エルゴン山 (original) (raw)
エルゴン山(Mount Elgon)は、ウガンダ・ケニア国境に跨がる楯状火山。エルゴンという名は南麓の洞窟に住んでいたとされるエルゲヨ族(ケイヨ族)に因む。マサイ語で "Ol Doinyo Ilgoon"(胸山)、ウガンダではマサバと呼ばれていた。東アフリカで最も古い火山の一つで裾野はおよそ3,500km²である。 山頂部はカルデラであり、温泉であるスアム川が東からケニアへ流れ出している。5つの主な峰がある。 * ワガガイ峰(4,321m) - 南西(ウガンダ) * スデク峰(4,302m) - 南(ケニア) * コイトボス峰(4,222m) - 東(ケニア) * ムビイ峰(4,211m) - 北西(ウガンダ) * マサバ峰(4,161m) - 西(ウガンダ) 1890年F・ジャクソンとE・ゲッジ、J・マーティンがスデク峰に記録上初登頂し、1896年C・W・ホブリーがヨーロッパ人で初めて山の周りを回った。クムンケとスティグラーは1911年にワガガイとコイトボスに記録上初登頂した。東麓のエンデベスの絶壁(標高2563m)も名所に挙げられる。ングワリシャ、マキンゲニ、チェプニャリル、キタムなどの溶岩洞も観光の名所とされている。キタム洞窟は幅60m奥行き200mでゾウが塩を食べに来ることで有名であるが、観光客に1980年と1987年にマールブルグ熱の感染者が発生した。