生態ピラミッド (original) (raw)

生態ピラミッド(せいたいピラミッド、ecological pyramid)は、食物連鎖の各における、生物量の比較に関するモデルである。一般に、栄養段階が高いほど生物量が少ないので、これを積み上げ式に表示すれば、ピラミッドのように見えることから、その名がある。このことを最初に指摘したのは、チャールズ・エルトン(1927年)であった。そのため、別名をエルトンのピラミッド(eltonian pyramid)ともいう。 食物連鎖を構成する各種類の個体数を図形で表示したものを個体数ピラミッド(pyramid of numbers)、栄養段階の順に生物体量を積み重ねたものを生物体量ピラミッド(pyramid of biomass)、栄養段階の順に生産速度を積み重ねたものを生産速度ピラミッド(pyramid of production rate)という。特に生産速度ピラミッドの場合、熱力学第二法則に従い移動のない閉鎖系の定常状態に関する限り、必ずピラミッド形となる。

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