炭素繊維強化プラスチック (original) (raw)

炭素繊維強化プラスチック(たんそせんいきょうかプラスチック、英: Carbon Fiber Reinforced Plastics, CFRP)は、炭素繊維で樹脂を強化した複合材料である。よりなじみのある複合材料の鉄筋コンクリートで例えると、樹脂がコンクリートに相当し、炭素繊維が鉄筋に相当するものである。 繊維強化プラスチックの一種であり、マトリックス(母材)にはエポキシ樹脂のような熱硬化性樹脂が多く用いられるが、熱可塑性樹脂を用いるものもあり、それらを特にCFRTP(Carbon Fiber Reinforced Thermo plastics)、FRTPと呼ぶこともある。 CFRPの代表的な特性は高い強度と軽さである。CFRPによる製品は金属や樹脂のような一般的な材料よりも高価であるものの、高い比強度や剛性が求められる分野で用いられる。ゴルフクラブのシャフトや釣り竿などのスポーツ用途から実用化が始まり、1990年代から航空機、自動車などの産業用に用途が拡大しており、建築、橋梁の耐震補強などの建設分野、その他の民生品でも用途が拡大を続けている。 一部の分野ではCFRP製品のことを単に、カーボン樹脂やカーボンとも呼ぶことがある。

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