ハッブル=ルメートルの法則 (original) (raw)

ハッブル=ルメートルの法則(旧称「ハッブルの法則」)とは、現代宇宙論において観測される以下の法則のことを指す。 1. * 10メガパーセク以上離れた位置に観測される天体には、地球との相対速度と解釈される赤方偏移が見られる。 2. * このドップラー効果から計算される、様々な銀河の地球からの後退速度は、数百メガパーセク程度の銀河までは地球からの距離にほぼ比例する。 を天体が我々から遠ざかる速さ(後退速度)、 を我々からその天体までの距離とすると、 となる。ここで比例定数 はハッブル定数 (Hubble constant) と呼ばれ、現在の宇宙の膨張速度を決める。ハッブル定数は時間の逆数の次元 T−1 をもち、通常はキロメートル毎秒毎メガパーセク(記号: km/s/Mpc)が単位として用いられる。この発見は、宇宙は膨張しているものであるとする説を強力に支持するものとなった。

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