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菊花賞

日本中央競馬会(JRA)が京都競馬場の芝3000mで10月下旬に施行する中央競馬の重賞(GI)競走。
出走条件はサラブレッド系3歳牡馬・牝馬(国際)(指定)。繁殖馬の選定のためせん馬は出走不可。負担重量は定量(牡馬57kg、牝馬55kg)。 1着賞金は1億1200万円(2014年)。
皐月賞、東京優駿(日本ダービー)に続く3歳クラシック競走の最終戦。
正式には「きくかしょう」(Kikuka Sho)の読みである。

1937年に京都農林省賞典4歳呼馬競走*1としてイギリスのクラシック競走・セントレジャーステークスを範に京都芝3000メートルで初めて開催された。その後、何度か名前が変わり、現在の名前となったのは1948年からである。ちなみに、この間京都芝3000メートル以外で行われたのは、1979年の阪神代替開催時のみである。
1984年のグレード制導入とともにGIに格付け。2007年の日本のパートI国昇格により、グレード表記がJpnIに変更されたのち、2010年に国際格付けのGIに改められた。
もともとは中央競馬所属の内国産馬による競走だったが、2001年からは外国産馬にも門戸が開放され、2008年には7頭まで拡大された。2010年から外国産馬・外国調教馬の出走が9頭まで可能となり、2013年から外国調教馬は外国産馬とは別に9頭まで出走可能となった。
トライアル競走である神戸新聞杯(GII)とセントライト記念(GII)のいずれかで3着以内に入着した馬には、本競走への優先出走権が与えられる。また、地方競馬所属馬は、トライアル競走で3着以内、もしくは皐月賞、桜花賞、優駿牝馬、東京優駿の優勝馬に優先出走権が与えられているほか、春のクラシック競走およびNHKマイルカップの2着以内馬にも出走資格が認められている。

菊花賞はその距離が示す通り特にスタミナを要求される過酷な舞台であり、近年のスローペースによりスタミナ傾向が薄まったとも言われているが、その代わりに瞬発力が必要になってきている。また、夏を経て成長した3歳馬の成果を示す舞台でもある。そのため、皐月賞は「最も速い馬が勝つ」、日本ダービーは「最も運の良い馬が勝つ」と言われているのに対し、菊花賞は「最も強い馬が勝つ」と言われている。その言葉どおり古馬になってもGI戦線で活躍する名馬を多数輩出している。一方で近年、長距離に適正のない3歳馬は本競走ではなく、中距離で行われる天皇賞(秋)(GI)を目指すケースが増えている。
本競走の上位馬・有力馬は、この後ジャパンカップ(GI)や有馬記念(GI)に向かう場合が多い。

*1:この時代の年齢表記は数え年であり、4歳は今の表記方法で3歳を示す。以下、2000年以前の話については同様。

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