アポロ9号 (original) (raw)

アポロ9号は、アメリカ合衆国のアポロ計画における三度目の有人宇宙飛行である。アポロ司令・機械船を月着陸船とともにフルセットで打ち上げるのは、これが初めてだった。ジェームズ・マクディビット (James McDivitt) 船長、デイヴィッド・スコット (David Scott) 司令船操縦士、ラッセル・シュワイカート (Rusty Schweickart) 月着陸船操縦士の三名の宇宙飛行士は、着陸船のロケットエンジン・宇宙服の生命維持装置・航法装置・ドッキング操作など、月面着陸において重要となるいくつもの要素について試験を行った。またサターンV型ロケットを使用して有人飛行を行うのは、これが二度目であった。 1969年3月3日に打ち上げ後、飛行士たちは軌道上で10日間を過ごし、その間に月着陸船による初の有人飛行や、二度の船外活動を行った。またこの間に実行された人間が搭乗した宇宙船 (司令船と月着陸船) 同士のランデブーとドッキングは、史上二度目となるものであった (史上初のドッキングはこの2ヶ月前にソビエト連邦のソユーズ4号と5号によって行われ、飛行士が船外活動で宇宙船を乗り移った)。この飛行により月着陸船の安全性が証明され、後のアポロ10号の飛行で、アポロ計画の究極の目的である月面着陸への準備が整うこととなった。

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