思い出したこと (original) (raw)
昨日のコメント欄( http://d.hatena.ne.jp/pha/20110126/1296044441#c )の続きの話で。
僕は昔、内田樹さんのブログに影響を受けて半年ぐらいだけ合気道の道場に通っていたことがあるんだけど、そのときのことで思い出すことがある。自分より力の強い人に腕をぐっと掴まれて動けなくなったときに、それを力づくで振りほどこうとしたり抵抗しようとしてもうまく行かない。ではどうすればいいかっていうと、掴まれた腕はそのままにして自分の体をスッと相手の体の横などに移動させるのだ。そうすると立場が逆転して、相手の攻撃はこちらに届かなくなり、相手は腕に力が入らなくてこっちは力を入れやすくて、こちらが自由に主導権を握れるようになる。上手い人はそういう「どこに行けば自分が楽に動けるかという場所」が見えるようになるみたいで、先生がよく言っていたのは「力で対抗してはいけない。自分が楽な場所に行けばいい。自分が楽な場所は絶対あるから」ということだった。
人生においてもそんな感じで、頑張って無理矢理状況を変えようとするのってあんまり上手くなくて、自分がそれほど力を入れなくても動ける状況が来るのを探すべきだし、どうすれば楽になれるのか全く見えない状況だったら、見えるまでじっと待ってみてもいいんじゃないかと思う。冬は時間が経てば絶対にそのうち終わるものだし、状況はどんなときも必ず変化し続けるものだし。