ハム (聖書) (original) (raw)

ハムは、旧約聖書創世記、ノアの方舟の物語に登場する、ノアの3人の息子(セム、ハム、ヤペテ)の一人。 兄弟の年齢順については諸説あり、一般的にヘブライ語の聖書では「ハムが末子」「セムがヤペテの兄」という記述から「セム>ヤペテ>ハム」の年齢順としているが、七十人訳聖書では本文の「セム、ハム、ヤペテ」は下から数えていると判断されているらしく「末子→より若い」「ヤペテの兄→ヤペテの弟」という記述にされている。 ハムは大洪水の後、父親が酔いつぶれて全裸で寝ていたのをわざわざセムとヤペテに言いふらしたためノアの怒りを買い、父から「カナン(注:ハムではない)は彼らのしもべになれ」と呪いをかけられる。 その後、兄弟共々他の兄弟とともに子孫を各地に広げた人物とされており、『創世記』第10章の系譜によるとそれぞれが以下の民族の始祖になったとされた。