カタコンブ・ド・パリ (original) (raw)
カタコンブ・ド・パリ (Catacombes de Paris)は、フランス、パリの地下納骨堂(カタコンベ)。 旧市街の城門たるアンフェール門(「地獄門」)の南側、あるいはパリ14区ないしダンフェール=ロシュロー駅の南側至近に位置する。地下納骨堂にはおよそ600万人の遺骨が納められており、パリの地下採石場の名残であるトンネルと改造された洞窟が遺骨で埋められている。18世紀後半に一般公開され、19世紀初頭から地下墓地は小規模な観光名所となった。1874年以降は定期的に公開されている。内部を荒らされる事件が続いたため、2009年9月に一般公開が中止され、同年の12月に再開された。 カタコンブ・ド・パリは、パリ市内にあった大規模墓地を閉鎖した際に発掘された遺骨の単なる移転場所であり、当初から実際に死者の埋葬に使われたことはない。それにも関わらずカタコンブと呼ばれているのは、古代ローマの地下墓地から類推しての名称である。カタコンブの正式名称はロシュエール・ミュニシパル(l'Ossuaire Municipal)、すなわち市営納骨堂である。