カドミウムの同位体 (original) (raw)
カドミウム(Cd)の同位体のうち天然に存在するものには8種類があり、そのうち少なくとも2種類は放射性同位体である。天然放射性同位体113Cdは半減期7.7×1015年でベータ崩壊し、116Cdは半減期2.9×1019年で二重ベータ崩壊する。その他、106Cd、108Cdは二重電子捕獲、114Cdは二重ベータ崩壊を起こすと考えられているが、極めて長い半減期のために崩壊は観測されていない。。また、少なくとも3つの同位体110Cd、111Cd、112Cdは極めて安定である。天然に存在しないものでは、109Cdが462.6日、115Cdが53.46時間と比較的長い半減期を持つ。その他全ての半減期は2.5時間以下であり、ほとんどは5分以下である。8種類の核異性体も知られ、最も安定なものは113mCdで半減期は14.1年であり、その他、半減期44.6日の115mCd、半減期3.36時間の117mCdがある。 カドミウムの同位体の原子量は94.950(95Cd)から131.946(132Cd)の間にある。最も安定な112Cdよりも軽い同位体は電子捕獲により銀に、112Cdよりも重い同位体はベータ崩壊や電子捕獲によりインジウムになる。 標準原子量は112.411(8) uである。