ハーモノグラフ (original) (raw)
ハーモノグラフ(英: harmonograph)は幾何学像を生成するために振り子を用いる機械的装置。生成される図は普通はリサージュ曲線、もしくはより複雑な関連する図である。19世紀中ごろに登場し1890年代に人気のピークを迎えたこの装置は1人の人間に帰属することはできないが、グラスゴー大学の数学教授を務めていたHugh Blackburnが一般的には発明者であると考えられている。 単純ないわゆる「横」ハーモノグラフは2つの振り子を用いて描く面に対するペンの動きを制御する。1つの振り子はペンを1つの軸に沿って前後に動かし、もう1つの振り子は描く面を垂直軸に沿って前後に動かす。振り子の相対的な周波数と位相を変化させることで異なるパターンが生成される。前述の単純なハーモノグラフでも楕円、渦巻、figure eightsや他のリサージュ図形を生成することができる。 より複雑なハーモノグラフも存在し、3つ以上の振り子もしくは連結した振り子(例えば振り子を別の振り子にひっかける)を用いるものや、ジンバルに取り付けて任意の方向に動けるようにした振り子に回転運動を行わせるものなどがある。 ハーモノグラフの一種であるピントグラフ(図を拡大するための装置であるパントグラフとは異なる)は2つの回転ディスクの相対的な動きに基づいている(に図解がある)。