アレクサンドレッタの戦い (original) (raw)

アレクサンドレッタの戦い(アレクサンドレッタのたたかい、英: Battle of Alexandretta)は、シリアにおけるビザンツ帝国(東ローマ帝国)とファーティマ朝の最初の衝突となった戦闘である。 戦闘はビザンツ帝国が969年に占領したアンティオキアをファーティマ朝の主力軍が包囲する最中にあった971年初頭にアレクサンドレッタ(現代のトルコ領イスケンデルン)近郊で発生した。ビザンツ皇帝ヨハネス1世ツィミスケスの家中の宦官の一人が率いるビザンツ軍が、4,000人のファーティマ朝の分遣隊を空となった自軍の野営地へ攻撃させるためにおびき出し、その後、野営地で略奪を始めた分遣隊へ四方から奇襲攻撃を加えて部隊を壊滅させた。ファーティマ朝はアレクサンドレッタでの敗北に加えてシリア南部でカルマト派による侵攻を受けたことからアンティオキアへの包囲の解除を余儀なくされ、ビザンツ帝国がアンティオキアとシリア北部の支配を確保することになった。