バンダルプンチ (original) (raw)
バンダルプンチ (Bandarpunch) は、ヒマラヤ山脈の一部を成すに位置する山塊で、インドのウッタラーカンド州に属している。バンダルポーンチ (Bandarpoonch)という名でも広く知られているが、これは文字通りでは「猿の尻尾」という意味となる。これは猿神で戦士であるハヌマーンへの言及であり、ランカー島で羅刹王ラーヴァナの軍勢からシーター姫を救い出すためラーマ王とともに戦った際に、尻尾に火がついたハヌマーンがこの山の頂上に赴いて火を消したという話に基づいている。バンダルプンチ山塊にはピークが3峰ある。西側のの上には、ホワイト・ピーク (White Peak、6102 m) がそびえている。そこから 5km 東にバンダルポーンチ・ピーク (Bandarpoonch Peak、6316 m)、4km 北東に、文字通りでは「黒い蛇」を意味するカラナグ (Kalanag、6387 m) があり、ブラック・ピーク (Black Peak) と通称されている。 イギリス陸軍の少将が率いた登山隊が、1950年に初登頂を果たした。バンダルポーンチ・ピークに最初に登頂した一隊は、伝説的な登山家であるテンジン・ノルゲイ、ロイ・グリーンウッド軍曹 (Sergeant Roy Greenwood)、シェルパのキン・チョク・ツェリング (Kin Chok Tshering) の3人であった。