自己資本利益率 (original) (raw)
自己資本利益率(じこしほんりえきりつ、(英: return on equity)は、収益性分析で用いられる株価指標の一つであって、自己資本(株主資本〈払込資本金と内部留保との和〉)に対する当期純利益の比率である。 頭字語のROEは、日本国内でも用いられている。かつては株主資本利益率(かぶぬししほんりえきりつ)とも呼ばれていたが、日本では2006年5月の会社法制定とこれに前後する会計基準の改正において、「株主資本」と「自己資本」とが異なる値として明確に定義されたことで、現在では「自己資本利益率」が正確な呼称として位置づけられる。 自己資本利益率は、一年間の企業活動を通じて「株主の投資額に比してどれだけ効率的に利益を獲得したか」を判断するのに用いられる。ROEは、その値が高いほど、自己資本を効率的に活用して利益を上げていると判断される。 なお、自己資本利益率の派生用語として、自己資本営業利益率や自己資本経常利益率があり、パーセンテージの値となるため、前者は営業利益 ÷ 自己資本 × 100 [%]、後者は経常利益 ÷ 自己資本 × 100 [%] で求められる。