実証政治理論 (original) (raw)

実証政治理論(じっしょうせいじりろん、英: Positive political theory)は、政治学における方法論、もしくは理論の一つ。説明的政治理論(英: Explanatory political theory)、フォーマル政治理論(英: Formal political theory)とも言う。 合理的選択理論(英: Rational choice theory)を政治学に応用・発展して誕生した理論であり、政治学における合理的選択理論と同一視される場合もある。すなわち、政治現象をアクターの行為・選択の帰結と捉える方法論的個人主義と、自己の利益・効用を最大化しようとするアクターを想定するアクターの合理性仮定に基づく。実証政治理論はこの二つの点を前提に、政治現象をこのようなアクターの相互作用の総体と看做す合理的選択アプローチをとる。 このように数理的な手法を用いて政治現象を分析することから、実証政治理論は数理分析あるいは数理政治学とよばれる分野にふくめることができ、(合理的選択にこだわる一貫性などの理由で) そのなかでも有力なアプローチとなっている。