従属栄養生物 (original) (raw)
従属栄養生物(じゅうぞくえいようせいぶつ、英:Heterotroph)とは、生育に必要な炭素を自分自身では生産できず、主に植物や動物に由来する有機化合物を摂取することで有機炭素源を獲得する生物群のことである。 従属栄養生物という用語は、栄養の種類に基づく微生物の分類の一部として、1946年に微生物学分野において生まれた。古代ギリシャ語のἕτερος (意味は'other')と τροφή (意味は'nutrition')に由来する。この用語は現在、食物連鎖を説明する際の生態学など、多くの分野で使用されている。 従属栄養生物は、そのエネルギー源に応じていくつかに分類できる。従属栄養生物が化学エネルギーを使用する場合、化学従属栄養生物と呼ばれ、人間やキノコなどが含まれる。一方で、光エネルギーを使用する場合、と呼ばれ、例えば紅色非硫黄細菌、緑色非硫黄細菌などが挙げられる。 生物は、デトリタスを消費することによって栄養素を得る従属栄養生物であり、植物や動物の部分、糞便などの分解をする。腐生植物(リゾトロフ)は、腐生した有機物の処理にを使用する化学合成生物である。このプロセスは、ほとんどの場合、内部菌糸体およびその構成菌糸内のエンドサイトーシスを介した物質の能動輸送によって促進される。