判例とは 社会の人気・最新記事を集めました - はてな (original) (raw)

判例

つまり最高裁判所の裁判の先例のこと。
厳密には、判決の結論を導くうえでの法的理由付けこと。

ちなみに、基本的に(下級審)裁判例には先例としての意味はない。
日本国は、英国などと違って判例法の国ではないので、最高裁裁判例(判例)にも法的拘束力は認められない。
しかし、判例に抵触する判断を下級審(最高裁以外の裁判所)が行った場合、判例違背が上告理由になりうるため、実質的に下級審を拘束することとなり、したがって先例としての意義が認められるのである。

また刑事判決において、行為時は判例上適法であった行為で、判決時に判例変更がその間になされていたという場合、当該行為を有罪とすべきか無罪とすべきかに争いがある。憲法39条と密接な係わり合いがある。従来の通説および現在の判例は、判例に法源性は認められないので、憲法39条は適用されないとしている(最判平成8年11月18日刑集50巻10号745頁)。

判例(又は裁判例)を引用するときの略称

最大判

最高裁判所大法廷判決

最大決

最高裁判所大法廷決定

最判

最高裁判所判決

最決

最高裁判所決定

大連判

大審院連合部判決

大判

大審院判決

○○高判(決)

○○高等裁判所判決(決定)

○○地判(決)

○○地方裁判所判決(決定)

○○家判(審)(決)

○○家庭裁判所判決(審判)(決定)

○○簡判(決)

○○簡易裁判所判決(決定)

もし,尊属殺重罰規定違憲判決を引用する場合
(最大判昭48.4.4 刑集27・3・265)
のように記す。

このタグの解説についてこの解説文は、すでに終了したサービス「はてなキーワード」内で有志のユーザーが作成・編集した内容に基づいています。その正確性や網羅性をはてなが保証するものではありません。問題のある記述を発見した場合には、お問い合わせフォームよりご連絡ください。