書の人気・最新記事を集めました - はてな (original) (raw)

さよなら妖精

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読書

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さよならようせい

米澤穂信の小説。
2004年2月,東京創元社より刊行。

一九九一年四月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。遠い国からはるばるおれたちの街にやって来た少女、マーヤ。彼女と過ごす、謎に満ちた日常。そして彼女が帰国した後、おれたちの最大の謎解きが始まる。覗き込んでくる目、カールがかった黒髪、白い首筋、『哲学的意味がありますか?』、そして紫陽花。謎を解く鍵は記憶のなかに――。忘れ難い余韻をもたらす、出会いと祈りの物語。気鋭の新人が贈る清新な力作。

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#読書#米澤穂信#さよなら妖精

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2024-3-アニメなんちゃって総評*1 A.マケインB.小市民、女神のカフェテラスC.逃げ上手の若君、サクナヒメD.KAMUI、僕妻 マケインが特に面白かったですね~以下、順に感想 負けヒロインが多すぎる! 見てた範囲内だと今期で一番面白かった。で、面白いと感じた要因はたくさんあると思うんだけど、テンポが良かったのが特に大きいのかなと思った。 この”テンポ”なんだけど、比較対象として義妹生活と恋は双子で割り切れないを挙げたい。この二作も中盤までは見ていたんだけど、自分がテンポ感を重視するタイプなので途中で断念してしまった。この項目で他作品のネガはしたくないから軽く書くけど、”間”を多用する作品だった。特に前者。…

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ブ日記3ヶ月前

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偽日記@はてなブログ3ヶ月前

2024/07/12⚫︎『小市民シリーズ』第一話をNetflixで。なぜかシネスコ的なすごい横長フレーム。 うーん、何か今ひとつ冴えない感じ。もっと淡々としていていいと思うのだが、演技にしても、演出にしても、不必要な「溜め」を作ったりしていて、それと、主役の二人があまりに穏やかなせいか(もちろんこの二人こそが獰猛であり穏やかさは「装われた」ものなのだが)、それ以外の人物(特に男子)が、すぐに声を荒げたり大声を出したりで、粗暴すぎるように感じられた。ポシェットを探している男子三人が、こんなに粗暴である必要あるのか、と思ってしまった。健吾も人に圧をかけすぎているように見える。こんな高圧的なキャラじゃなかったと思うけど…

野の百合、空の鳥3ヶ月前

越境のための分断――『小市民シリーズ』第1話における “線” についてはじめに 1 分断としての “線” 1.1 「狐」と「狼」の分断 1.2 「探偵」と「犯人」の分断 1.3 他者との分断 幕間:「小市民」としての “線” 2 越境のための “線” 2.1 「無能感」としてのフレーム 2.2 「全能感」としての越境 2.3 小さな逸脱としての越境 2.4 「完全なる小市民」への越境 2.5 川の “越境” が示すもの おわりに——あるいは「探偵」役を演じてしまうことについて はじめに 線に惹かれる。 建物の境界線、窓の枠線、山の稜線、あるいは陰を落とす光線さえも——『小市民シリーズ』第1話はまごうとなき “線” アニメだ。線にフェチズムを感じると言ってもいい。…

teke teke my life 読書記録置き場3ヶ月前

犬はどこだ(米澤穂信)はやっぱりいいわね(ネタバレあり)久しぶりになんとなく米澤穂信の「犬はどこだ」を読んでいましたが、やっぱ好きですねー。久しぶりに読んだ感想をだらだらと書いておきます。 なお、若干ネタバレありです。 犬はどこだ 作者:米澤 穂信 東京創元社 Amazon キャラが好きなんよな 主人公が辞め銀行員なのすき ハンペーのキャラもいいよね ミステリ部分 当然面白く、米澤穂信作品らしさ全開 最後事件現場に行くメリットあんまりなかったよね 続編まだかなー キャラが好きなんよな 主人公が辞め銀行員なのすき 主人公が銀行員生活のストレスにやられた設定なのは好きですね。主人公の咄嗟に見せる外交性や緻密さに納得感を持たせつつ、一方で疲れた大人として…

隠居日録3ヶ月前

巴里マカロンの謎米澤穂信氏の巴里マカロンの謎を読んだ。これも小市民シリーズの一作のはずだが、今回はタイトルに季節が入っていない。多分番外編といった感じなのだろうか。本書には「巴里マカロンの謎」、「紐育チーズケーキの謎」、「伯林あげぱんの謎」、「花府シュークリームの謎」というように外国の都市名プラスお菓子プラス謎というサブタイトルになっている。「巴里マカロンの謎」「紐育チーズケーキの謎」「花府シュークリームの謎」の短編の時間軸はこの順番になっていて、多分3巻目の直後辺りからの物語だろう。「伯林あげぱんの謎」は小鳩が一年の頃の物語で、新聞部の試食したベルリーナ・プファンクーヘンに関する謎なので、堂島健吾も出てくる…

隠居日録4ヶ月前

秋期限定栗きんとん事件米澤穂信氏の秋期限定栗きんとん事件を読んだ。今回の事件は上・下と2冊に分かれていて、合わせると500ページぐらいになる。だからというわけでもないが、物語の時間も長く、前巻の夏の直後から次の年の秋までと約一年にわたる物語となっている。今回メインとなる事件は彼らの住む木良市で発生した連続放火事件だ。小鳩と小山内の互恵関係は前巻で終了した。もっとも彼らの高校の一部では二人は別れたと認識されているようだが。関係が終了しているため、今回の事件では、この二人は殆ど接触せず、物語の最後の方で直接対話が行われる。今回は船戸高校の新聞部の瓜野という1年生が物語を牽引する役割を担う。彼は学校新聞である「月報船戸」…

ネコショカ(猫の書架)4ヶ月前

『冬期限定ボンボンショコラ事件』米澤穂信 「小市民」シリーズ四部作、最後の季節、高校時代の終わり「小市民」シリーズついに”冬期”が登場 2024年刊行作品。『春期限定いちごタルト事件』『夏期限定トロピカルパフェ事件』『秋期限定栗きんとん事件』そして短編集である『巴里マカロンの謎』に続く「小市民」シリーズの五作目にあたる作品である。文庫書下ろし。 もはや超売れっ子作家となった米澤穂信作品を単行本ではなく、最初から文庫で読めるのは、もはや「小市民」シリーズだけなのではなかろうか。その点、文庫で始まったのに最近はハードカバーで出る「古典部」シリーズとは対照的である。フォーマットを変えなかった東京創元社偉い! 表紙イラストはもちろん片山若子(かたやまわかこ)。片山若子にとしては「小市民」シリーズ…