槻木大橋 (original) (raw)

槻木大橋(つきのきおおはし)は、阿武隈川ならびに国道4号を跨ぐ橋であり、宮城県柴田郡柴田町槻木地区と阿武隈川の対岸である角田市鳩原地区、亘理郡亘理町逢隈小山地区を結んでいる。宮城県内では最長の道路橋である。この橋を挟む区間は宮城県道28号丸森柴田線、宮城県道52号亘理村田線という二つの主要地方道である。国道4号とは立体交差になっている。 この橋が架かる以前は「小山渡し」(こやまわたし)と呼ばれる渡し船が運行されていた。かつて個人経営だった渡し船は、近隣住人による当番制へと変わっていった。架橋を望む声は大きかったがなかなか実現せず、1961年(昭和36年)から渡し船が宮城県営となった。 槻木大橋の架設は主要地方道丸森柴田線建設の一環として1982年(昭和57年)に着手され、1995年(平成7年)7月7日に開通した。橋の全長777.777メートル、幅10.75メートル、総事業費は約65億7700万円だった。 1995年(平成7年)7月7日、橋の開通式に先立って、当時の宮城県知事浅野史郎や角田市、柴田町、亘理町の市町長、利用者の代表が渡し船に乗って「小山の渡し舟納め式」が執り行われた。その後、橋上で住民を交えて交通安全祈願とテープカット、渡り初めが行われた。これによって「小山渡し」は廃止された。宮城県営としては最後の渡し船だった。