運城市 (original) (raw)
運城市(うんじょう-し)は中華人民共和国山西省西南部に位置する地級市。 古くは河東と呼ばれ、中国文明発祥の地(揺籃地)である中原の核であり、発祥後も首都を支える重要度の高い地域であった。中国最古の王朝夏朝においては、初代君主の禹が住むが置かれ首都として機能していた。後代、首都機能は運城市に隣接する山岳に囲まれ守りやすく、黄河の氾濫の影響を受けない洛陽市にしばしば置かれた。 黄河と黄河の支流で2番目に大きい汾河の合流地点であり、水利に優れ、黄河文明を育んだ黄土高原の肥沃な土により農業生産力は高い。 市内にある塩湖「解池」では、古くから塩の生産が行われている。唐朝の首都であった長安へ塩を送っていたには遺跡が点在している。近年は塩湖の汚染のため食用塩の生産は行われず、工業塩の生産が行われている。 こういった土地であることから、思想家の荀子や歴史家の司馬遷、三国時代の蜀漢の武将関羽など、運城市を出身とする著名人は多い。