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著作権
広義には、著作物を創作したことにより著作者に発生する権利。
狭義には、広義の著作権のうち著作者人格権以外の財産的な権利。
著作物の公正な利用と著作者の保護との調和を図るために設定された。
知的所有権の1つであり、インターネットの普及の影響を最も受けている分野の一つ。
著作権を侵害した場合は、著作権者から民事上の請求を受ける。
例えば、損害賠償請求(民法709条)、不当利得返還請求(民法703条、704条)、信用回復措置請求(著作権法115条)、差止請求(著作権法112条)。これらの民事上の請求は、著作権が財産権であることに基づく。
また、著作権を侵害した場合は、上記した民事上の責任だけでなく、刑事上の制裁も受け得る。著作権を侵害した罪の成立には、刑法の原則どおり故意が必要である。なお、著作権を侵害した罪は親告罪であるが、これは、同罪が著作権という私権を保護法益とするものであり、従って刑事上の制裁の判断を著作権者に委ねることが相当と考えられるためである。
著作権の権利を有する人から、その権利の保護対象を利用する場合には、権利者から許諾を得なくてはならない。
この許諾を与える者をライセンサーといい、許諾を受ける者をライセンシーという。
日本国著作権法における「著作権」
日本国著作権法における著作者人格権を除いた狭義の著作権には、以下のものが含まれる。
- 複製権(著作物を何らかの方法でコピーする権利)
- 上演権・演奏権・上映権(脚本・音楽・映画等の著作物を、公に上演・演奏・上映する権利)
- 公衆送信権(著作物を放送・有線放送・インターネット等で送信して、公に伝達する権利)
- 口述権(著作物を口頭で公に伝達する権利)
- 展示権(著作物をそのオリジナルを使って、公に展示する権利)
- 頒布権(映画の著作物またはそのコピーを、元のコピーを使って有償か無償で譲ったり貸したりする権利)
- 譲渡権・貸与権(映画以外の著作物を、オリジナルまたはコピーを有償か無償で譲ったり貸したりすることで、公に提供する権利)
- 翻訳権・翻案権(著作物を翻訳・編曲・映画化等する権利)
- 二次的著作物の利用に関する原著作者の権利(二次的著作物に関する著作権は、その原著作物の著作者も同一の権利を専有する)
なお、丸カッコ(〜)内の説明は各権利を簡潔に説明したものであり、実際には文面より広い、または狭い範囲の権利である可能性もあるので注意すること。
YouTube投稿者では初めての中学生著作権法違反逮捕
「著作権くらい」と思ってる人も多い。サイトによってはほとんどが違法の作品もあるが、
投稿者は許可を取ってる可能性があり、違法という証拠が無いため警察は訴えるのが難しいらしい。
2010年7月、動画サイトYouTubeに『ONE PIECE』等の人気漫画を
2009年12月以降、2010年7月まで約30種類、118作品を著作者に無断で投稿し、
名古屋市の中学三年生が著作権法違反容疑で逮捕された。
ツイッター等で呼びかけも行い、再生数は2010年2月の時点で800万回以上、被害総額は推定19億円にも上った。
動画のコメントには感謝の言葉がほとんどだが、著作権を訴えるコメントが付くと
たちまち「死ね」などと、ののしる言葉が並んだ。今回の逮捕は得例であり、大きな見せしめ効果にもなった。
容疑者は『ONE PIECE』の他に『MAJOR』『NARUTO-ナルト-』『銀魂』の計4作品掲載していた。
京都府警の捜査幹部は「サイトへの違法投稿は、赤信号を100万人で渡っているようなもの。
みんなでやれば怖くないと思っている。」と、言っている。
関連キーワード
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- 著作者人格権
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- 自由利用マーク
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- クリエイティブ・コモンズ
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- (米国著作権法)107条
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