ビブリア・ヘブライカ・クインタ (original) (raw)

『ビブリア・ヘブライカ・クインタ』(Biblia Hebraica Quinta; 略称BHQ)は、ルドルフ・キッテルの著による『ビブリア・ヘブライカ』の第5版であり、第4版『ビブリア・ヘブライカ・シュトゥットガルテンシア』 (BHS) の後継版である。第3版や第4版と同様、レニングラード写本を底本にしているが、1990年代に撮られたレニングラード写本のカラー写真を修整したものである。 前版と異なり、脚注にマソラ本文を解説し、異文の意義を考察する注釈が含まれている。また、最初の三つの版になく、BHSの補訂版のみに載せられていた、マソラ・マグナを収めている。他の変更点はBenjamin KennicottとC.D. GinsburgがMoshe Goshen-Gottsteinの作業をたどって照合したヘブライ語写本と異なる異文が、あまり価値がないとして、殆ど引用されていないことである。 本書は正確には分冊で出版されている。 Eisenbraunsのウェブページは、ヘブライ語聖書全巻が2020年までに完成すると推測している。ドイツ聖書協会は小預言書用のウェブページと箴言の分冊用のウェブページでも同様の推測をしているが、その前の分冊用のウェブページでは、完成は2015年と推測している。