我が秘密の生涯 (original) (raw)
『我が秘密の生涯』(わがひみつのしょうがい、My Secret Life, The Sex Diary of a Victorian Gentleman)は、1884年‐1894年にベルギーで私家刊行された、英語による自伝風の官能小説、性愛文学である。オリジナル版は11巻、184章、116万6670語で、4,200ページに及ぶ。 作者、すなわち一人称の主人公「ウォルター」(Walter)は、イギリスの実業家でエロティカ蒐集家でもあったヘンリー・スペンサー・アシュビーであるとする説が最有力である。 主人公の性癖とその性的体験の遍歴を幼児期から晩年に至るまで記述した内容で、当時のヨーロッパ、およびヴィクトリア朝時代のイギリス社会の性的側面の実相を社会学的、歴史的につぶさに知ることもできるものである。