Red Pawn (original) (raw)
『レッドポーン』(Red Pawn)は、アイン・ランドによる映画脚本である。1932年に大手映画制作会社ユニバーサル・ピクチャーズに買い取られた。ランドにとって、この脚本は作家として最初に売れた作品だった。タイトルの「レッド」は(「共産主義の」を含意する)「赤い」、「ポーン」はチェスの「歩兵」に相当する駒である。 1920年代のソビエト・ロシア北部にある架空の島「ストラストノイ島」(Strastnoy Island)を舞台にしたスパイスリラーで、独裁政権、特にロシアのソビエト政権の批判をテーマにしている。この秘密の島の政治犯収容施設に、アメリカ人女性ジョアン・ハーディング(Joan Harding)が、収監されている夫ミハイル・ヴォルコンツェフ(Michael Volkontzev)を救出するため潜入する。ジョアンは収容施設に潜入する口実として、収容施設所長のカレイエフ司令官(Commandant Kareyev)に国家から授与された新しい妻を名乗る。ジョアンが夫を救出するためにカレイエフや収容所職員を欺く過程で、男女の三角関係が発展する。 この脚本の権利はパラマウント映画が保有しているが、映画化は一度もされていない。