ナタリー・クリフォード・バーネイ (original) (raw)
ナタリー・クリフォード・バーネイ(Natalie Clifford Barney, 1876年10月31日 - 1972年2月2日)は、アメリカ合衆国オハイオ州生まれのフランスの作家。レズビアンであることを公言し、その生涯にわたる女性遍歴によって有名である。父からイングランドの、母からオランダとドイツの血を引いている。 パリ左岸にあったバーネイのサロンは、60年間以上ものあいだ界中から作家や芸術家を集めたが、そのなかにはアメリカの失われた世代やイギリスのモダニストはもちろん、フランス文学の中心的な作家も大勢いた。 バーネイは、女性作家を応援するとともに、全員が男性であるアカデミー・フランセーズに対抗してアカデミー・デ・ファム(Académie des Femmes、「女性アカデミー」)を結成したが、同時にレミ・ド・グールモンからトルーマン・カポーティに至る男性作家の支持者でもありインスピレーションを与える存在であった。 彼女は公然たる同性愛者で、醜聞すら男を「厄介払いをする最上の方法」と考え、早くも1900年には実名で女性への愛を語った詩を刊行し始めた。また著作においてはフェミニズムや平和主義を支持している。