女院とは 一般の人気・最新記事を集めました - はてな (original) (raw)

女院

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にょいん

三后あるいはそれに順ずる位の女性に与えられた号。院とは上皇を指し、女院とは即ち上皇待遇を受けた女性である。
建礼門院(平徳子)、八条院(翮子内親王)などがいる。

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#藤壺#女院#危篤#藤壺の宮#薄雲

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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸8ヶ月前

【源氏物語597 第19帖 薄雲28】女院も御信頼あそばされた人で、朝廷からも重い待遇を受けてた僧都が 夜居《よい》の僧として帝に侍していた。静かな夜明け 人は退出し誰もいなくなった。⚠️表題を間違えました🙇 正しくは 源氏物語597 第19帖 薄雲28です💦 御葬儀に付帯したことの皆終わったころになって かえって帝はお心細く思召《おぼしめ》した。 女院の御母后の時代から 祈りの僧としてお仕えしていて、 女院も非常に御尊敬あそばされ、 御信頼あそばされた人で、 朝廷からも重い待遇を受けて、 大きな御祈願が この人の手で多く行なわれたこともある僧都があった。 年は七十くらいである。 もう最後の行をするといって山にこもっていたが 僧都は女院の崩御によって京へ出て来た。 宮中から御召しがあって、 しばしば御所へ出仕していたが、 近ごろはまた以前のように君側《くんそく》のお勤めを …

#女院#僧都#祈祷#真言宗#護摩

源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸1年前

【源氏物語572 第17帖 絵合 25】桐壺院の学問にする考えや 源氏自身の絵に対する思いを 帥の宮に語る。明け方近くなって古い回想から湿った心持ちになった源氏は 杯を取りながら帥《そつ》の宮に語った。 「私は子供の時代から学問を熱心にしていましたが、 詩文の方面に進む傾向があると御覧になったのですか、 院がこうおっしゃいました、 文学というものは世間から重んぜられるせいか、 そのほうのことを専門的にまでやる人の長寿と幸福を 二つともそろって得ている人は少ない。 不足のない身分は持っているのであるから、 あながちに文学で名誉を得る必要はない。 その心得でやらねばならないって。 以来私に本格的な学問をいろいろとおさせになりましたが、 できが悪い課目もなく、 またすぐれた深い研究のできたこともありません…

#源氏物語#絵合#中宮#女院#光る君へ

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【源氏物語570 第17帖 絵合23】女院は絵にもお詳しい。判者が判定しきれない時などに 短い言葉の下されることも感じの良いことであった評判どおりに入念に描かれた絵巻が多かった。 優劣をにわかにお決めになるのは困難なようである。 例の四季を描いた絵も、 大家がよい題材を選んで筆力も雄健に描き流した物は 価値が高いように見えるが、 今度は皆紙絵であるから、 山水画の豊かに描かれた大作などとは違って、 凡庸な者に思われている今の若い絵師も 昔の名画に近い物を作ることができ、 それにはまた現代人の心を惹くものも多量に含まれていて、 左右はそうした絵の優劣を論じ合っているが、 今日の論争は双方ともまじめであったからおもしろかった。 襖子《からかみ》をあけて朝餉《あさがれい》の間《ま》に 女院は出ておいでになった。 絵の鑑識に必ず自信が…

#源氏物語#山水画#女院#紫式部#光る君へ

源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸1年前

【源氏物語548 第17帖 絵合 1】女院は前斎宮の入内を熱心に促しておいでになった。朱雀院は残念がっておいでになったが 当日に立派な贈り物が届いた💐前斎宮《ぜんさいぐう》の入内《じゅだい》を 女院は熱心に促しておいでになった。 こまごまとした入用の品々もあろうが すべてを引き受けてする人物がついていないことは気の毒であると、 源氏は思いながらも院への御遠慮があって、 今度は二条の院へお移しすることも中止して、 傍観者らしく見せてはいたが、 大体のことは 皆源氏が親らしくしてする指図《さしず》で運んでいった。 院は残念がっておいでになったが、 負けた人は沈黙すべきであると思召《おぼしめ》して、 手紙をお送りになることも絶えた形であった。 しかも当日になって院からのたいしたお贈り物が来た。 御衣服、櫛《くし》の箱、乱れ箱、 香壺《こうご》の箱…

#源氏物語#絵合#梅壺女御#秋好中宮#女院

🪻源氏物語&古典blog 和歌&漢文🪻1年前

音に聞く松が浦島今日ぞ見るうべ心ある海人は住みけり〜源氏の君が口ずさんだ古歌🪷 素性法師(そせいほうし)の歌音に聞く 松が浦島《うらしま》 今日ぞ見る うべ心ある海人《あま》は住みけり 源氏の君が口ずさんだ古歌🪷 素性法師(そせいほうし)の歌 〜この島が有名な松が浦島なのだ。 だから情趣を解する海人ならぬ 尼が住んでいるのだなあ。 【第10帖 賢木 さかき】 解けてきた池の薄氷にも、 芽をだしそめた柳にも自然の春だけが見えて、 いろいろに源氏の心をいたましくした。 「音に聞く 松が浦島《うらしま》 今日ぞ見る うべ心ある海人《あま》は住みけり」 という古歌を口ずさんでいる源氏の様子が美しかった。 ながめかる 海人の住処《すみか》と 見るからに まづしほたるる 松が浦島 と源氏は言った。 今はお座敷の…

#音に聞く松が浦島今日ぞ見るうべ心ある海人は住みけり#素性法師#源氏物語#女院#中宮

源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸1年前

【源氏物語461 第14帖 澪標35】藤壺の宮は太上天皇に準じて女院と遊ばされ、仏法に関係した善行功徳をお営みになることを精励しておいでになった。入道の宮をまた新たに御母后《ごぼこう》の位にあそばすことは 無理であったから、 太上天皇に準じて女院《にょいん》にあそばされた。 封国が決まり、 院司の任命があって、 これはまた一段立ちまさったごりっぱなお身の上と見えた。 仏法に関係した善行功徳をお営みになることを 天職のように思召《おぼしめ》して、精励しておいでになった。 長い間御所への出入りも御遠慮しておいでになったが、 今はそうでなく自由なお気持ちで宮中へおはいりになり、 お出《で》になりあそばすのであった。 🌃🎼神秘的な和の夜 written by ゆうり🌃 少納言のホームページ 源氏物語&古典 syounagon-web ぜひご覧く…

#式子内親王#玉の緒#太上天皇#女院#善行功徳

源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸1年前

【源氏物語431 第14帖 澪標5】帝はお美しく、朧月夜の尚侍を深くお会いしになる。源氏は優れているが自分を思う愛はそれほどでない。帝は御容姿もおきれいで、 深く尚侍をお愛しになる御心は年月とともに顕著になるのを、 尚侍は知っていて、 源氏はすぐれた男であるが、 自分を思う愛はこれほどのものでなかったということも ようやく悟ることができてきては、 若い無分別さからあの大事件までも引き起こし、 自分の名誉を傷つけたことはもとより、 あの人にも苦労をさせることになったとも思われて、 それも皆自分が薄倖《はっこう》な女だからであるとも悲しんでいた。 🌿🎼優しい日だまりと、静寂(The calm and quiet sunny place)🌿 ☘️written by蒲鉾さちこ 少納言のホームページ 源氏物語&古典 syounag…

#三条#右大臣#左大臣#太政大臣#女院

源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸1年前

【源氏物語241 第十帖 賢木53】源氏が中宮に突然の出家について尋ねる。中宮は、前々から考えていたことを 命婦を通じてお答えになった。❄️🎼 冬待人 written by のる❄️ 明るい月が空にあって、 雪の光と照り合っている庭をながめても、 院の御在世中のことが目に浮かんできて 堪えがたい気のするのを源氏はおさえて、 「何が御動機になりまして、 こんなに突然な御出家をあそばしたのですか」 と挨拶を取り次いでもらった。 「これはただ今考えついたことではなかったのですが、 昨年の悲しみがありました時、 すぐにそういたしましては人騒がせにもなりますし、 それでまた私自身も取り乱しなどしてはと思いまして」 例の命婦《みょうぶ》がお言葉を伝えたのである。 源氏は御簾《みす》の中のあらゆる様子を想像して悲しんだ。 おおぜいの女の衣摺…

#源宗于#薫香#女院#出家#衣擦れ

碧の日記2年前

平安時代を終わらせた影の立役者 八条院・暲子内親王私が大好きな『平家物語』の2大姉妹 姉:二位の尼(平時子)と 妹:建春門院・滋子(高倉帝の母) 姉:上西門院・統子 と 妹:八条院・暲子 今回は鳥羽院の皇女で異母姉妹の妹、八条院・暲子内親王を取り上げる。 私はこの女院こそが貴族の世を終わらせた影の立役者だと思っている。 八条院が貴族の世を取り戻そうと奔走した結果、時代が完全に武士の世となろうとは、女院自身、想像もしなかったに違いない。 八条院は父の鳥羽院から愛されたとても賢い皇女だったそうだ。 安楽寿院領をはじめとする多くの荘園を父母から相続した八条院は、自分の役割はその 財産と貴族の世を守ることだと強く認識していたのではないだろうか。 具体…

#平家物語#八条院#女院

歴史と本マニアのための部屋2日前

第30回「つながる言の葉」 第31回「月の下で」 第32回「誰がために書く」 大河ドラマのlightな感想 光る君へ目次:クリックで各項目へ飛べます 平安時代の庶民の暮らし 年齢と官位の推移 まひろの勉強会 あかねの登場 人気の読み物、枕草子 子は親の思い通りにはならない 追いつめられた道長:乾坤一擲の策 続編 袋小路 取材 信頼できる筋へ依頼することになった原因と結果 芸術とは偶然の産物であり、誰の思惑通りにもならないもの。それが結果的に運命の岐路で重要な役割を果たす 伊周と帝の逆襲 道長からの無言の反撃 運命の瞬間 「お前が女であってよかった」と思える時by為時 平安時代の庶民の暮らし 旱魃かんばつ編 このドラマには、当時人間が抗えなかった天変地異や疫病が多数登場する。貴族も平民も、当時これらには何もな…

いにしえの都の高貴なネコ様のつぶやき🌸22日前

【10分で聴く源氏物語 21帖 乙女1】源氏の若君 夕霧が元服の式を挙げた。大変華やかな祝い事であったが、源氏は考えがあり夕霧は六位の浅葱の袍《ほう》を着せた。大宮は言語道断だとお嘆きになった by🐱🌼【源氏物語646 第21帖 乙女1】源氏は、禊の日に手紙を藤の花につけて朝顔の姫君に届ける。源氏は何かにつけ 宮家に物質的に御補助をする。 〜春になって女院の御一周年が過ぎ、 官人が喪服を脱いだのに続いて四月の更衣期になったから、 はなやかな空気の満ち渡った初夏であったが、 前斎院はなお寂しくつれづれな日を送っておいでになった。 庭の桂《かつら》の木の若葉がたてるにおいにも若い女房たちは、 宮の御在職中の加茂の院の祭りのころのことを恋しがった。 源氏から、神の御禊《みそぎ》の日も ただ今はお静かでしょうという挨拶を持った使いが来た。 今日こんなことを思いました。 かけきやは 川瀬の波も たち…

いにしえの都の高貴なネコ様のつぶやき🌸22日前

【10分で聴く源氏物語 20帖 朝顔5完】藤壺中宮は、気高く柔らかく完全な貴女。朝顔の姫君については、敬意の払われる友人。朧月夜尚侍、明石の上、東の院の女君‥源氏は、紫の上に女君達について話すby🐱🌺【源氏物語641 第20帖 朝顔23】紫の上の機嫌をとる。優しく妻の髪を直したりして源氏はいるのであったが、夫人はいよいよ顔を向こうへやってしまって何も言わない。 〜「女院がお崩《かく》れになってから、 陛下が寂しそうにばかりしておいでになるのが心苦しいことだし、 太政大臣が現在では欠けているのだから、 政務は皆私が見なければならなくて、 多忙なために家《うち》へ帰らない時の多いのを、 あなたから言えば例のなかったことで、 寂しく思うのももっともだけれど、 ほんとうはもうあなたの不安がることは何もありませんよ。 安心しておいでなさい。 大人になったけれどまだ少女のように思いやりもできず、 私…

いにしえの都の高貴なネコ様のつぶやき🌸22日前

【10分で聴く源氏物語 第19帖 薄雲6】すぐれた御人格の宮は、民衆のためにも大きな愛を持っておいでになった。世の人は皆 女院をお惜しみして泣いた。皆 真黒な喪服姿になって寂しい春であったby🐱🪷【源氏物語594 第19帖 薄雲25】「‥頭はただ混乱いたすばかりで、私も長く生きていられない気がいたします」こんなことを 源氏が言っているうちに 女院は、あかりが消えていくように 崩御遊ばされた。 〜「無力な私も陛下の御後見に できますだけの努力はしておりますが、 太政大臣の薨去されましたことで 大きな打撃を受けましたおりから、 御重患におなりあそばしたので、 頭はただ混乱いたすばかりで、 私も長く生きていられない気がいたします」 こんなことを源氏が言っているうちに、 あかりが消えていくように女院は 崩御《ほうぎょ》あそばされた。 🪷【源氏物語595 第19帖 薄雲26】すぐれた御人格の宮…

いにしえの都の高貴なネコ様のつぶやき🌸25日前

【10分で聴く源氏物語 薄雲8】源氏は、王命婦に尋ねた。命婦は「藤壺の宮様は、帝が秘密を知らぬことで、御仏の咎《とが》をお受けになりはせぬかと 御煩悶をあそばしたようでございました」と答えたby🐱🪷【源氏物語606 第19帖 薄雲37】秋の除目《じもく》に源氏を太政大臣に任じようとあそばして、内諾を得るためにお話をあそばした時に、帝は源氏を天子にしたいかねての思召しをおもらしになった。 〜秋の除目《じもく》に源氏を太政大臣に任じようとあそばして、 内諾を得るためにお話をあそばした時に、 帝は源氏を天子にしたいかねての思召しを はじめてお洩《も》らしになった。 源氏はまぶしくも、恐ろしくも思って、 あるまじいことに思うと奏上した。 「故院はおおぜいのお子様の中で特に私をお愛しになりながら、 御位《みくらい》をお譲りになることは お考えにもならなかったのでございます。 その御意志にそむいて…

いにしえの都の高貴なネコ様のつぶやき🌸25日前

【10分で聴く源氏物語 薄雲7〈うすぐも〉】喪服姿の源氏の顔と竜顔とは常よりも いっそうよく似ている。僧都がお話し申し上げたほど明確に秘密を帝がお知りになったとは想像しなかった。by😿🪷【源氏物語600 第19帖 薄雲31】帝は、女院と源氏の君の秘密を他に知った者はいないかと お聞きになった。僧都は、「‥私と王命婦以外にこの秘密をうかがい知った者はございません。」と答えた。 〜何とも仰せがないので、 僧都は進んで秘密をお知らせ申し上げたことを 御不快に思召すのかと恐懼《きょうく》して、 そっと退出しようとしたのを、 帝はおとどめになった。 「それを自分が知らないままで済んだなら 後世《ごせ》までも罪を負って行かなければならなかったと思う。 今まで言ってくれなかったことを 私はむしろあなたに信用がなかったのかと恨めしく思う。 そのことをほかにも知った者があるだろうか」 と仰せ…

いにしえの都の高貴なネコ様のつぶやき🌸1ヶ月前

【10分で聴く源氏物語 第17帖 絵合6完〈えあわせ〉】清い明るさに満ちた夜、中納言が和琴 帥の宮は十三弦 源氏は琴 琵琶の役は少将の命婦 音楽の素養のあるものが召され拍子を取った by 🐱🌼【源氏物語572 第17帖 絵合 25】桐壺院の学問にする考えや 源氏自身の絵に対する思いを 帥の宮に語る。 〜明け方近くなって古い回想から湿った心持ちになった源氏は 杯を取りながら帥《そつ》の宮に語った。 「私は子供の時代から学問を熱心にしていましたが、 詩文の方面に進む傾向があると御覧になったのですか、 院がこうおっしゃいました、 文学というものは世間から重んぜられるせいか、 そのほうのことを専門的にまでやる人の長寿と幸福を 二つともそろって得ている人は少ない。 不足のない身分は持っているのであるから、 あながちに文学で名誉を得る必要はない。 その心得でやらねばならないって。 以来私に本…

いにしえの都の高貴なネコ様のつぶやき🌸1ヶ月前

【10分で聴く源氏物語 第17帖 絵合5〈えあわせ〉】絵合わせの日、須磨の巻が出たときに、判者の親王をはじめとして皆 涙を流した。同情しながら想像したより 絵によって知る須磨はもっと悲しいものであった by 😿🌼【源氏物語566 第17帖 絵合19】朱雀院も素晴らしい絵を梅壺にご寄贈遊ばされた。画伯に製作させた大極殿の御櫛の式の立派な絵もあった 〜院もこの勝負のことをお聞きになって、 梅壺へ多くの絵を御寄贈あそばされた。 宮中で一年じゅうにある儀式の中のおもしろいのを 昔の名家が描いて、 延喜《えんぎ》の帝が御自身で説明をお添えになった 古い巻き物のほかに、 御自身の御代《みよ》の宮廷にあった はなやかな儀式などをお描かせになった絵巻には、 斎宮《さいぐう》発足の日の 大極殿《だいごくでん》の別れの御櫛《みぐし》の式は、 御心《みこころ》に沁《し》んで思召されたことなのであったから、 特に構図なども…

いにしえの都の高貴なネコ様のつぶやき🌸1ヶ月前

【10分で聴く源氏物語 第17帖 絵合4〈えあわせ〉】伊勢と正三位が合わされた。女院は左方の肩をお持ちになる。絵合わせ日のために、源氏は須磨、明石の巻を左方の絵の中に入れた。中納言は、自邸で新画を作らせるby🐱🌼【源氏物語562 第17帖 絵合15】女院は興味深く思召して、日本最初の小説である竹取の翁と空穂の俊蔭の巻を左右にして論評をお聞きになった。 〜思い思いのことを主張する弁論を 女院は興味深く思召《おぼしめ》して、 まず日本最初の小説である竹取の翁《おきな》と 空穂《うつぼ》の俊蔭《としかげ》の巻を左右にして 論評をお聞きになった。 「竹取の老人と同じように古くなった小説ではあっても、 思い上がった主人公の赫耶《かぐや》姫の性格に 人間の理想の最高のものが暗示されていてよいのです。 卑近なことばかりがおもしろい人にはわからないでしょうが」 と左は言う。 右は、 「赫耶姫の上った天上の世界という…

いにしえの都の高貴なネコ様のつぶやき🌸1ヶ月前

【10分で聴く源氏物語 第17帖 絵合3〈えあわせ〉】帝は絵がお好きで、源氏は、絵を差し上げますと奏した。紫の上と絵を見分けた。長恨歌、王昭君は面白いが 縁起はよろしくないので省くことにしたby🐱🌼【源氏物語557 第17帖 絵合10】弘徽殿ではよい小説の内容を絵にさせて帝にお目にかけた。長くは 御前に出しておかずに すぐしまわせてしまうのである。 〜「小説を題にして描いた絵が最もおもしろい」 と言って、 権中納言は選んだよい小説の内容を絵にさせているのである。 一年十二季の絵も平凡でない文学的価値のある詞《ことば》書きをつけて 帝のお目にかけた。 おもしろい物であるがそれは非常に大事な物らしくして、 帝のおいでになっている間にも、 長くは御前へ出して置かずにしまわせてしまうのである。 帝が斎宮の女御に見せたく思召して、 お持ちになろうとするのを弘徽殿の人々は常にはばむのであった。 源…

いにしえの都の高貴なネコ様のつぶやき🌸1ヶ月前

【10分で聴く源氏物語 第17帖 絵合2〈えあわせ〉】帝は何よりも絵に興味を持っておいでになり、斎宮の女御は絵をよく描くので 帝はそれがお気に入ってご寵愛も盛んになった。by 🐱🌼【源氏物語553 第17帖 絵合 6】華やかな女御としての前斎宮。御息所が生きておられたなら どれほど喜ぶであろう。あれほどの人を失ったことは この世の損失とさえ思った。 〜養父として一切を源氏が世話していることにしては 院へ済まないという遠慮から、 単に好意のある態度を取っているというふうを示していた。 もとからよい女房の多い宮であったから、 実家に引いていがちだった人たちも皆出て来て、 すでにはなやかな女御の形態が調ったように見えた。 御息所《みやすどころ》が生きていたならば、 どんなにこうしたことをよろこぶことであろう、 聡明な後見役として 女御の母であるのに最も適した性格であったと …

いにしえの都の高貴なネコ様のつぶやき🌸1ヶ月前

【10分で聴く源氏物語 第17帖 絵合1〈えあわせ〉】源氏は、朱雀院の贈り物の櫛の箱を拝見した。飾りの造花に御歌か書かれてあった。朱雀院の 前斎宮への恋心を思うと 心の痛くなるのを覚えたby🐱🌼【源氏物語548 第17帖 絵合 1】女院は前斎宮の入内を熱心に促しておいでになった。朱雀院は残念がっておいでになったが 当日に立派な贈り物が届いた💐 〜前斎宮《ぜんさいぐう》の入内《じゅだい》を 女院は熱心に促しておいでになった。 こまごまとした入用の品々もあろうが すべてを引き受けてする人物がついていないことは気の毒であると、 源氏は思いながらも院への御遠慮があって、 今度は二条の院へお移しすることも中止して、 傍観者らしく見せてはいたが、 大体のことは 皆源氏が親らしくしてする指図《さしず》で運んでいった。 院は残念がっておいでになったが、 負けた人は沈黙すべきであると思召《おぼしめ》…

いにしえの都の高貴なネコ様のつぶやき🌸1ヶ月前

【10分で聴く源氏物語 第14帖 澪標6】「なぜあの時に私は非常に悲しいことだと思ったのでしょう。私は貴方に幸福の帰って来た今だってもやはり寂しいのでしたのに」と言う。花散里の心の奥に気づけ💢by😾🪷【源氏物語456 第14帖 澪標30】何に動揺することもなく長く留守の間を静かに待っていてくれた花散里を、源氏は信頼している。 水鶏《くいな》が近くで鳴くのを聞いて、 水鶏だに 驚かさずば いかにして 荒れたる宿に 月を入れまし なつかしい調子で言うともなくこう言う女が 感じよく源氏に思われた。 どの人にも自身を惹《ひ》く力のあるのを知って 源氏は苦しかった。 「おしなべて たたく水鶏に 驚かば うはの空なる 月もこそ入れ 私は安心していられない」 とは言っていたが、 それは言葉の戯れであって、 源氏は貞淑な花散里を信じ切っている。 何に動揺することもなく長く留守《るす》の間を 静かに待って…

黒猫の額:ペットロス日記1ヶ月前

【光る君へ】#33 藤式部まひろ宮中で華々しく作家生活スタート。道長、彰子を照らす光にまるで平安版「プラダを着た悪魔」、高級女官の生活を垣間見 NHK大河ドラマ「光る君へ」第33回「式部誕生」が9/1に放送された。大河ドラマの33回と言えば、「おんな城主直虎」の高橋一生の名演が否応なしに頭に浮かぶ。毎年、大体が節目となる大事な回だと思うが、今作ではとうとう(やっとのこと?)帝に認められ、まひろが宮中作家として華々しいデビューを飾った。 では、公式サイトからあらすじを引用する。 (33)式部誕生 初回放送日:2024年9月1日 道長(柄本佑)に頼まれ、まひろ(吉高由里子)は彰子(見上愛)が暮らす藤壺に住み込みで働き始める。まひろは早速、物語の続きを書こうとするも、宮中での暮らしに…