マレット (打楽器) (original) (raw)

マレット(Mallet)とは鍵盤打楽器を含む様々な打楽器を演奏する際に用いられるヘッドの付いた枹(ばち)のことである(ただし、ドラムに対するものはドラムスティックと言い、マレットとは言わない)。 楽器によって材質や硬さなどが違い、膨大な種類が存在する。 * シロフォン向けヘッド - 黒檀、硬質ゴム、プラスティック、アセタール * グロッケンシュピール向けヘッド - 真鍮、アルミ、他シロフォンと同質の物 * マリンバ向けヘッド - ゴムに毛糸や綿糸を巻きつけた物、ゴム * ヴィブラフォン向けヘッド - マリンバと同系のものが多いが、ヴィブラフォン専用のマレットも存在する。 * ティンパニ向けヘッド - 木、毛糸、フェルトなど * 一般の打楽器(ウッドブロック、トムトム、カウベル、ゴングなど)には、材質と持ち替えの利便を考慮して様々なマレットが用いられる。 なお、持ち手(柄)の材質は、プラスティック、籐、バーチの物が多い。 日本では、クジラの髭をマレットとして用いて演奏されていたという歴史もある。 独創的な楽器を作って演奏する事で知られている明和電機は、電磁石の先に短いマレットを取り付けて電気を流すとマレットが作動すると言う電動マレットのノッカーを開発し、様々な自作楽器に用いている。

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