フェニルアラニンアンモニアリアーゼ (original) (raw)
酵素学において、フェニルアラニンアンモニアリアーゼ(phenylalanine ammonia-lyase, PAL、EC 4.3.1.24)は、下記の化学反応を触媒する酵素である。 L-フェニルアラニン trans-ケイ皮酸 + NH3 したがって、本酵素はL-フェニルアラニンを基質とし、trans-ケイ皮酸とアンモニアを生成する。 本酵素はリアーゼファミリーに属する、炭素-窒素結合を切断する特異的なアンモニアリアーゼである。本酵素クラスの系統名はL-phenylalanine ammonia-lyase (trans-cinnamate-forming) である。以前はEC 4.3.1.5と分類とされていたが、このクラスはEC 4.3.1.24 (phenylalanine ammonia-lyases)、EC 4.3.1.25 (tyrosine ammonia-lyases)、EC 4.3.1.26 (phenylalanine/tyrosine ammonia-lyases) に再指定された。一般的に使われるその他の名称としては、チラーゼ、フェニルアラニンデアミナーゼ、チロシンアンモニアリアーゼ、L-チロシンアンモニアリアーゼ、フェニルアラニンアンモニウムリアーゼ、PAL、L-フェニルアラニンアンモニアリアーゼなどがある。この酵素はチロシン代謝、フェニルアラニン代謝、窒素代謝、フェニルプロパノイド生合成、アルカロイド生合成IIの5つの代謝経路に関与している。