ペコリーノ・サルド (original) (raw)

ペコリーノ・サルド(イタリア語: Pecorino sardo)はサルデーニャ島原産のイタリアの羊乳チーズ。硬質チーズの一種であり、フィオーレ・サルド(イタリア語: fiore sardo)の別名でも有名である。特に、サルデーニャン羊の乳から作られる。1991年にデノミナツィオーネ・ディ・オリージネ・コントロッラータ、1996年に原産地名称保護制度(欧州連合(EU)のEU法が規定する、食料品の原産地名認定・保護のための制度)の指定を受けた。イタリア本土ではなくサルデーニャ島で作られているため、ペコリーノ・ロマーノとはかなり異なった食感である。サルドはロマーノが持つ刺激性と塩味をより豊かにした物である。ペコリーノ・サルドはロマーノが持つ美味しさを超えて風味があるため、パルミジャーノ・レッジャーノや松の実と一緒に混ぜてペスト・ジェノヴェーゼというイタリア料理でよく使われるソースが作られる。 ペコリーノ・サルドはロマーノのDOP指定地域でもあるサルデーニャ州を本場としているものの、ロマーノやに比しても、イタリア国外での知名度は低い。それは、ペコリーノ・サルドの中にチーズバエの蛆を入れて作られるカース・マルツゥの材料という認識が強いからでもある。

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