有馬頼義 (original) (raw)
有馬 頼義(ありま よりちか) | |
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『現代推理作家シリーズ 4』(宝石社、1964年) | |
ペンネーム | 有馬 頼義(ありま よりちか) |
誕生 | 有馬 頼義(ありま よりちか)1918年(大正7年)2月14日 日本・東京府東京市赤坂区青山(現・東京都港区青山) |
死没 | (1980-04-15) 1980年4月15日(62歳没) 日本・東京都杉並区の駒崎病院 |
墓地 | 渋谷区の祥雲寺 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
最終学歴 | 早稲田第一高等学院 |
活動期間 | 1937年 - 1980年 |
ジャンル | 中間小説社会派推理小説 |
代表作 | 『ガラスの中の少女』(1958年)『兵隊やくざ』(1964年 - 1966年) |
主な受賞歴 | 第4回国民演劇脚本情報局賞(1944年)第31回直木賞(1954年)日本探偵作家クラブ賞(1959年) |
デビュー作 | 『崩壊』(1937年) |
配偶者 | 有馬 千代子(1937年 - 2000年) |
子供 | 有馬頼央(長男:第17代当主)、有馬頼英 |
親族 | 有馬頼寧(父)有馬貞子(母)亀井正子(姉)足利澄子(妹)亀井久興(甥) |
旧・筑後国久留米藩主有馬伯爵家の第16代当主 | |
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有馬 頼義(ありま よりちか、1918年(大正7年)2月14日 - 1980年(昭和55年)4月15日)は、日本の小説家。中間小説、社会派推理小説の分野で活躍した。旧・筑後国久留米藩主有馬家の第16代当主。
出自
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伯爵有馬頼寧の三男として東京市赤坂区青山(現・東京都港区青山)に生まれる[1]。母貞子は北白川宮能久親王の第2王女。
頼寧の母・寛子(頼義の祖母)は岩倉具視の五女。頼義の妹の澄子は足利惇氏の妻。姉の正子は亀井茲建の妻であり、衆議院議員亀井久興は甥にあたる。
兄2人の早世と病弱により早くから伯爵家を嗣ぐことを決められる一方、有馬家と母の実家・北白川宮家の複雑な家庭環境を肌で感じる多感な幼少期を過ごした。父・頼寧の実母・寛子は岩倉具視の娘であったが、頼寧出産後、有馬家によって一方的に理由不詳のまま岩倉家に返され、離婚に追い込まれた(後に森有礼と再婚)。また、母・貞子は側室の岩浪稲子出生であったが、北白川宮家での貞子母子の立場の悪化を懸念した有馬韶子(有栖川宮韶仁親王女・曽祖父頼咸の正妻)によって有馬家に迎えられた。この時に貞子の母も有馬家に同行したが、あくまで「女中」という扱いをされたため、実娘の貞子からですら呼び捨てにされるという奇妙な状態であった[2]。
経歴
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青少年期
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学習院初等科卒業。旧制成蹊高等学校尋常科に入学、野球に熱中し、6年生の時の高専大会出場後に退学となる。小学生の頃は『少年倶楽部』『日本少年』『譚海』の読者で、江戸川乱歩、小酒井不木、夢野久作、浜尾四郎、コナン・ドイル、E.A.ポーを愛読した。その後、大佛次郎、志賀直哉、丹羽文雄、片岡鉄兵、そして自然主義文学及びフローベルに傾倒した[3]。旧制早稲田第一高等学院に入って小説を書き始め、片岡鉄兵の知遇を得る。また二・二六事件の時に、姉の嫁ぎ先の舅にあたる内大臣斎藤実の隣家の姉のところに泊まっていて、斎藤夫妻の殺害に遭遇した。在学中の1937年(昭和12年)に短篇集『崩壊』を上梓。その原稿料を受け取ったことが問題とされて放校処分を受ける。徴兵延期の特権を失い、1940年(昭和15年)に兵役に就いて満洲に渡る。
3年間の軍隊生活を経て帰国後、同盟通信社社会部記者となり、周囲の反対を押し切って、1944年(昭和19年)に芸者だった千代子と結婚する[4]。家を出て経堂に住み、隣組長、防災班長などを勤めながら、反戦小説や日記(『経堂日記』)を書いていた。満州で下士官によりリンチを受けたとき、その下士官が二・二六事件に関わっていたことを知り、その経験から帰国後にアンドレ・ジイド『蕩児の帰宅』に感化され「本気で小説を書きはじめた」[3]。1944年(昭和19年)、『晴雪賦』によって第4回国民演劇脚本情報局賞受賞。
戦後・直木賞受賞まで
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敗戦後、農相だった父が戦犯容疑者として拘禁され、財産差押えを受ける。家は貧窮生活に転落し職を転々[5]。古道具屋、ビルのガラス拭きやアコーディオン弾き、友人が編集していたカストリ雑誌『アベック』の常連執筆者、『日刊スポーツ』の記者などで生計を支えた。1924年(大正13年)の長兄頼秋死去に続き、1946年(昭和21年)に次兄頼春が死去する。同年父が釈放され、家を売却して借家に移る。
1950年(昭和25年)に『改造』第1回懸賞に応募した『河の唄』で選外佳作入選。1951年(昭和26年)、『皇女と乳牛』で『文藝春秋』懸賞入選。
1952年(昭和27年)に田辺茂一と知り合い、同人誌「文学生活」に参加。1954年(昭和29年)、これに発表した作品を集めた『終身未決囚』を、戦後財産のほとんどを失った父が残った土地を売って作った資金で自費出版し、この本が認められて第31回直木賞受賞。この後『別冊文芸春秋』・『オール読物』・『面白倶楽部』などに旺盛に作品を発表。1955年(昭和30年)の書下ろし長編『姦淫の子』は、モデル問題によって廃版になった。
推理小説
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1956年(昭和31年)「三十六人の乗客」以来推理小説も書き、『四万人の目撃者』・『リスと日本人』・『殺すな』は、同じ高山検事の登場する三部作となっている。従来の推理小説の謎解きに加え、人間性の掘り下げ、社会生活の中での人間と事件の分析を行い、当時松本清張とともに社会派推理小説と呼ばれた。1957年(昭和32年)に父が老衰死した。1958年(昭和33年)に発表した短編「ガラスの中の少女」は、2度映画化されている(1960年:主演・吉永小百合、1988年:主演・後藤久美子)。
1959年(昭和34年)、『四万人の目撃者』で日本探偵作家クラブ賞受賞。賞に推された際は、野球小説のつもりで書いたとして辞退していたが、江戸川乱歩の強い薦めにより賞を受けた。
石の会
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1960年代から、自宅に若手作家たちを集めて「石の会」を主宰。高井有一、高橋昌男、色川武大、佃実夫、萩原葉子、室生朝子、後藤明生、森内俊雄、渡辺淳一、梅谷馨一、早乙女貢らが参加していた。
1963年(昭和38年)の『小説現代』創刊以来の新人賞選考委員を務め、受賞者の五木寛之、中山あい子、北原亞以子らもこの中におり、落選した立松和平も有馬家で作家修行をした。
中央公論社の編集者時代の澤地久枝と不倫の関係となり、澤地は1963年(昭和38年)に退社した。
1970年(昭和45年)には、『早稲田文学』編集長に就任した。
自殺未遂
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1972年(昭和47年)5月、川端康成の死に誘発されてガス自殺未遂を起こし、一命は取り留めたものの、以後はいくつかの随筆を書いた程度で執筆活動から遠ざかった。
遺族の証言では、以前から睡眠薬による極度の薬物依存症であったのが原因と言われる[6][7]。
また1971年(昭和46年)の『小説現代』8月号に発表した『カストリ雑誌前期』において、そこで引用した匿名の小説について「作者の創作でなく盗作である。盗作の事実を認めず慰謝料を払わなければ新聞沙汰にする」との脅しを受け、内密に約100万円の慰謝料を支払わされたことがあり、これを取り次いだ編集者の大村彦次郎は自殺未遂にこの事件が尾を引いていないかとしている[8]。
「東京空襲を記録する会」で「東京大空襲・戦災誌」の編纂代表を務め、1974年(昭和49年)に菊池寛賞を受賞。友人には「トノ」の愛称で呼ばれていた[9]。
晩年
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晩年は、自殺未遂で入院時の看護婦を愛人とし、家族と離れ、愛人と暮らし[10]、家族・知己・文学関係者との繋がりもほとんど絶って隠棲していた。1980年(昭和55年)4月15日未明に自邸で倒れ、同日午後9時15分に東京都杉並区の駒崎病院において脳溢血のため死去[11][12]。62歳没。戒名は大有院殿謙山道泰大居士。
作品
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終戦後に東海道線の車内で、進駐軍の米兵による略奪行為に居合わせて殴られた経験から、10年後に「三十六人の乗客」を執筆、その後の推理小説についても「私小説的発想によって書かれている」と述べている[3]。「終身未決囚」は大川周明を思わせる人物の内面を描いたもので、他にも多くの作品で戦争批判が込められており、またジイド『蕩児の帰宅』の影響を受けている[3]。 『遺書配達人』では、分隊で一人生き残った男が、戦後になって残りの兵士の遺書を遺族に手渡すために奔走する物語で、「戦争体験の風化」の告発しようとした。『赤い天使』では、中国戦線での従軍看護婦の異常な経験を描き、『悠久の大義』は一人の将校の死をめぐる推理小説として書かれている。また『巡査の子』は、戦前から戦後に生きた男の波乱に富んだ生涯を描いている。『貴三郎一代』は型破りな初年兵を主役にした悪漢小説的な作品で、のちに『兵隊やくざ』の題で大映で映画化されて大ヒットし、シリーズ化もされ、続編『兵隊やくざ 戦後編』も書かれている。
血友病という病気を抱えた男を描く「失脚」や、軍人の子として生きる少年の懐疑を描く「葉山一色海岸」は、生まれながらの運命を抱えた人間をとらえようとして、有馬頼寧の子である自身の境遇の影響が見られ、疎外された人間への注目は「殺意の構成」などにも現れる[13]。
著作リスト
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- 『崩壊』(富士印刷出版部 1937年)
- 『ある父と子の話』(日本公論社 1939年)
- 『経堂日記』(瑞穂社 1946年)
- 『蕩児』(蒼土社 1948年)
- 『終身未決囚』(作品社 1954年 のち旺文社文庫)
- 『皇女と乳牛』(河出新書 1955年)
- 『姦淫の子』(作品社 1955年)
- 『少女娼婦』(鱒書房(コバルト新書)、1955年)
- 『やどかりの詩』(鱒書房 1956年(『名古屋タイムズ』等地方紙 1955年11月 - 1956年6月))
- 『空白の青春』(作品社 1956年)
- 『毒薬と宰相』(大日本雄弁会講談社(ロマンブックス) 1956年)
- 『三十六人の乗客』(角川書店 1957年 のち旺文社文庫、光文社文庫)
- 『幽霊の唄が聞えてくる』(筑摩書房 1958年)
- 『失脚』(中央公論社 1958年(『中央公論』1958年1 - 4月号))
- 『この手が人を殺した』(小壷天書房 1958年)
- 『四万人の目撃者』(講談社 1958年(『週刊読売』1958年1月5日 - 7月6日) のち角川文庫、中公文庫、光文社文庫、双葉文庫)
- 『美貌の歴史』(光文社 1958年(『長崎日日新聞』等地方紙1958年1月1日 - 6月30日))
- 『象牙座殺人事件』(六興出版部 1958年)
- 『夜の配役』(文藝春秋新社 1959年(『オール讀物』1958年1 - 12月号))
- 『バラ園の共犯者』(平凡出版 1959年)
- 『ガラスの中の少女』(角川書店 1959年(短編集) のち光文社文庫)
- 『現行犯』(角川文庫 1959年)
- 『黒いペナント』(角川書店 1959年(『週刊ベースボール』1958年12月3日 - 1959年4月15日)のち光文社文庫)
- 『リスとアメリカ人』(講談社 1959年(『週刊サンケイ』1959年1月11日 - 8月16日) のち角川文庫)
- 『裁かれる人々』(光風社 1959年)
- 『葉山一色海岸』(中央公論社 1959年 のち角川文庫)
- 『遺書配達人』(文藝春秋新社 1960年(『週刊文春』1959年9月7日 - 12月14日)のち旺文社文庫、光文社文庫)
- 『殺意の構成』(新潮社 1960年(『週刊読売』1959年8月31日 - 1960年3月27日))
- 『火と風の論告』(毎日新聞社 1960年(『毎日新聞』1959年9月7日 - ?))
- 『風熄まず』(角川書店 1960年(『北海タイムス』等地方紙、1960年))
- 『化石の森』(講談社 1960年(『婦人倶楽部』1960年1 - 12月号))
- 『くちびるに紅を』(中央公論社 1961年(『婦人公論』1960年4月 - 1961年3月号))
- 『謀殺のカルテ』(文藝春秋新社 1961年)
- 『行列の中の彼』(講談社 1961年(『若い女性』1961年1 - 12月号))
- 『悪夢の構図』(春陽文庫 1961年)
- 『虚栄の椅子 長兵衛と権八』(角川書店 1962年(『報知新聞』1961年4月11日 - 11月7日))
- 『女波』(中央公論社 1962年(新聞三社連合1961年4月26日-11月17日))
- 『背後の人』(文藝春秋新社 1962年 のち旺文社文庫)
- 『月光』(浪速書房 1962年)
- 『殺すな』(講談社 1962年(『週刊朝日』1960年7月3日 - 1961年2月3日)のち角川文庫)
- 『山河ありき』(中央公論社 1962年(『小説公園』1957年1月 - 1958年3月号))
- 『悪魔の証明』(中央公論社 1963年)
- 『結婚の夜』(毎日新聞社 1963年)
- 『少年の孤独』(角川書店 1963年)
- 『狼葬』(講談社 1963年)
- 『隣りの椅子』(文藝春秋新社 1963年)
- 『ある恋のために』(集英社 1964年)
- 『風のない夜』(講談社 1964年)
- 『三人の求婚者』(文藝春秋新社(ポケット文春) 1964年)
- 『聖夜の欲情』(河出書房新社 1964年)
- 『風塵に消えた館』(桃源社(ポピュラー・ブックス) 1964年)
- 『貴三郎一代』正続(文藝春秋新社 1964年 - 1966年 のち旺文社文庫、『兵隊やくざ』光文社文庫、光人社文庫)
- 『生存者の沈黙』(文藝春秋 1966年)[注釈 1]
- 『夕映えの中にいた』(読売新聞社 1966年)
- 『赤い天使』(河出書房新社 1966年 ※ 増村保造によって映画化。)
- 『母 その悲しみの生涯』(文藝春秋 1967年)
- 『廃墟にて』(講談社 1967年)
- 『小隊長、前へ』(文藝春秋 1968年)
- 『巡査の子』(文藝春秋 1968年)
- 『密室の眠り』(講談社 1969年)
- 『悠久の大義』(講談社 1969年)
- 『少女の語り』(文藝春秋 1969年)
- 『二・二六暗殺の目撃者』(読売新聞社 1970年)
- 『宰相近衛文麿の生涯』(講談社 1970年)
- 『小説昭和事件史』全5巻(三笠書房 1970年 - 1971年)
- 『郵便兵の反乱』(三笠書房 1970年)
- 『原点』(毎日新聞社 1970年)
- 『有馬頼義の本』(ベストセラーズ 1970年)
- 『東京空襲19人の証言』((編)講談社 1971年)
- 『続・隣りの椅子』(文藝春秋 1971年)
- 『小説靖国神社』(新日本出版社 1971年)
- 『大陸』(毎日新聞社 1971年)
- 『山の手暮色』(講談社 1971年)
- 『乃武子の災難』(講談社 1971年)
編著
- 『推理小説入門 一度は書いてみたい人のために』(木々高太郎と共編)光文社 1960年(2005年光文社文庫)
作品集
- 『現代長篇小説全集 有馬頼義・新田次郎集』(講談社 1959年)
- 『推理小説大系12 有馬・新田・菊村集』(東都書房 1960年)
- 『現代長編推理小説全集4』(東都書房 1961年)
- 『長篇小説全集14 有馬頼義集』(講談社 1962年)
- 『新日本文学全集3 有馬頼義集』(集英社 1962年)
- 『現代の文学 34 有馬頼義集』(河出書房新社 1964年)
- 『有馬頼義推理小説全集』全5巻(東邦出版社 1971年)
- 『兵隊小説伝記選』全6巻(光人社 1983年 - 1984年)
映画化作品
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- 『殺人現行犯』(東映 1956年)
- 『三十六人の乗客』(東京映画 1957年)
- 『夜の配役』(歌舞伎座プロ 1959年)
- 『リスとアメリカ人 廃墟の銃声』(東映 1959年)
- 『四万人の目撃者』(松竹 1960年)
- 『ガラスの中の少女』(日活 1960年)
- 『三人の息子』(松竹 1962年)
- 『兵隊やくざ』(大映 1965年 ※ 原作は『貴三郎一代』)
- 『赤い天使』(大映 1966年)
- 『あゝ声なき友』(松竹 1972年 ※原作は『遺書配達人』)
- 『ガラスの中の少女』(東映 1988年)
テレビドラマ
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- 『脱出』(TBSテレビ 1967年9月3日 ※原作は『密室の眠り』収録の「脱出」)
- 『遺書配達人』 (NHKテレビ 1970年7月25日 『テレビドラマデータベース』参照)
- 『のぶ子の災難』(TBSテレビ 1982年 ※原作は『乃武子の災難』)
- 『しのぶ』(東海テレビ 1985年 ※原作は『巡査の子』)
その他
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- 前任の『早稲田文学』編集長であった立原正秋には、一方的に嫌われていたという[14]。
- 作家の渡辺淳一は数少ない親交のあった文壇関係者で、頼義の自殺未遂時に応急手当をした。
- 野球好きは有名で、東急フライヤーズのテストを受けたこともあり、1947年(昭和22年)から十数年間、地元のチームでマネージャー兼投手をしていた。また、一時期、成蹊大学硬式野球部監督を務めた。『黒いペナント』などの野球を題材とした小説を『週刊ベースボール』に複数発表するなどもしている。
- 嗣子の有馬頼央(よりなか、第17代当主)は2009年(平成21年)から東京日本橋の水天宮の宮司を務めている。
- 中山あい子の小説『春の岬』は、有馬夫妻を題材に書き上げられたものであるとされる。
脚注
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[脚注の使い方]
注釈
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出典
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- ^ 上田正昭、津田秀夫、永原慶二、藤井松一、藤原彰、『コンサイス日本人名辞典 第5版』、株式会社三省堂、2009年 65頁。
- ^ 『想い出の作家たち 2』文藝春秋編 ISBN 4163478604)
- ^ a b c d 「私の推理小説論」(『推理小説入門 一度は書いてみたい人のために』)
- ^ この顛末は後に『夕映えの中にいた』で描かれた。
- ^ 千田稔『華族総覧』講談社現代新書、2009年7月、480頁。ISBN 978-4-06-288001-5。
- ^ 『想い出の作家たち 2』
- ^ 息子・有馬頼央の回想(『武将の末裔』p.57 - p.58 『週刊朝日』ムック ISBN 978-4-02-277033-2)
- ^ (大村彦次郎『文壇うたかた物語』筑摩書房、1995年(平成7年)。pp.220 - 221)
- ^ 『兵隊やくざ 戦後編』光文社 1987年(昭和62年)(色川武大「解説」)
- ^ 大森光章『続たそがれの挽歌』菁柿堂 P.29
- ^ 岩井寛『作家の臨終・墓碑事典』(東京堂出版、1997年(平成9年))17頁
- ^ 大塚英良『文学者掃苔録図書館』(原書房、2015年(平成27年))19頁
- ^ 平野謙による
- ^ 高井有一『立原正秋』新潮社 ISBN 4101374112
参考文献
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関連項目
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外部リンク
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先代有馬頼寧 | **旧久留米藩有馬家**第16代 | 次代有馬頼央 |
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1930年代 - 1950年代(第1回 - 第42回)1930年代 第1回 川口松太郎『鶴八鶴次郎』『風流深川唄』『明治一代女』 第2回 鷲尾雨工『吉野朝太平記』他 第3回 海音寺潮五郎『天正女合戦』『武道傳來記』 第4回 木々高太郎『人生の阿呆』他 第5回 該当作品なし 第6回 井伏鱒二『ジョン萬次郎漂流記』他 第7回 橘外男『ナリン殿下への回想』 第8回 大池唯雄『兜首』『秋田口の兄弟』 第9回 該当作品なし 第10回 該当作品なし 1940年代 第11回 堤千代『小指』他/河内仙介『軍事郵便』 第12回 村上元三『上総風土記』他 第13回 木村荘十『雲南守備兵』 第14回 該当作品なし 第15回 該当作品なし 第16回 田岡典夫『強情いちご』他/神崎武雄『寛容』他 第17回 山本周五郎『日本婦道記』(受賞辞退) 第18回 森荘已池『山畠』『蛾と笹舟』 第19回 岡田誠三『ニューギニヤ山岳戦』 第20回 該当作品なし 第21回 富田常雄『面』『刺青』他 第22回 山田克郎『海の廃園』 1950年代 第23回 今日出海『天皇の帽子』/小山いと子『執行猶予』 第24回 檀一雄『長恨歌』『真説石川五右衛門』 第25回 源氏鶏太『英語屋さん』『颱風さん』『御苦労さん』 第26回 久生十蘭『鈴木主水』/柴田錬三郎『イエスの裔』 第27回 藤原審爾『罪な女』他 第28回 立野信之『叛乱』 第29回 該当作品なし 第30回 該当作品なし 第31回 有馬頼義『終身未決囚』 第32回 梅崎春生『ボロ家の春秋』/戸川幸夫『高安犬物語』 第33回 該当作品なし 第34回 新田次郎『強力伝』/邱永漢『香港』 第35回 南條範夫『燈台鬼』/今官一『壁の花』 第36回 今東光『お吟さま』/穂積驚『勝烏』 第37回 江崎誠致『ルソンの谷間』 第38回 該当作品なし 第39回 山崎豊子『花のれん』/榛葉英治『赤い雪』 第40回 城山三郎『総会屋錦城』/多岐川恭『落ちる』 第41回 渡辺喜恵子『馬淵川』/平岩弓枝『鏨師』 第42回 司馬遼太郎『梟の城』/戸板康二『團十郎切腹事件』他 |
1960年代 - 1970年代(第43回 - 第82回)1960年代 第43回 池波正太郎『錯乱』 第44回 寺内大吉『はぐれ念仏』/黒岩重吾『背徳のメス』 第45回 水上勉『雁の寺』 第46回 伊藤桂一『螢の河』 第47回 杉森久英『天才と狂人の間』 第48回 山口瞳『江分利満氏の優雅な生活』/杉本苑子『孤愁の岸』 第49回 佐藤得二『女のいくさ』 第50回 安藤鶴夫『巷談本牧亭』/和田芳恵『塵の中』 第51回 該当作品なし 第52回 永井路子『炎環』/安西篤子『張少子の話』 第53回 藤井重夫『虹』 第54回 新橋遊吉『八百長』/千葉治平『虜愁記』 第55回 立原正秋『白い罌粟』 第56回 五木寛之『蒼ざめた馬を見よ』 第57回 生島治郎『追いつめる』 第58回 野坂昭如『アメリカひじき』『火垂るの墓』/三好徹『聖少女』 第59回 該当作品なし 第60回 陳舜臣『青玉獅子香炉』/早乙女貢『僑人の檻』 第61回 佐藤愛子『戦いすんで日が暮れて』 第62回 該当作品なし 1970年代 第63回 結城昌治『軍旗はためく下に』/渡辺淳一『光と影』 第64回 豊田穣『長良川』 第65回 該当作品なし 第66回 該当作品なし 第67回 綱淵謙錠『斬』/井上ひさし『手鎖心中』 第68回 該当作品なし 第69回 長部日出雄『津軽世去れ節』『津軽じょんから節』/藤沢周平『暗殺の年輪』 第70回 該当作品なし 第71回 藤本義一『鬼の詩』 第72回 半村良『雨やどり』/井出孫六『アトラス伝説』 第73回 該当作品なし 第74回 佐木隆三『復讐するは我にあり』 第75回 該当作品なし 第76回 三好京三『子育てごっこ』 第77回 該当作品なし 第78回 該当作品なし 第79回 津本陽『深重の海』/色川武大『離婚』 第80回 宮尾登美子『一絃の琴』/有明夏夫『大浪花諸人往来』 第81回 田中小実昌『浪曲師朝日丸の話』『ミミのこと』/阿刀田高『ナポレオン狂』 第82回 該当作品なし |
1980年代 - 1990年代(第83回 - 第122回)1980年代 第83回 向田邦子『花の名前』『かわうそ』『犬小屋』/志茂田景樹『黄色い牙』 第84回 中村正䡄『元首の謀叛』 第85回 青島幸男『人間万事塞翁が丙午』 第86回 つかこうへい『蒲田行進曲』/光岡明『機雷』 第87回 深田祐介『炎熱商人』/村松友視『時代屋の女房』 第88回 該当作品なし 第89回 胡桃沢耕史『黒パン俘虜記』 第90回 神吉拓郎『私生活』/高橋治『秘伝』 第91回 連城三紀彦『恋文』/難波利三『てんのじ村』 第92回 該当作品なし 第93回 山口洋子『演歌の虫』『老梅』 第94回 森田誠吾『魚河岸ものがたり』/林真理子『最終便に間に合えば』『京都まで』 第95回 皆川博子『恋紅』 第96回 逢坂剛『カディスの赤い星』/常盤新平『遠いアメリカ』 第97回 白石一郎『海狼伝』/山田詠美『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』 第98回 阿部牧郎『それぞれの終楽章』 第99回 西木正明『凍れる瞳』『端島の女』/景山民夫『遠い海から来たCOO』 第100回 杉本章子『東京新大橋雨中図』/藤堂志津子『熟れてゆく夏』 第101回 ねじめ正一『高円寺純情商店街』/笹倉明『遠い国からの殺人者』 第102回 星川清司『小伝抄』/原尞『私が殺した少女』 1990年代 第103回 泡坂妻夫『蔭桔梗』 第104回 古川薫『漂泊者のアリア』 第105回 宮城谷昌光『夏姫春秋』/芦原すなお『青春デンデケデケデケ』 第106回 高橋義夫『狼奉行』/高橋克彦『緋い記憶』 第107回 伊集院静『受け月』 第108回 出久根達郎『佃島ふたり書房』 第109回 髙村薫『マークスの山』/北原亞以子『恋忘れ草』 第110回 佐藤雅美『恵比寿屋喜兵衛手控え』/大沢在昌『新宿鮫 無間人形』 第111回 中村彰彦『二つの山河』/海老沢泰久『帰郷』 第112回 該当作品なし 第113回 赤瀬川隼『白球残映』 第114回 小池真理子『恋』/藤原伊織『テロリストのパラソル』 第115回 乃南アサ『凍える牙』 第116回 坂東眞砂子『山妣』 第117回 篠田節子『女たちのジハード』/浅田次郎『鉄道員(ぽっぽや)』 第118回 該当作品なし 第119回 車谷長吉『赤目四十八瀧心中未遂』 第120回 宮部みゆき『理由』 第121回 佐藤賢一『王妃の離婚』/桐野夏生『柔らかな頬』 第122回 なかにし礼『長崎ぶらぶら節』 |
2000年代 - 2010年代(第123回 - 第162回)2000年代 第123回 船戸与一『虹の谷の五月』/金城一紀『GO』 第124回 山本文緒『プラナリア』/重松清『ビタミンF』 第125回 藤田宜永『愛の領分』 第126回 山本一力『あかね空』/唯川恵『肩ごしの恋人』 第127回 乙川優三郎『生きる』 第128回 該当作品なし 第129回 石田衣良『4TEEN フォーティーン』/村山由佳『星々の舟』 第130回 江國香織『号泣する準備はできていた』/京極夏彦『後巷説百物語』 第131回 奥田英朗『空中ブランコ』/熊谷達也『邂逅の森』 第132回 角田光代『対岸の彼女』 第133回 朱川湊人『花まんま』 第134回 東野圭吾『容疑者Xの献身』 第135回 三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』/森絵都『風に舞いあがるビニールシート』 第136回 該当作品なし 第137回 松井今朝子『吉原手引草』 第138回 桜庭一樹『私の男』 第139回 井上荒野『切羽へ』 第140回 天童荒太『悼む人』/山本兼一『利休にたずねよ』 第141回 北村薫『鷺と雪』 第142回 佐々木譲『廃墟に乞う』/白石一文『ほかならぬ人へ』 2010年代 第143回 中島京子『小さいおうち』 第144回 木内昇『漂砂のうたう』/道尾秀介『月と蟹』 第145回 池井戸潤『下町ロケット』 第146回 葉室麟『蜩ノ記』 第147回 辻村深月『鍵のない夢を見る』 第148回 朝井リョウ『何者』/安部龍太郎『等伯』 第149回 桜木紫乃『ホテルローヤル』 第150回 朝井まかて『恋歌』/姫野カオルコ『昭和の犬』 第151回 黒川博行『破門』 第152回 西加奈子『サラバ!』 第153回 東山彰良『流』 第154回 青山文平『つまをめとらば』 第155回 荻原浩『海の見える理髪店』 第156回 恩田陸『蜜蜂と遠雷』 第157回 佐藤正午『月の満ち欠け』 第158回 門井慶喜『銀河鉄道の父』 第159回 島本理生『ファーストラヴ』 第160回 真藤順丈『宝島』 第161回 大島真寿美『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』 第162回 川越宗一『熱源』 |
2020年代 - 2030年代(第163回 - )2020年代 第163回 馳星周『少年と犬』 第164回 西條奈加『心淋し川』 第165回 佐藤究『テスカトリポカ』/澤田瞳子『星落ちて、なお』 第166回 今村翔吾『塞王の楯』/米澤穂信『黒牢城』 第167回 窪美澄『夜に星を放つ』 第168回 小川哲『地図と拳』/千早茜『しろがねの葉』 第169回 垣根涼介『極楽征夷大将軍』/永井紗耶子『木挽町のあだ討ち』 第170回 河﨑秋子『ともぐい』/万城目学『八月の御所グラウンド』 第171回 一穂ミチ『ツミデミック』 |
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