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伊豆東部火山群

[英文表示] Izu-Tobu Volcanoes
伊豆東部火山群は、伊豆半島東部地域に密集する玄武岩〜流紋岩質の多数のスコリア丘・タフリング・マール・溶岩ドームなどの小火山体と、それにともなう溶岩流・降下火砕物・火砕流・火砕サージ・ラハール堆積物(東伊豆単成火山群)、ならびにこれらの東方海域に密集する多数の海底火山(東伊豆沖海底火山群)の総称。
日本に110ある活火山の一つで、気象庁における常時観測火山に指定されている。

概要

陸上部分については玄武岩〜安山岩質火山のうち最大のものは大室山、デイサイト〜流紋岩質火山のうち最大のものはカワゴ平である。
海底火山群については火山数、岩石の種類、活動年代等不明なことが多い。
火山群は、この地域の広域応力場を反映して、北西〜南東へ並ぶ配列がいくつも重なっている。玄武岩〜流紋岩のSiO₂量は48.3〜73.0wt.%である。
この地域では、1930年に群発地震が発生して以降、しばらく活動を休止していたが、1970年代後半頃より群発地震活動が再開し、1989年7月には、群発地震とともに伊東市沖の手石海丘で有史以来、初めての噴火があった。

過去1万年間の噴火活動

大室山が約4000年前の噴火で形成された。
その後約3200年前には、この地域ではじめての流紋岩質マグマがカワゴ平から噴出し、北方へ火砕流を流すと同時に軽石・火山灰を西方に降らせた。
約2700年前には岩ノ山−伊雄山火山列で割れ目噴火が生じた。
1989年7月13日、伊東湾の手石海丘で海底噴火が発生し、手石海丘と命名された。マグマ噴出量は0.00004DREkm³。

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