ジャン・エイ (original) (raw)
ジャン・エイ(Jean Hey / Jean Hay、1475年頃から画家として活動 - 1505頃死去)は初期フランドル派の画家。「ムーランの画家」として知られていた画家と同一人物だと考えられている。フランスとブルゴーニュ公国で活動し、ブルボン公爵家の宮廷人だった。 エイの生涯についてはほとんど分かっておらず、その作風からフーゴー・ファン・デル・グースの弟子だったのではないかと考えられている程度である。死去するまでの数年をパリで過ごした可能性がある。 エイのもっとも有名な作品は、15世紀終わりから記録が残っているムーラン大聖堂 (en:Moulins Cathedral) の祭壇画である。中央パネルには天使たちに崇敬される「聖母子」が描かれ、向かって左翼にはブルボン公爵ピエール2世、右翼にはブルボン公妃アンヌ・ド・ボージューと後にブルボン公シャルル3世公妃となる娘のシュザンヌが描かれている。1830年代以前に幾度か左翼上部と右翼下部が切り取られてはいるが、この祭壇画の保存状態は概ね良好である。