アルキュオネウス (電波銀河) (original) (raw)
アルキュオネウス (英: Alcyoneus) は、地球から見てやまねこ座の方向約30億光年の距離にある電波銀河。母銀河のSDSS J081421.68+522410.0から広がる電波ローブの広がりは少なくとも5 メガパーセク (Mpc)(約1630万光年)以上の大きさを持ち、これは単独の銀河が形成する構造としては最大のものである。2022年2月に、オランダの電波天文学研究機関「ASTRON」が運用する大型電波望遠鏡LOFAR (Low-Frequency Array) を用いた観測で発見されたことがプレプリントサーバー「arXiv」で公表され、同年3月30日に学術誌「アストロノミー・アンド・アストロフィジックス」に掲載された。研究グループは、ギリシャ神話でヘーラクレースと戦って敗れたギガンテスの一柱の名を取って、「(Alcyoneus、古代ギリシア語: Αλκυονεύς)」と呼んでいる。