草津町 (original) (raw)

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曖昧さ回避 この項目では、群馬県にある町について説明しています。滋賀県にある市については「草津市」を、その他の用法については「草津」をご覧ください。
くさつまち ウィキデータを編集草津町
草津温泉湯畑
草津町章 草津町章 草津町旗 草津町章1988年3月19日制定[1]
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 群馬県
吾妻郡
市町村コード 10426-4
法人番号 4000020104264 ウィキデータを編集
面積 49.75km2(境界未定部分あり)
総人口 5,851[編集]推計人口、2024年9月1日)
人口密度 118人/km2
隣接自治体 吾妻郡長野原町中之条町嬬恋村長野県上高井郡高山村
町の花 シャクナゲ
草津町役場
町長 [編集]黒岩信忠
所在地 377-1792群馬県吾妻郡草津町大字草津28番地北緯36度37分14秒 東経138度35分46秒 / 北緯36.62069度 東経138.59608度 / 36.62069; 138.59608座標: 北緯36度37分14秒 東経138度35分46秒 / 北緯36.62069度 東経138.59608度 / 36.62069; 138.59608草津町役場 地図町庁舎位置
外部リンク 公式ウェブサイト
草津町位置図 ■ ― 市 / ■ ― 町 / ■ ― 村
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草津町(くさつまち)は、群馬県の北西部に位置し、吾妻郡に属する。地元では「くさづ」とも読まれることもある。

町の北と西は三国山脈の2,000メートル級の山々、東と南は海抜約1,200メートルの高原が広がっている[2]草津白根山周辺は上信越高原国立公園に含まれ、太平洋日本海分水嶺になっている[2]。二等三角点「白根山」TR25438743201(北緯36度37分06.0337秒 東経138度31分40.0897秒 / 北緯36.618342694度 東経138.527802694度 / 36.618342694; 138.527802694)以北、長野県境までは、嬬恋村との境界未定地域である。

草津温泉で知られる。隣接する嬬恋村で地熱発電所建設計画が浮上した際に温泉枯渇を懸念して反対した経緯があり、2022年(令和4年)3月に町内で掘削を行う場合には温泉法の知事許可のほか町の許可も要するとする条例が制定された[3]

居住地の平均標高が1,188.9mと町としては日本一高い[4][5][注釈 1]。また、町役場の標高も1,181mで日本一高い町役場である[5]

ケッペンの気候区分によると、草津町は亜寒帯湿潤気候湿潤大陸性気候に属する。12月から3月にかけて日平均気温が氷点下となり、寒さが厳しい。降雪量が多く、周辺の自治体と同様に豪雪地帯に指定されている。

冬季はまれに日中でも-10℃以下になり、1984年2月7日には最高気温-12.0℃を記録した。2023年1月25日にも最高気温が-11.4℃となり、日中の気温は-13℃程度であった。

草津町(草津)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C (°F) 12.4 (54.3) 15.5 (59.9) 19.8 (67.6) 25.5 (77.9) 27.6 (81.7) 32.0 (89.6) 30.9 (87.6) 31.3 (88.3) 28.8 (83.8) 26.5 (79.7) 20.7 (69.3) 17.8 (64) 32.0 (89.6)
平均最高気温 °C (°F) −0.4 (31.3) 0.7 (33.3) 4.7 (40.5) 11.5 (52.7) 17.0 (62.6) 19.6 (67.3) 23.4 (74.1) 24.2 (75.6) 19.8 (67.6) 14.5 (58.1) 9.1 (48.4) 2.9 (37.2) 12.3 (54.1)
日平均気温 °C (°F) −4.1 (24.6) −3.6 (25.5) −0.1 (31.8) 6.0 (42.8) 11.4 (52.5) 14.9 (58.8) 18.9 (66) 19.6 (67.3) 15.6 (60.1) 9.9 (49.8) 4.4 (39.9) −1.2 (29.8) 7.6 (45.7)
平均最低気温 °C (°F) −7.8 (18) −7.8 (18) −4.5 (23.9) 1.1 (34) 6.5 (43.7) 11.1 (52) 15.5 (59.9) 16.2 (61.2) 12.3 (54.1) 6.0 (42.8) 0.4 (32.7) −4.8 (23.4) 3.7 (38.7)
最低気温記録 °C (°F) −15.5 (4.1) −15.9 (3.4) −12.6 (9.3) −9.7 (14.5) −4.6 (23.7) 2.8 (37) 8.2 (46.8) 6.5 (43.7) 1.7 (35.1) −2.4 (27.7) −7.3 (18.9) −12.0 (10.4) −15.9 (3.4)
降水量 mm (inch) 68.5 (2.697) 66.1 (2.602) 90.6 (3.567) 106.2 (4.181) 150.7 (5.933) 218.3 (8.594) 263.5 (10.374) 236.8 (9.323) 254.6 (10.024) 162.5 (6.398) 63.9 (2.516) 60.4 (2.378) 1,758.4 (69.228)
降雪量 cm (inch) 175 (68.9) 156 (61.4) 149 (58.7) 38 (15) 0 (0) 0 (0) 0 (0) 0 (0) 0 (0) 0 (0) 9 (3.5) 112 (44.1) 644 (253.5)
平均月間日照時間 153.0 147.8 182.4 192.3 188.9 120.0 117.7 134.2 109.0 132.7 160.8 162.5 1,799.7
出典1:気象庁[6]
出典2:気象庁[7]

地名の由来は硫黄臭の強い草津温泉を表した「くさみず」「くそうづ」により、室町時代後期に「草津」、戦国時代に「草生津」「九相津」、江戸時代に「草津」と書かれた[8]江戸時代延宝年間には草津温泉の利用者を取り締まる「草津村御法度の次第」が制定されている[9]。戦国時代以来、傷病者、特にハンセン病患者で賑わい、明治期の大火を経て医学博士のエルヴィン・ベルツコンウォール・リーによりハンセン病に効く湯治場としての地位が確立された[10]

選挙区 議員名 党派名 当選回数 備考
群馬県第5区(草津町、渋川市(旧渋川市、子持村小野上村伊香保町域)、富岡市安中市高崎市(旧群馬町箕郷町榛名町倉渕村域)、北群馬郡甘楽郡吾妻郡 小渕優子 自由民主党 8 選挙区
草津町と全国の年齢別人口分布(2005年) 草津町の年齢・男女別人口分布(2005年)
■紫色 ― 草津町■緑色 ― 日本全国 ■青色 ― 男性■赤色 ― 女性
草津町(に相当する地域)の人口の推移 1970年(昭和45年) 8,591人 1975年(昭和50年) 9,273人 1980年(昭和55年) 9,341人 1985年(昭和60年) 8,945人 1990年(平成2年) 8,620人 1995年(平成7年) 8,294人 2000年(平成12年) 7,702人 2005年(平成17年) 7,602人 2010年(平成22年) 7,160人 2015年(平成27年) 6,518人 2020年(令和2年) 6,049人
総務省統計局 国勢調査より

町内に鉄道路線は通っていない。主に北陸新幹線軽井沢駅吾妻線長野原草津口駅が利用される。

草軽電気鉄道(現在の草軽交通

国鉄バス時代からの自動車駅である草津温泉駅が第三セクター「草津バスターミナル株式会社」により運営されており、草津町の玄関口の役目を果たしている。

志賀草津道路渋峠付近から望む草津町市街地(2022年5月)

  1. ^ 現在、居住地の平均標高が1,000m以上の町は当町と長野県南佐久郡小海町のみである[5]。なお、市は長野県茅野市のみで、村は群馬県嬬恋村の他多数ある。

  2. ^ 図典 日本の市町村章 p67

  3. ^ a b 草津町公共施設等総合管理計画 草津町 2024年9月28日閲覧

  4. ^ 草津の源泉保護へ 開発に待った! 町が新条例 朝日新聞 2024年9月28日閲覧

  5. ^ 各市町村の居住地における平均標高

  6. ^ a b c 日本で最も標高が高い町役場 日本記録認定協会 2024年9月28日閲覧

  7. ^平年値(年・月ごとの値)”. 気象庁. 2024年2月10日閲覧。

  8. ^観測史上1~10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2024年2月10日閲覧。

  9. ^ 角川日本地名大辞典に拠る。

  10. ^ 横山秀夫「草津の湯 繁盛の歴史」。

  11. ^ 桜花学園大学人文学部研究紀要。

  12. ^ 群馬県 - 市町村長任期満了日一覧

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