みなみじゅうじ座 (original) (raw)

みなみじゅうじ座(みなみじゅうじざ、南十字座、Crux)は、南天の星座のひとつ。全天88星座のなかでもっとも小さい。α星・β星ともに、全天21の1等星に数えられる。α、β、γ、δの明るい4つの星が形作る十字のアステリズムは「南十字星(みなみじゅうじせい)」、または英語での通称「サザンクロス (英: Southern Cross) 」としても知られる。ただし、小さく各星の明るさが不揃いなことから、近くにある「ニセ十字」のほうを南十字星であると間違えられることもある。 東西北の3方向をケンタウルス座で囲まれ、南方向ははえ座に接している。ケンタウルス座α星からケンタウルス座β星に向けて結んだ線をβ星方向に伸ばすと、おおよそみなみじゅうじ座の方角を指す。 現在、天の南極には南極星と言えるほど目印となる星がないため、大航海時代以来おもにみなみじゅうじ座が天の南極の方角を知るために使われた。α星とγ星の間隔を、α星に向けて約4.5倍すると、だいたい天の南極に到達する。

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