総合型地域スポーツクラブ (original) (raw)

総合型地域スポーツクラブとは、日本における生涯スポーツ社会の実現を掲げ、1995年より文部科学省が実施するスポーツ振興施策の一つである。幅広い世代の人々が各自の興味関心・競技レベルに合わせ、さまざまなスポーツに触れる機会を提供する、地域密着型のスポーツクラブをいう。 文部科学省のスポーツ振興基本計画では、「全国各市町村に少なくとも一つの総合型地域スポーツクラブをおく」としている。2021年度に同省が行った調査によると、2021年7月現在、全国1,408の市区町村(1,741市区町村中)において、総合型地域スポーツクラブが既に創設ないし創設準備段階にある。全国で育成されているクラブ数は、すでに創設されたクラブが3,439クラブ、創設準備中のクラブが144クラブ、合計3,583クラブとなっている。日本全国津々浦々に「総合型地域スポーツクラブ」は存在している。 総合型地域スポーツクラブは、地域住民が主体となり設立・運営するのが理想である。しかし地域によっては行政が主導して設立したのちに、住民が中心となって運営しているクラブも多数あり、地域の特性によって様々な形態がある。NPO法人や社団法人など法人格を取得し、体育館や運動施設、公民館等を指定管理しながら運営しているクラブは比較的安定した運営ができている。