リオニ川 (original) (raw)
リオニ川(リオニがわ)またはリオン川(リオンがわ、グルジア語: რიონი、英: Rioni River、Rion River)は、南コーカサスのジョージア西部を流れる主要河川。同国ラチャ地方のコーカサス山脈に源を発し、西へ流れ黒海に注ぐ。河口にはポティ(古代ファシス)の町がある。クタイシ(古代コルチス)もこの川沿いに位置する。 長さは327km、流域面積13,400km2であり、全体がジョージア国内にある川では最長である。川はコーカサス山脈南側の標高2960m地点からはじまっている。 古代ギリシャではファシス川(Φᾶσις)として知られ、ヘーシオドスの『神統記』、ロドスのアポローニオスの『アルゴナウティカ』、ウェルギリウスの『ゲオルギカ』、のAd romamなどの文献に「海の航行東限」として記されている。ソクラテスは『パイドン』で「ヘラクレスの柱とファシス川の間は世界の一部に過ぎない」とした。 コウライキジの学名のファシアヌス・コルチクス(Phasianus colchicus)は、この川からコウライキジが西へ渡ったことが由来とされる。