グリコピロニウム (original) (raw)
グリコピロニウム(Glycopyrronium)は、ムスカリン性抗コリン薬の一つであり、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の長期管理に用いられる。血液脳関門を通過しないので中枢神経症状はほとんどない。第4級アンモニウム化合物であり、経口、静注、吸入で投与される。グリコピロレート(Glycopyrrolate)と呼ばれる事もある。商品名シーブリ。本剤とインダカテロールとの配合剤(商品名ウルティブロ)、本剤とホルモテロールとの配合剤(商品名ビベスピエアロスフィア)、および、本剤、ホルモテロール、ブデソニドの3成分配合剤(商品名ビレーズトリエアロスフィア)も、同様に、COPDの長期管理に用いられるが、いずれも、気管支喘息の適応はない。また、本剤とモメタゾンおよびインダカテロールとの3成分配合剤(商品名エナジア)は、喘息コントローラーとして用いられるが、COPDの適応はない。