ベルトラン・タヴェルニエ (original) (raw)

ベルトラン・タヴェルニエ

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ベルトラン・タヴェルニエBertrand Tavernier
Bertrand Tavernier2010年
生年月日 (1941-04-25) 1941年4月25日
没年月日 (2021-03-25) 2021年3月25日(79歳没)
出生地 フランスの旗 フランスリヨン
国籍 フランスの旗 フランス
受賞カンヌ国際映画祭 監督賞1984年『田舎の日曜日』ヴェネツィア国際映画祭 栄誉金獅子賞2015年ベルリン国際映画祭 金熊賞1995年ひとりぼっちの狩人たち』**銀熊賞(審査員グランプリ)1974年『サン・ポールの時計台』国際映画批評家連盟賞1999年『今日から始まる』エキュメニカル審査員賞1999年『今日から始まる』国際カトリック映画事務局賞**1974年『サン・ポールの時計台』東京国際映画祭 芸術貢献賞1989年『素顔の貴婦人』ヨーロッパ映画賞 審査員特別賞1989年『素顔の貴婦人』全米映画批評家協会賞 映画遺産賞2021年ニューヨーク映画批評家協会賞 外国語映画賞1984年『田舎の日曜日』ロサンゼルス映画批評家協会賞 外国語映画賞1990年『素顔の貴婦人』英国アカデミー賞 非英語作品賞1989年『素顔の貴婦人』セザール賞 監督賞1976年『祭よ始まれ』1997年『Capitaine Conan』脚本賞1976年『祭よ始まれ』1977年『判事と殺人者』脚色賞1985年『田舎の日曜日』その他の賞
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ベルトラン・タヴェルニエ(Bertrand Tavernier, 1941年4月25日 - 2021年3月25日[1])は、フランス映画監督脚本家である。リヨン出身。

法学生であったが映画批評を書くようになり、1964年にオムニバス映画『キス!キス!キッス!』で映画監督としてデビューした。

1974年の長編デビュー作『サン・ポールの時計台』がルイ・デリュック賞第24回ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞。セザール賞では監督賞など、これまでに5度賞を受けている。

その後、1984年の『田舎の日曜日』で第37回カンヌ国際映画祭監督賞を、1989年の『素顔の貴婦人』で第2回ヨーロッパ映画賞審査員特別賞と第43回英国アカデミー賞外国語作品賞を、1995年の『ひとりぼっちの狩人たち』で第45回ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞した[2]

また、ドキュメンタリーも多数製作しており、1992年の『La guerre sans nom』は上映時間が240分の大作である。

2009年にはトミー・リー・ジョーンズを主演に『エレクトリック・ミスト 霧の捜査線』をアメリカで製作。第59回ベルリン国際映画祭で上映された。同年、それまでの功績を称えられルネ・クレール賞を受賞。

2010年の『La princesse de Montpensie(モントピーリアの王女)』は同年の第63回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され[3]2013年の『Quai d'Orsay(オルセー海岸)』は同年のサン・セバスティアン国際映画祭で脚本賞を受賞した。

息子のニルス・タヴェルニエは俳優であり、『パッション・ベアトリス』にも出演した。その後、2000年に映画監督としてデビューしている。

娘のティファーとは『今日から始まる』の脚本を共同で執筆した。

  1. ^ “Bertrand Tavernier, French Filmmaker and Leader of a Generation, Dies at 79” (英語). Variety. (2021年3月25日). https://variety.com/2021/film/global/bertrand-tavernier-dead-1234938030/ 2021年3月26日閲覧。
  2. ^Berlinale: 1995 Prize Winners”. berlinale.de. 29 December 2011閲覧。
  3. ^Hollywood Reporter: Cannes Lineup”. Hollywood Reporter. 16 April 2010閲覧。
カンヌ国際映画祭 監督賞
1946–1960 ルネ・クレマン(1946、1949) ルイス・ブニュエル(1951) クリスチャン=ジャック(1952) ジュールズ・ダッシン/セルゲイ・ワシリーエフ(1955) セルゲイ・ユトケーヴィッチ(1956) ロベール・ブレッソン(1957) イングマール・ベルイマン(1958) フランソワ・トリュフォー(1959)
1961–1980 ユリア・ソーンツェワ(1961) リヴィウ・チュレイ(1965) セルゲイ・ユトケーヴィッチ(1966) フィレンツ・コーシャ(1967) グラウベル・ローシャ/ヴォイチェフ・ヤスニー(1969) ジョン・ブアマン(1970) ヤンチョー・ミクローシュ(1972) ミシェル・ブロー/コスタ=ガヴラス(1975) エットーレ・スコラ(1976) 大島渚(1978) テレンス・マリック(1979)
1981–2000 ヴェルナー・ヘルツォーク(1982) ベルトラン・タヴェルニエ(1984) アンドレ・テシネ(1985) マーティン・スコセッシ(1986) ヴィム・ヴェンダース(1987) フェルナンド・E・ソラナス(1988) エミール・クストリッツァ(1989) パーヴェル・ルンギン(1990) ジョエル・コーエン(1991、1996) ロバート・アルトマン(1992) マイク・リー(1993) ナンニ・モレッティ(1994) マチュー・カソヴィッツ(1995) ウォン・カーウァイ(1997) ジョン・ブアマン(1998) ペドロ・アルモドバル(1999) エドワード・ヤン(2000)
2001–2020 ジョエル・コーエン/デイヴィッド・リンチ(2001) イム・グォンテク/ポール・トーマス・アンダーソン(2002) ガス・ヴァン・サント(2003) トニー・ガトリフ(2004) ミヒャエル・ハネケ(2005) アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(2006) ジュリアン・シュナーベル(2007) ヌリ・ビルゲ・ジェイラン(2008) ブリランテ・メンドーサ(2009) マチュー・アマルリック(2010) ニコラス・ウィンディング・レフン(2011) カルロス・レイガダス(2012) アマト・エスカランテ(2013) ベネット・ミラー(2014) ホウ・シャオシェン(2015) オリヴィエ・アサヤス/クリスティアン・ムンジウ(2016) ソフィア・コッポラ(2017) パヴェウ・パヴリコフスキ(2018) ダルデンヌ兄弟(2019)
2021–2040 レオス・カラックス(2021) パク・チャヌク(2022) トラン・アン・ユン(2023)