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サド裁判
1959年、澁澤龍彦がマルキ・ド・サド『悪徳の栄え・続』を翻訳出版したところ、本人と発行人である現代思潮社の石井恭二が猥褻文書販売および同所持の容疑で起訴された事件を指す。大岡昇平、大江健三郎、吉本隆明など、1960年代を代表する知識人が弁護側の証人として法廷に立った。裁判は最高裁までもつれたが、1969年に被告側の敗訴で結審する。
なおこの裁判で澁澤は「裁判そのものを茶化す」「裁判をお祭り騒ぎとして楽しむ」という態度を一貫して取り続け、ときにはわざと遅刻した。このため、弁護士の中村稔(詩人でもある)とは価値観の食い違いから衝突することもあったようだ。このときの思い出は中村本人が『ユリイカ』の「臨時増刊 総特集 澁澤龍彦」で語っている。
- 作者: 現代思潮社編集部
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