鏡花縁 (original) (raw)

『鏡花縁』(きょうかえん)は、清代の作家であるが1818年に発表した白話小説。章回形式で書かれた長編伝奇小説であり全100回。 魯迅の分類によると、才学小説(才学を現すための小説)にあたる。小説の前半部は唐敖や多九公といった人々が船に乗って、「女児国」や「君子国」や「無腸国」といった奇怪な国々を巡る。この前半部はよくガリバー旅行記と引き比べられる。後半部では武則天が女性のために科挙を行なって、「百花仙子」が転生させた唐小山などの花仙子たちの転生である一百の才女が合格し、朝廷で政治を行う。 タイトルの「鏡花縁」は、鏡花水月という言葉から来ている。天上の仙女たちが因縁あって、人界に降り、仮に人間の姿をしている幻の世界であることを示している。