ミナミオウギハクジラ (original) (raw)
ミナミオウギハクジラ(南扇歯鯨、Mesoplodon grayi)はハクジラ亜目アカボウクジラ科オウギハクジラ属に属する小型のクジラである。オウギハクジラ類としては比較的良く知られている種である。群を成して行動することが多く、集団座礁(マスストランディング)の報告例もアカボウクジラ類としては比較的多い。他の多くのアカボウクジラ類とは異なり、ミナミオウギハクジラはオウギハクジラ類としては唯一、アカボウクジラ類としてはタスマニアクジラ属のタスマニアクジラを除けば唯一、多数の歯を有している。 種小名の grayi および英名の Gray's はイギリスの動物学者であるジョン・エドワード・グレイに由来する。和名のミナミ(南)は南半球に棲息することに由来する。他の英名としては Haast's Beaked Whale、Scamperdown Whale などが知られる。