ドラゴン・タトゥーの女 : 作品情報 - 映画.com (original) (raw)

ドラゴン・タトゥーの女

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劇場公開日:2012年2月10日

ドラゴン・タトゥーの女

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すっかん

しんざん

4.0脇の存在が盛り上げる、スリリングなメロドラマ

2012年2月14日

フィーチャーフォンから投稿

鑑賞方法:映画館

久しぶりに、2時間38分を長いと感じずに観ることができました。フィンチャー版、さすがです。(ちなみに、私は原作を読まずにスウェーデン版を観て人物相関が追いきれなくなり、原作に立ち返ってから物語にハマった輩です。フィンチャー版は、読んでいなくてもかなり楽しめるのではないでしょうか。)
何より、ミカエルと男女関係にある、ミレニアム誌の編集長を演じたロビン・ライトがいいです。冒頭の登場からリスベットとは対極の存在感を十二分に放っており、ミカエルとリスベットの関係を、よりスリリングに見せてくれます。
パソコン操作に若干ぎこちなさがあり、あくまで紙媒体ベース=メモを取りつつ膨大な資料の山と格闘し、インタビューを重ね、足で稼ぐのが身上なミカエルと、ハッキングに盗撮、縦横無尽のネット検索等々を駆使し、黒い手袋もはずさず、相手との距離を厳守しながらリサーチを進めるリスベット。人とのかかわりも(一見)対照的な二人の接近とすれ違いを、もどかしくもテンポよく描き、飽きさせません。身も凍る手段で後見人から食費を得ていたリスベットの目前に、温かな朝食と皿洗いつきで(!)ミカエルが登場するくだりは心憎いばかりです。サスペンスというより、今どき貴重なメロドラマと言ってもよいのでは、と思いました。リスベットと年齢が近いミカエルの娘の存在も、二人の関係をを近づけ・壊すきっかけとして、物語を面白くしていました。
リスベットの繊細かつ豊かな表情は言うまでもなく、ミカエルの独特なメガネの掛け方といい、伏線を節々で残した物語といい…続編を期待せずにはいられません。キャストもスタッフも忙しそうですが、何とか続投で三部作にしてほしいものです。特に、「見るからに…」な後見人の今後に期待しています!

cma

4.5人物も舞台も暗くて綺麗

北欧ミステリーについて本作以外に知ってるのは特捜部Q
と湿地くらいなのだが、美しい自然や街並みの一方、冬は日照時間が短く暗い影がさす舞台に惹かれる。

ストーリーは言うまでもなく面白い。原作読み直すかな。
犬神家やカラマーゾフの兄弟じゃないが、一族の人物が多過ぎてわけわからなくなるところは頑張らないといけない。
細かい描写で真実を辿っていく感じが好き。

007のダニエル・クレイグが好きすぎるが、こちらの役の彼も良い。方向性は違うが使命感に満ちて、女性にモテるところは同じだが、優しくて弱さが出てるこのキャラクターは魅力的。

もちろんリスベッドも素敵だ。ルーニー・マーラも頑張っている。でも150分であってもそのキャラクターの魅力を伝えるには足りないのかなという気がしないでもない。原作三部作の一作目だから仕方ないのかもしれないが。

個人的にデビット・フィンチャーの作品は大好きなので、これもシリーズ化して欲しかった。
でもこの一作だけでもありがたや。
面白いのだから。

ちなみに色んな映画あるけど、忘れられないオープニングNo. 1作品かも。

本まぐろトロ子