Microsoft Windows 8 (original) (raw)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

Windows 8
Microsoft Windows ファミリー
開発者
Microsoft
ウェブサイト Windows 8
リリース情報
RTMリリース 2012年8月1日 (12年前) (2012-08-01)[1]
一般リリース VL 2012年8月16日 (12年前) (2012-08-16)[1]小売 2012年10月26日 (12年前) (2012-10-26)[2]
最新の安定版 6.2 (Build 9200) - 2012年10月26日 (12年前) (2012-10-26) [info]
ソースモデル プロプライエタリ
ライセンス マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項
カーネル ハイブリッド
プラットフォーム IA-32, x64, ARM
先行品 Windows 7
後続品 Windows 8.1
サポート状態
サポート終了サービスパック サポート終了日:2016年1月13日 (8年前) (2016-01-13)(米国日時2016年1月12日・終了済み)ユーザーはWindows 8.1へのアップグレードが必要。

Windows 8(ウィンドウズ 8、ウィンドウズ エイト)は、マイクロソフトがリリースした、Windowsシリーズに属するパーソナルコンピュータおよびタブレット端末用のオペレーティングシステム (OS) である[3]。3種類のプレビュー版のリリースを経て、2012年8月から10月末にかけて正式版が順次リリースされた。 2013年10月18日より、Windows 8.1(読み方については諸説あるため後述)の提供が開始された。Windows 8.1 は Windows 8 と同一のサポート ライフサイクル ポリシー下で提供されるため[4] 便宜上、本項のWindows 8.1節などで併せて説明する。

Windows 7までのバージョンではパーソナルコンピューターでの利用が想定されていたのに対して、Windows 8ではModern UIの採用、Windowsストアの同時リリース、Microsoft アカウントOneDriveによるクラウドサービスへの対応強化、ARMに対応した Windows RT の同時リリースなど、タブレット端末で先行して多く採用されていたiOSAndroidを強く意識したものとなっている[5]。 開発コードネームは「8」として開発が進められ、正式名称にも採用されている[6]。製品名の「8」は、Windowsシリーズ8番目のクライアント向けのメジャーリリースであることに由来する[3]。ただし内部バージョンは6.2であり、実質Windows 7のマイナーアップデート。 2011年9月から2012年6月まで、3回のプレビュー版の公開を経て、2012年8月1日に開発が完了したことが発表された[1]。正式版は、2012年8月15日よりMSDNやTechNet加入者向けに提供され、同時に90日間無料体験版も提供された。2012年8月16日にはSoftware Assurance (SA) 向け、2012年8月20日にはMicrosoft Action Pack Subscription (MAPS) 向け、2012年9月1日にSA未加入のボリュームライセンスに提供された。その後、2012年10月26日に一般向けに全世界への発売が開始された[7][8]

Windows 8はModern UI design(旧称Metro UI)を採用した。従来のWindows Vistaや7で採用されていた立体感のあるリッチデザインを廃し、Windows Phone 7で採用されたフラットデザインが全面的に導入された。Windows Vistaや7のログオン画面、壁紙、コントロールパネルなどの模様が取り除かれ、すべて単色の背景になった。Windows AeroのAero Glassが廃止され、これまでのWindowsと比べデスクトップ画面のデザインがシンプルになり、またトーンもパステル調に近い柔らかいものになっている。タスクバーは透明度や立体感を抑えてはいるものの、引き続き半透明なデザインではあるが、透過部分のぼかしがほとんどない仕様に変更された。また、(macOSMicrosoft Windows 3.x のように)ウィンドウのタイトル文字列がタイトルバー中央に表示されるようになり、ウィンドウやタスクバーのアイコン周りなどのデザインは直線的で四隅が直角なものになり、「最小化」や「閉じる」などのボタンやスクロールバーなどもModern UI調に変更され、システムフォントやマウスポイント / クリック時のアニメーションも変更された[9]。ウィンドウ枠の影はアクティブウィンドウの場合にごく薄く表示される程度になり、非アクティブウィンドウ時にはまったくなくなった。Aero Glassの代替として、背景画像の平均的な色調に応じてウィンドウの枠などの配色が自動的にほぼそれに調和するように設定されるAero Auto Colorが新たに搭載された(Aero Auto Colorは設定で無効化でき、無効化した場合はユーザーが設定したテーマカラーに統一される)。Windows Aeroのシェル操作(スナップ・シェイクなど)は引き続き搭載されている。表示されているすべてのウィンドウを一時的に半透明にする機能(デスクトップ プレビュー)は既定では無効化されているが、設定により有効化することができる。このように、デスクトップのWindows Aeroそのものは(廃止ではなく)継承されているが、その仕様が大きく変更されている。

なお、Windows 7のAeroデスクトップテーマファイルは互換性があり、Windows 8でも利用可能である(ただし、Aero Glassは利用できないが、設定変更でAero Auto Colorの配色設定は可能)が、Aero Auto Colorに特化されたり、パノラマ画像が組み込まれたりしたWindows 8用のデスクトップテーマファイルはWindows 7での利用はできない。また、Windows 7までは使用可能だった、クラシックテーマ(Windows 2000以前のようなUIスキン)は廃止されている[10]

Windows 8のスタート画面のイメージ

Windows 8が起動すると、この画面がフルスクリーンで表示される。Windows Phoneと同じく、ここにはアプリケーションソフトウェア(アプリ)のタイルが並べられており、画面の模様や配色が変更できる[11]。独自の写真を貼り付けたりすることはできない。このUIは、従来のタッチ操作のできないパソコンやタブレット端末、大きなタッチスクリーンでも操作できるように設計されている。従来のような、デスクトップ上で複数のウィンドウを使用するスタイルではなく、アプリはそれぞれ全画面で表示される。従来のデスクトップはタイル内の「デスクトップ」をクリックすると切り替わる。

画面右端にチャームバーと呼ばれる縦長のメニューバーが新設され、通常は非表示であるが、マウスカーソルで画面右上隅または右下隅をポイントすると表示されるようになっている。タッチスクリーンでは画面右端から左へスワイプすることで表示され、これはスタート画面のみならず従来のデスクトップ画面でもその場でオーバーレイ表示される。このバーからは検索や他の機器とのデータの授受、Modern UIによる設定などをいつでも行うことができる。

2012年11月20日に、まだ開発初期で公には公開されていなかった2010年当時のWindows 8のUIのモックアップが明らかとなった[12] が、チャームバーやタッチキーボードなど一部のデザインが今と違うほかはまったく変更されておらず、ユーザーインターフェイスは2年以上前からすでに決まっていたものとされる。

ライブタイル

アプリを開かなくてもこのタイルからアプリの情報を見ることができる。プッシュ通知にも対応する。例えば、Windowsストアアプリタイルは、新しいバージョンが公開されたアプリの数を表示する。また、タイルのサイズはアプリによって大きくしたり小さくしたりすることが可能である。

カスタマイズ

タイルの位置やサイズを変更できる。各タイルをグループ分けすることも可能。

セマンティック・ズーム

情報の論理的な拡大機能。例えばイベント一覧ではカレンダー表示になり、人名一覧では50音順になる。

ロックスクリーン

背景の画像が表示され、日付と時刻、新着メールインターネット接続環境などの情報が表示される。上方向にドラッグ・ドロップすることによってロックが解除される。カメラが搭載されているデバイスでは、下方向にドラッグ・ドロップすることによってカメラを起動できる。また、背景の画像は変更することができる。

ピクチャーパスワード

パスワードの代わりに、画像上をタップしたり、なぞる動作を行うことで、ログインする仕組み。タッチスクリーンに最適化されているものの、マウスでのドラッグでも操作できるように設計されている[13]。ネットワーク越しでは利用できない。

PIN

iOSやAndroidのように、4桁の数字をパスワードの代わりに使ってサインインすることができる。

Windows 8には、タッチやマウス操作によって行えるマルチタスクジェスチャが搭載されている。

タスクを切り替える

画面左上をポイントすると起動しているアプリのうちの1つのサムネイルが表示される。クリックするとそのアプリが開き、サムネイルは次のアプリのサムネイルに変わる。クリックせずにそのまま下へマウスポインタを動かすと、起動しているすべてのアプリのサムネイルが表示される。

2つのアプリを表示させる

画面左上をポイントして表示されたサムネイルを、そのまま左端へドラッグする。

スタート画面に戻る

画面左下をポイントすると Modern UIを模したサムネイル様の絵が表示される。そこからスタート画面に戻ることができる。

アプリを閉じる

画面上部をポイントするとカーソルが手の形に変わり、下にドラッグ・ドロップすることでアプリが閉じる。画面左上をポイントして表示されたサムネイルの右クリックのメニューからも閉じることができる。

チャームバーを呼び出す

画面右下をポイントすると表示される。右上も反応するように設定可能。チャームバーには、「検索」「共有」「スタート」「デバイス」「設定」のショートカットが表示される。

Windows 8には、Modern UIをキーボードでも操作できるように、いくつかのショートカットが搭載されている[14]

スナップ機能による画面分割の例(左:デスクトップ画面、右:Wikipediaアプリ

Windows 8ではModern UIアプリ(Windowsストアアプリ、全画面または画面分割)と従来のデスクトップアプリケーション(任意サイズ)が動作する。Modern UIアプリは新しいソフトウェア基盤であるWindowsランタイム (WinRT) を利用して動作し、基本的に「Windowsストア」からのダウンロードでのみインストールできる(ストアを介さないサイドローディングの仕組みも企業向けに用意されている)。なおARMデバイス向けのエディションとなるWindows RTでは、付属しているデスクトップアプリケーションを除き、Modern UIアプリのみ動作する(Windows RTはARMアーキテクチャ用であり、従来のx86/x64版とはCPUアーキテクチャが異なることに加え、無署名のWindows RT向けサードパーティ製デスクトップアプリケーションを開発・配布・実行することができないようになっている)。

いくつかのアプリがプリインストールされている。このアプリは、「Windowsストア」で最新バージョンにアップデートできる。

アプリ名 種類 アプリの説明
Windowsストア アプリストア Modern UIアプリを購入することができる、Windows 8専用アプリストア。有料・無料のアプリが用意される。プレビュー版では、無料アプリのみを扱っていた。アプリの新しいバージョンが出た場合、Windowsストアタイルに数字が表示され、アップデート可能なアプリを通知する。スタイルも、Windows Phoneの「Marketplace」と似ており、アプリの評価やレビューを書き込むこともできる。アプリは、マイクロソフトの審査に通ったアプリが販売される。もし何らかの理由で登録が拒否された場合は、開発者へ通知することで、開発者はそのアプリの問題にすぐ対処できる。また、同様に審査が行われるAppleの「AppStore」や「Mac App Store」よりも自由度が高く、アプリ内の課金が可能であり、有料アプリは試用期間を設けることやアルファ版の登録も可能である。
Internet Explorer 10 ブラウザ タブレットに最適化されたユーザーインターフェイスである。マウスでの操作にも対応している。お気に入りのウェブページは、スタート画面に保存される。プレビュー版ではプラグインフリーのため、FlashやSilverlightをサポートしない[15][16]。Release PreviewからはFlashがWindows 8と統合され、Modern UI版IE10でもFlashが動作するようになった[17]。当初ホワイトリスト方式で一部のサイトのみサポートされていたが、2013年3月のアップデートで、ブラックリスト方式に変更され、互換性やセキュリティに問題があるサイトが排除されるが、その他のサイトでは基本的にはサポートされるようになった[18]HTML5をサポートする。また、ウェブページは全画面表示となり、他のウィンドウは表示されない。
People アドレス帳 Windows Phoneにも搭載されているアプリ。
メール メールクライアント 「Hotmail」などのメールが送受信できる。ほかのメールサービスにも対応する。
ミュージック メディアプレイヤー パソコンに保存されているMP3ファイルなどを再生することができる。デスクトップでは、Windows Media Playerが搭載される。
ビデオ ビデオプレーヤー ビデオファイルが再生可能。このアプリでDVDBDを再生することはできない。
写真 写真管理アプリ パソコンに保存されている画像や、OneDriveやFacebookの画像も表示することができる。事前にログインしておくことが必要。画像は、アプリタイルでも表示される。
OneDrive(旧称:SkyDrive) クラウドアプリ Windows 8は、OneDriveと完全に統合されており、このアプリからOneDrive上の写真やビデオなどを再生することができる。そのほかのファイルを表示するには、デスクトップ向けのアプリをインストールする必要がある。
ニュース ガジェットアプリ 日々のニュースを表示する。また、Liveタイルを有効にしていれば、タイルにニュースやその写真などが表示される。
トラベル Bingトラベルアプリ。各国の観光地スポットの説明などが表示される。
天気 天気アプリ。現在位置情報を有効にすると、その場所の天気と週間予報が表示される。天気情報は、ライブタイルにも表示される。

搭載されているアプリケーションのほとんどは、Windows 7と変更点はないが、デザインや機能が刷新されている。

ファイルエクスプローラー

作業に必要な機能への効率的なアクセスを実現するため、リボンユーザーインターフェイスが採用された[19]。リボンはデフォルトでは最小化されており、最大化ボタンをクリックすることによってリボンが開く。ファイルの詳細情報が表示される詳細ウィンドウがWindows 7の下部から横に移動したほか、Windows Vistaで廃止された「上へ」ボタンが復活した。

ファイルコピーマネージャー

ファイルをコピー、移動した際に表示されるマネージャー。複数のファイルをコピーする際、これまでであれば複数のウインドウが表示されたが、Windows 8では1つにまとめられる[20]。進行中のコピー処理を一時停止、再開、停止する機能も追加された。各コピー ジョブのデータ転送速度、転送速度のグラフ、そして未転送データの量を確認することもできる。同名のファイルがあったときのダイアログボックスのデザインは、対象のファイル群が左右に並べて表示されるようになった。

タスクマネージャー

デザインが刷新され、簡易表示と詳細表示の仕様に変更された。

タスクマネージャーを起動すると、起動中のアプリケーションの一覧が表示され、強制終了させることができる。詳細表示に切り替えると、アプリケーションが消費しているCPUやメモリなどのリソースが、色分けされた表で表示される。「アプリ履歴」タブには、システム上のアプリをどれくらいの頻度で利用しているのかなどが表示される[21]

Internet Explorer 10

操作系に関するユーザーインターフェイスはInternet Explorer 9から変更されていないが、UIフォントがSegoe UIやMeiryo UIなどのClearType対応フォントに変更されている。バージョン情報には、最新のバージョンがリリースされた際は自動的に更新するというオプションが追加され、ロゴもフラットなデザインに刷新された。そのほか、パフォーマンスの改善が行われている。

ペイントワードパッド

エクスプローラーのようにリボンUIを最小化するボタンが追加されている。

Windows Media Center

標準では搭載されず、追加で「Pack」を購入し(Media Center Packはオンラインでのみ購入可能)、インストールすることで利用可能になる[22]。ARM向け「Windows RT」には搭載されない。

Windowsのバージョンに応じて以下をインストールすると、Windows Media Centerが搭載された「Windows 8 Pro with Media Center」になる。

Windows Media Player 12

Windows 7と同じバージョンが搭載されるが、DVD再生機能は廃止。「Windows RT」には搭載されない。

Office Home and Student 2013 RT

Microsoft Officeの次期バージョンの「Microsoft Office 2013」が、「Windows RT」に標準で搭載される。搭載されるオフィススイートは、「Word 2013」「Excel 2013」「PowerPoint 2013」「OneNote 2013」で、「OneNote 2013」のModern UIアプリはWindowsストアで販売されている。(北米でSurface RTが発売開始された)2012年10月時点ではプレリリースバージョンが搭載されており、Windows Updateで正式版が公開された。

クライアントHyper-V

ハイパーバイザー型の仮想環境で、Windows 8 には Windows Server 2012 に搭載される Hyper-V のサブセットが搭載される[23]。従来の Microsoft Virtual PCWindows Virtual PC の機能に相当し、64ビット版OSを対象に、Pro、Enterprise へ搭載されている[24](ただし無印版8の場合はクライアントHyper-Vと同等の機能を持ったVMware Workstation〈現・VMware Workstation Pro〉、およびVirtualBoxなどのハイパーバイザ型仮想環境アプリで代用できる)。

従来,Hyper-V は Windows Server 2008 以降のサーバー向け64ビット版OSのみに提供され,クライアントOSで搭載されたのは Windows 8 が初めてである。サーバーOS向けと区別するため、「クライアント Hyper-V」と呼ばれることがある[23]

OS上の一アプリケーションとして動作する Virtual PC などとは構造が異なり、Hyper-V はハードウェア上でOSを介さず直接動作し、全てのOSはハイパーバイザ上で動作する(_ハイパーバイザ#Type 1_も参照のこと)。利用の際には「Windowsの機能の有効化または無効化」で機能を有効化する必要があるが、この機能を有効にした場合、VMware、およびVirtualBoxなどの仮想デスクトップ環境が共存(利用)できなくなる[25]

Windows 8 からXPモードが廃止されたため、利用の際にはOS(ゲスト用WindowsはXP以降のバージョンに限り対応)を別途入手する必要がある。

VHD(バーチャルハードディスク)

ネイティブサポート。VHDからのブートはPro、Enterpriseエディションのみ対応(後述)。

ISOファイルマウント

ISOイメージファイルのマウントがネイティブサポートされる。これにより、マウントツールが必要なくなり、仮想光学ドライブとして利用できるようになる[26]

ファイル履歴

これまでの「シャドウコピー」を改良したものであり、エクスプローラーのようなデザインとなっている。ファイルを定期的にバックアップしておき、誤って削除してしまったファイルをファイル履歴から復活させることができる。

Windows To Go

USBメモリやUSB外付けハードディスクなどのデバイスにWindows 8をインストールし、そのメディアからWindowsを起動することができる。企業向けの機能であるため、Enterpriseエディションのみ利用できる。

言語の追加

Windows 8の表示言語をより簡単に設定するための機能を搭載。また、コンシューマー向けエディションでは利用できなかったシステム言語の追加もWindows 8で可能となる。新たに14か国の言語を追加。

Microsoft アカウントと統合

これまで使われていた「Windows Live ID」から「Microsoft アカウント」へ名称が変更され、Windows 8と統合される。Microsoft アカウントを使ってログインすることでWindowsストアでアプリを購入したり、Windows Live関連の機能も利用可能。従来のローカルアカウントを利用してログオンすることも可能だが、この場合Windowsストアなどの一部利用できない機能もある。

デュアルモニター

Windows 8では、デュアルモニタのサポートを強化する。また、これに合わせたパノラマ写真の壁紙が搭載される。

USB 3.0のサポート

標準でUSB 3.0をサポートする。従来のUSB 2.0に比べ、USB 3.0の理論上の転送速度は10倍である[27]

Windows 8のリフレッシュ、リセット

Windows 8に何らかのエラーが発生し、再インストールしなければならなくなった場合、パソコンのデータを保持したままWindows 8をリフレッシュする機能と、すべてのデータを消去して、Windows 8をリセットする機能が搭載されている。

Windows Update

アップデート後の再起動が必要な更新がインストールされた場合でも、再起動はインストール直後ではなく、1か月に1度の月例セキュリティーリリースのときに行われる。これによって、緊急の更新が配布された場合を除き、更新による再起動は1か月に1度だけとなる。自動的な再起動が発生する際は、ユーザーに事前通知する機能も追加される[28]

インストールの簡素化

Windows 8インストール時のセットアップのユーザーインターフェイスは、誰でも簡単にセットアップができるように簡素化されている[29]

Webインストーラー

Windows 8のインストールに必要なファイルをインターネット経由でダウンロードし、ダウンロードが終了次第、インストールを始められる。インターネットに接続されていなかったり、インストールを早く済ませたい場合のために、従来のようにISOイメージも用意される。

新しいブート画面

これまでのWindowsでは、ブートマネージャー(後述)や詳細ブートオプションメニューは、完全なグラフィック機能が利用できなかったためCUIだった。Windows 8では初めてGUIを導入し、タッチ操作ができるようになった[30]

ブートマネージャー

1台のパソコンに2つ以上のOSをインストールしている場合(マルチブート)に表示される画面。Windows 8ではModern UIを採用し、タッチ操作に適したものに変更された。また、既定のOSの設定やタイマーの設定もこの画面から行うことができるよう改善された。

ブルースクリーンの刷新

Windows 8では、今までのWindowsのブルースクリーンから大幅に刷新された。

日本語版では9x系以来となる日本語表示に対応した。

Windows効果音

Windows Vista以来、効果音も刷新された。

DirectX 11.1

DirectX 11.1はWDDM 1.2とともに提供されるDirectX 11のマイナーバージョンアップであり、多数の機能追加が行なわれている。Windows 8で追加されたDirect2D 1.1との連携が可能になっている[31] ほか、Windowsストアアプリからも利用可能となっている。一部機能はWindows 7にもバックポートされた。

Windows Defender

Windows VistaからWindows 7までに搭載されていた同名のアンチスパイウェアソフトの機能とは異なる。Windows 8では、Windows 7までに提供されていたMicrosoft Security Essentialsの機能と統合されて大幅に改良され、インターフェイスも新しくなった。あらゆるマルウェアに対応し、検出力もより高くなる[32]。Windows Defenderの負荷も軽くなったため、バッテリーの寿命も長くなった。ユーザーエクスペリエンスとパフォーマンスが向上した。Microsoft Security Essentialsベースに開発されているので、見た目は同じであるものの、定期的な自動スキャンのスケジューリングの指定が直接できないなど、機能が簡略化されている。

セキュアブート

許可されていない(デジタル署名がない)ファームウェアやOSなどの起動ファイルを起動時に実行しないようにし、起動時の安全性を高める機能で、Windows 8では推奨事項となっている。これは後述のシステム要件にもあるように、BIOSに替る新しいファームウェアシステムであるUEFI v2.3.1以降が必携条件になる。Windows 8がプレインストールされているメーカー製PCではこれが有効化されているが、それ以前のPCや自作PC用マザーボードではサポートされていないものもあり、アップグレードアシスタントではインストール不可能の判定が出るが、実際にはセキュアブートは必須ではなく、後述の最小システム要件を満たしていればセキュアブートが有効にならないだけであり、Windows 8の動作には問題は発生しない。

メモリ消費量の改善

起動時間の改善[33]

Windows 8では、ブート・コードの見直しなどによって、以前のWindowsよりも起動時間を短縮している。

Windows システム評価ツール

評価の数値の最高の値がWindows 7の7.9から9.9に変更。

デフラグツール

名称が「ディスク デフラグ ツール」から「ドライブのデフラグと最適化」に変更されたほか、SSDに対応した最適化(TRIMコマンドの定期的なドライブへの発行)が標準でスケジュールされるようになった[34]

アドレスソートの改変

Windows 8では、RFC 6724(旧版 RFC 3484)で定義されているアドレスソートに厳密には準拠しない動作をする。

Windows 8はネットワーク接続テストを実行し、マイクロソフトがインターネット上に公開しているサーバーとの疎通確認を30日間隔で行う。この疎通確認でIPv6による通信が確認できれば、RFC 3484で定義されているアドレスソートに従う。この疎通確認でIPv6による通信が確認できなければ、IPv6で通信可能であっても、IPv4を優先する。この優先度は、DNSに対するクエリの結果の評価にも反映される[35]

この仕様により、Windows 7でIPv6で通信でき、IPv6対応のアプリケーションを使用できていた環境であっても、Windows 8ではIPv6で通信できない場合がある。

この仕様の目的は、LANでIPv6が有効であっても、IPv6によるインターネット接続ができないような環境において、IPv6-IPv4フォールバック問題によりIPv4での通信が機能低下することを改善することである。例えば、日本のNTTのフレッツ網におけるIPv6環境で、ISPとIPv6接続契約をしていない場合である。

新しいスクリーンショット撮影機能

Windows 8では、「Windowsキー」+「PrtScrn」キーを同時に押すことで、スクリーンショットを撮影することができる。従来のWindowsで用いられていた「PrtScrn」キーによるクリップボードコピーも利用可能ではあるが、Windows 8スタイルには対応せず、デスクトップのウィンドウしか撮影できない。また、撮影されたスクリーンショットは、「ピクチャーライブラリー」の「スクリーンショット」フォルダーに保存される。

プロダクトキーの内蔵

Windows 8のラベル

プリインストール版ではプロダクトキーがマザーボードに内蔵され、従来の様なCOAラベルの貼付はなくなった。代わりにライセンスを示すWindowsのロゴのラベルが貼付されるようになった[36]

JIS90互換フォントパッケージ

Windows 7までJIS90フォントパッケージが提供されてきたが、Windows 8ではJIS2004へ完全移行するために廃止された。メイリオを含むJIS2004対応フォントにJIS90字体も収録しているため、Internet Explorer やその他のアプリケーションでも異体字切替えに対応させることによりJIS90字体を使用できる。

クラシックテーマの廃止

ブート画面やデスクトップ画面のクラシックテーマが廃止され、Windows 2000およびWindows Me以前のようなスタイルに変更することができない。そのため、自分でハイコントラストの色を設定する必要がある。

スタートメニュー

新たに搭載されたスタート画面がスタートメニューと置き換えられたため廃止された。Developer Preview版の時点では非公式ながらレジストリを書き換えることでスタートメニューを復活させることができたものの、Consumer Preview版からはこの方法でスタートメニューを復活させることもできなくなった。そのことによってスタートメニューを再現するサードパーティのソフトウェアが出回るようになった。スタートメニューが廃止された理由は「ユーザーの使用頻度が減少したため」とされており、実際にマイクロソフトの調査によれば、Windows Vistaに比べてWindows 7ではスタートメニューの使用頻度は11%減少している[37]、とのことである。しかし、結果的にスタートメニューの廃止は従来からのユーザーには特に不評であったため、後継となるバージョンのWindows 10では復活することとなった[38]

スタートボタンWindowsキー

初期ビルドでは新しいスタートボタンが存在していたものの、削除された[39]。スタートボタンが廃止されたのもスタートメニューと同じく、Windows 95以来の変更である。しかし、このスタートボタンの廃止も従来のユーザーに不評だったため、後述のWindows 8.1にてスタートボタンが復活することとなった。ただし、Windows 8.1のスタートボタンは主にスタート画面へのリンクとなっていて、従来のスタートメニューが表示されるわけではない。前述の通り、スタートメニューが復活したのはWindows 10である。

Windows Aeroの一部機能

RP版まではラジオボタンなどはModern UI化されたが、ウィンドウは半透明のままだった(同時に後述のように実質、半透明効果の代替機能となった自動配色も併用されていた)。RTMでは「Modern UI」スタイルに統一するため、Windows AeroのAero Glassが廃止[40] された(タスクバーは透過率や解像感を変更して透過)。デスクトップのユーザーインターフェイスが変更されるのは、Windows Vista以来である。Aero Glassの代替として、背景画像の平均的な色調に応じてウィンドウ枠とタスクバーの配色が自動的に設定され、デスクトップ背景との調和を図るAero Auto Colorが新たに追加された(背景に画像ファイルを設定した場合のみ、配色が自動設定される。背景が単色の場合は背景の色に関係なく、シルク調の白色になる。また、スライドショーの背景ではその変化に応じてそれらの配色も同期して変化する。非アクティブウィンドウはAero Auto Colorの有効無効に関係なく、透明感のないグレー調のモノトーン配色になる。また、マルチモニター表示で異なる背景の場合は、両方の背景の平均的な色合いに応じて配色される場合もある)。

なお、ライブサムネイルやプレビュー(透過処理後の枠ラインなどは薄いものに変更されるなど、Windows 7に比べて多少動作が変更されている)・シェイク・スナップなどの拡張されたAero機能やWindows Vista以来の最小化・最大化などのフェードアニメーション効果は継続されているが、フリップ3Dは廃止された(従来のフリップ3Dの操作では、Modern UIシェル操作の動作でModern UIアプリケーションのフリップ操作が可能。デスクトップ表示には対応するが、デスクトップアプリケーションのフリップ操作には対応しない。また、通常のフリップ操作もModern UIの配色を取り入れたデザインになると共に、デスクトップアプリだけでなくModern UIアプリのサムネイル表示にも対応するなど、機能強化が施されている)。

Windows Vista/7ではデスクトップコンポジションを設定で無効化することでAeroの主要機能を無効化できたが、Windows 8ではそれができなくなっており、ハイコントラストテーマや、セーフモード使用時(この場合であってもタスクバーの透過は有効になっている)でもAeroのシェル操作(スナップ・プレビューなど)は有効になっている。

ガジェット

Release Previewまでは提供されてきたが、RTM版の開発ビルドからはこの機能が削除された。代替機能として各種のModern UIアプリの利用を推奨している[41]

ブリーフケース

OneDrive など、クラウド関係の機能強化などから必要性が薄れたためとして廃止。廃止によってUSBメモリなどのインターネットを経由しない補助記憶装置とのファイルの同期は不可能になった。ただし、従来のWindowsから作成されたファイルはWindows 8からでも開くことができる。

以前のバージョン

新しく「ファイル履歴」によるファイルのバックアップと復元機能が追加されたことで代替がなされたため、廃止。

Windows XP Mode

機能的にはクライアントHyper-Vで代替可能であるが、別途OSのライセンスを入手し、インストールする必要がある。

ゲーム

Windows標準搭載されていたデスクトップのゲームアプリは、Windowsストアを通じてゲームアプリも購入することが可能となったことから、必要性が薄れ、廃止された。ただし、ゲームエクスプローラーは残されている。マイクロソフトはこれまでのWindowsに搭載されていたゲームアプリの代替としてWindowsストアでの「ピンボール」「マインスイーパー」などのアプリを無料で配布しているが、従来のバージョンとはまったく異なる仕様となっている。

Windows DVDメーカー

標準ではDVD作成ができなくなったが、サードパーティー製のアプリを使えば、作成は可能である。

詳細ブートオプション

Windowsが起動しなくなった場合、「F8」キーを押して「詳細ブートオプション」を呼んでいたが、Windows起動時の処理の高速化などに伴い、オプションメニューは問題発生時に自動的に表示されるようになった。ただし、ブートオプションを変更すれば従来のオプションメニューを利用できる。

起動音

これまでのWindowsではWindows起動時に起動音が鳴るのが標準設定であったが、Windows起動高速化などに伴い標準で鳴らない設定になっている。また、ログオンやログオフ、シャットダウンなどの効果音は廃止されたが、効果音ファイルは残っている。これは、Windowsでは初めての変更である。

Windows テーマ

Vistaから7まではテーマによって効果音は異なるが、8以降は別のテーマ用の効果音が廃止されており、テーマによらず同じ効果音。

Windows 8.1
Microsoft Windows ファミリー
開発者
マイクロソフト
ウェブサイト Windows 8.1
リリース情報
最新の安定版 6.3 (Build 9600) - 2013年10月18日 [info]
ソースモデル プロプライエタリ
ライセンス マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項
カーネル ハイブリッド
プラットフォーム IA-32, x64, ARM
先行品 Windows 8
後続品 Windows 10
サポート状態
延長サポート終了メインストリーム サポート終了日:2018年1月10日(米国日時2018年1月9日・終了済み)延長サポート終了日:2023年1月11日(米国日時2023年1月10日・終了済み)[42][43][43]

Windows 8.1(読み方については諸説あるため後述)は、マイクロソフトが2013年10月18日より(日本では同年10月17日の20:00より)提供するオペレーティングシステム。コードネームは「Windows Blue」。Windows 8の一部仕様変更・改良版として、アップデート時現在既にWindows 8を利用しているユーザーはWindowsストアを通じて無償でアップデートすることができた。内部バージョンは6.3[44]

マイクロソフトは同年3月26日に開発を公式に認め、5月8日にはパブリックプレビュー版が6月26日から28日にかけて開催されるBUILD 2013カンファレンスで公開されることを明らかにし、正式リリース時期を公式ブログで明らかにした[45][46]。5月14日に開催されたJ.P.モルガンテクノロジー主催のカンファレンスでTami Rellerによって正式名称が「Windows 8.1」に決定したことが明らかになった[47]

5月30日には新機能の一部詳細が明らかにされた[48]

6月26日にストアを通じて、プレビュー版のダウンロードが開始された[49]。6月28日にはプレビュー版のISOイメージファイルも公開された[50]

アップデート時現在、Windows 8を利用しているユーザーはWindowsストアから無償で同じエディションへのバージョンアップが可能かつ(2024年2月現在ではWindows 8.1の延長サポートが終了済となっているため、同時にWindows 8からWindows 8.1への無償バージョンアップのサービスも既に終了済となっている)、有償のリテールパッケージ版でもバージョンアップが可能。Windows 7、VistaおよびXPを利用しているユーザーの場合は有償のリテールパッケージが必要。クリーンインストール版のみ提供でWindows 7からのみ全てのファイルが引き継がれる。

Windows 8.1 のライフサイクルポリシーは Windows 8 と同一の下で設定されており、Windows 8 のユーザーがこのポリシーに基づくサポートを受けるためには、Windows 8.1 へ正式提供から2年以内にアップグレードする必要がある[51][52]。このライフサイクルポリシーの形態は、以前の Windows 向けにサービスパックがリリースされた際にも適用されている[53]

Windows 8.1 には、WDDM 1.3の採用や[54]DirectX 11.2の追加[55][56][57]、UIの改善、設定の引継ぎが可能なOSの変更など、OSの仕様を変更する修正が多く含まれる。

サポート ライフサイクル ポリシーなどの観点から、Windows 8 に対する Windows 8.1 の扱いは以前の Windows におけるサービスパックに近いものである[58] が、既存のサービスパックでのバグフィクスの範囲を超えた数多くの修正が含まれている[59]。マイクロソフトは「Windows 8.1はサービスパックではなく、全く新しいWindows」[60] であると主張している。

なお、Windows 8.1の「8.1」は読み方が一定ではない。「エイトドットワン」「エイトポイントワン」「はちてんいち」「はってんいち」等の読み方がよく知られている。Windows 8の正式名称が「ウインドウズエイト」であることを鑑みれば「エイトドットワン」または「エイトポイントワン」が道理的に正しいことになるが、家電量販店では主に「はってんいち」という呼称を採用していた(「はちてんいち」とする企業もあった)。これはかつてのOSであるWindows 3.1も同様であるが、「3.1」の読みは「さんてんいち」の呼称でほぼ統一されている。「はってんいち」や「さんてんいち」と呼称されることの多い理由は、日本語による語呂の都合によるところが多いためと推測される。

サポートライフサイクル終了後は最低でも一年以上に渡って既存の重要なダウンロードや情報がマイクロソフトのホームページ上に残されるのが慣例となっており、オンラインセルフヘルプサポートと呼ばれる。例えばWindows 8.1の延長サポートが終了後、2024年1月9日(日本時間1月10日)までマイクロソフト公式サイトからISOイメージを入手可能だった(2024年8月現在、すでに閉鎖済み)。

スタートボタン

Windows 8で廃止されたスタートボタンが、ユーザーからの意見を反映して復活した。機能は7までのスタートボタンとは異なり、スタート画面(モダンUIのタイル画面)を表示するためのボタンである。なお、設定を変更すればタイル画面の代わりにデスクトップアプリケーションを先頭に表示する「アプリ」ビューを表示させることもでき、Windows 7 までのスタートボタンの機能に近づけることができる。

また、スタートボタン(マーク)を右クリックするとWindows 8には無かったシャットダウンなどの電源操作やコントロールパネルを開くなどの項目が表示される。

スタート画面

スタート画面の背景をデスクトップを透過したものに変更することが可能になった。また、起動(ログオン)完了後に表示される画面やアプリを全て終了した後の画面を、スタート画面の代わりにデスクトップに設定することができるようになる[61]

ライブタイルのサイズの選択肢がWindows 8の2段階から4段階に増加。また、タイルを誤って移動させてしまうことを防止するため、タイルの移動方法も変更されている。

アプリの一括アンインストールが可能となる。

スタート画面を下から上方向にスワイプすることで、アプリの一覧が表示される。マウスの場合は、下部の矢印をクリックすることで表示される。

アプリの新規インストール時に、タイルがスタート画面に自動追加されなくなる。また、新しくアプリをインストールすると「新規」と表示される。

エクスプローラー

「コンピューター」の名称が「PC」へ変更。英語版では「This PC」。ライブラリと統合されている。

ロックスクリーン

ロック画面からSkypeの呼び出しやカメラの起動が可能となる。

より多くのカラー壁紙、壁紙が設定可能で、デスクトップの壁紙も設定可能。フォトフレーム機能も搭載。

ソフトウェアキーボード

Windows 8では非対応だったフリック入力に対応する。ただし、サードパーティ製のIMEからは利用することはできない[62]

クライアントHyper-V

従来のクライアントHyper-Vに対し、今回はコピー&ペースト、オーディオ再生/録音、USBデバイスの各サポートなど、ホスト - ゲスト間の連携機能に対応しており、Windows 7の上位エディション(Professional、およびEnterprise、Ultimate)に搭載されていたVirtual PCの機能とほぼ同等になり、使い勝手が向上した[63]。ただしゲストOSがPro以上のエディションのWindows 8.1(x64/x86)、またはPro以上のエディションのWindows 10(x64/x86)の場合に限り、この機能が利用できる(無印の8および8.1の場合のみ、基本的にPro以上のエディションにアップグレードすることで使用可能となるが、アップグレードしない場合ではVMware Workstation(現・VMware Workstation Pro)、およびVirtualBoxなどのType 2型のハイパーバイザは稼働するため、一定の用途では代替となる)。

検索チャーム

改良されて、パソコン内の「ファイル」(OneDrive内も含む)・「設定」・「Web上の画像」・「Web上の動画」を検索チャームからまとめて検索できるようになった。

検索結果は、カテゴリ別、または検出場所別に分類される。

設定、その他

Windows 8ではコントロールパネルでしかできない設定がPC設定アプリからも一部可能となる。

3Dプリンタの利用が標準でサポートされる。

Windows エクスペリエンス インデックスのGUIの廃止。ただしスタートボタンを右クリックし、「コマンドプロンプト (管理者)」を選択し、コマンドラインでwinsat.exe formalを実行すればWindows エクスペリエンス インデックスを測定できる[64]

タスクバーの透過効果がやや高められ、Windows 7のそれに近い感じになっている。

日本語フォントとして、字游工房より游書体(游ゴシックと游明朝)が追加された。

Windows 8ではWindowsストアで有料のアプリを購入する際にクレジットカード、またはペイパル(PayPal)の決済アカウントによるポストペイド決済が必要だったが、Windows 8.1ではそれらの決済に加え、新たにWindowsストア専用プリペイドカード「Windowsストアギフトカード」(2000円分・5000円分の計2種類)によるプリペイド決済が可能となった[65]

Internet Explorer 11

より高速化され、HTML5のサポートも改善した。タブ同期機能の他いくつかの新機能が搭載される。タッチパフォーマンスの改善。Modern UI版のIE11では、アドレスバーを常時表示可能になった。

Windows ストア

ユーザーにアプリを勧める機能が追加された。アプリのアップデートは、バックグラウンドで自動的に実行される[66]

Skype

「メッセージング」を置き換える形で標準搭載される[67]

OneDrive(旧SkyDrive)

本バージョンよりOSに統合されており、ローカル同期の対応や同期設定の柔軟性が増すなどのメリットがある一方で、OSのログインアカウントとOneDriveのアカウントが分離できなくなる、同期フォルダーを変更できないなど、デメリットが指摘されている[68]

Windows 8.1 Updateとは、2014年4月2日(アメリカ時間)にサンフランシスコで開催されたBUILD 2014で発表されたWindows 8.1の大型アップデートのことである。同日、MSDNサブスクリプション会員向けに先行公開・提供された。一般公開・提供は、米国時間2014年4月8日になる(日本時間4月9日)[69]。このアップデートで内部バージョンの番号に変化はない。

Windows 8.1を既に導入済みのユーザーはWindows Updateを通じて適用できる。なお、マイクロソフトは本アップデートプログラムの適用期限を2014年6月10日と定めた。Windows 8.1でそれ以降アップデートを適用していない場合は、この日以降セキュリティ更新プログラムが提供されなくなった。なお、期限後でもこのアップデートを行えば、2023年1月までの更新プログラムは適用できるようになる。

また、2014年5月からは適用済みのDSP版、およびリテール版、ダウンロード版の販売も順次開始され、購入することで新規にインストールした時点でWindows 8.1 Updateが導入された環境をつくることができる[70]

また、その後は順次アップデートで機能を追加する形になり、大型アップデートは行わず、主要な新機能の追加はWindows 10で行われることになった。

マイクロソフトが誤ってサーバーからダウンロード可能な状態にしていたため、公開前に簡単なレジストリ操作でダウンロードできる時期があった[71]

Windows 8.1 August Update

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2014年8月にリリースされたが、インストール後にブルースクリーンになってしまう不具合が多数報告され、更新プログラムの提供も停止された。

Windows 8のシステム要件は、Windows 7とほぼ同じであるが、新たに追加された要件としてPAENXSSE2が搭載されたCPUでなければインストールできない。64ビット版Windows 8.1では、さらにCMPXCHG16b、PrefetchW、LAHF/SAHF 命令の搭載が追加要件として設定された[72][73]

ただし、インテルの「Kaby Lake」「Gemini Lake」以降、およびクアルコムの「MSM8996」以降、AMDの「Bristol Ridge」以降の各種次期マイクロアーキテクチャなどについてはWindows 10以降のWindowsが対象となり、Windows 8.1以前のWindowsは非対象となる[74]

Windows 8 最小ハードウェア仕様要求

32 ビット 64 ビット
プロセッサー 1.0 GHz 以上のPAE、NX、SSE2を搭載するCPU 1.0 GHz 以上のPAE、NX、SSE2を搭載するx64互換CPU(Windows 8.1 の場合はさらにCMPXCHG16b、PrefetchW、LAHF/SAHF 命令を搭載していること[72][73]
物理メモリー 1 GB 以上 2 GB 以上(Windows 8.1 Update 適用済では 1 GB 以上)
グラフィック WDDM 1.0 以上の対応ドライバが提供されている DirectX 9.0 以上の GPU
ストレージ 16 GB 以上 20 GB 以上(Windows 8.1 Update 適用済では16 GB 以上)

特定の機能を使用するための追加条件

DVDパッケージ

Windows 8 では、新規インストール向けのリテール版が廃止され、DSP版でのバンドル販売の制限がなくなるなど、Windows 7 から提供形態が大きく変化した。

Windows 8.1 ではさらに方針を転換し、アップグレード版が廃止された。これによりDSP版を加えて[75]、全てのバージョンがダウンロード、またはパッケージ(リテール/DSP)版のフルバージョン・ソフトウェアとして提供されることになった[76]

DSP版の販売形態はWindows 10発売を機に見直され、従来のDSP版パッケージの在庫が無くなり次第、Windows 8.1/8.1Proもパーツ類とのバンドル販売に移行する[77]

Windows 7の6種類から、さらにエディションが整理されて4種類(8.1では5種類)となった。一般向けのエディションは単に「Windows 8」とよばれるものと、その上位版の「Windows 8 Pro」である。共に32ビット・64ビット版が提供される[78]。2013年1月31日までは、安価で購入することができ、Proパッケージ版(アップグレード)が5,800円(消費税別)、Proダウンロード版(アップグレード)が3,300円(消費税別)であった。Microsoft Storeでは、Pro、およびPro Packがいずれも5,800円(消費税別)であった。プロダクトキーは32ビット・64ビット版共通であるので、プロダクトキーを購入した後、どちらかを自由に選ぶことができる。なお、無印からProへのステップアップグレードは、Windows 8/8.1 Pro Packを購入(Windows Anytime Upgradeを参照)。

Windows 8(無印)

一般家庭やActive DirectoryのないSOHO/中小企業向けのエディション[79]。Windows 8の基本的な機能をすべて搭載している。他のエディションと区別するときには「無印」、「Core Edition[80]」と呼ばれる。Windows 7の「Starter」「Home Basic」「Home Premium」エディションに相当する。なお、マイクロソフトの公式ウェブサイトによると、このエディションは発売当初から2013年1月31日まではDSP版、および特定のタブレットとメーカー製パソコンにプレインストールされた状態でのみ入手可能となっていたが、2013年2月1日より、Windows XPの「Home Edition SP3」およびWindows Vista(SP1以降)の「Home Basic」「Home Premium」、Windows 7の「Starter」「Home Basic」「Home Premium」の各ユーザーを対象とした同エディションのアップグレード版が提供された(後述参照)。

Pro(プロ)

(個人の)上級ユーザーや企業(法人)向けのエディション[79]。無印に搭載されている機能のほか、ビジネス用途の機能(Active Directoryへの参加、リモートデスクトップホスト、ファイルの暗号化など)が搭載されている。「Windows Media Center」は別途、追加で搭載できる。Windows 7の「Professional」「Ultimate」エディションに相当する。発売当初から2013年1月31日まで実施されていたWindows 8優待アップグレードキャンペーンではこのエディションが安価で提供されていた。Windows 7の場合Windows XP Modeを使用するにはProfessional、Enterprise、Ultimateを購入する必要があり、それを目的とするユーザー層が顧客となったが、Windows XP Modeが使えないWindows 8の場合、Proを購入する利点は低くなる。

Enterprise(エンタープライズ)

ボリュームライセンス契約者に提供される、企業向けのエディション[79]Windows Media Centerを除くWindows 8の全ての機能が使用できるエディションである。Windows To Go, DirectAccess, BranchCache, AppLocker, Services for NFSなどのEnterpriseのみの付加機能がある。Windows 7の「Enterprise」エディションに相当する。

with Bing

2014年5月に発表されたOEM出荷元でのInternet Explorerの検索エンジンをBingから変更することを禁止する代わりに9インチ未満のデバイスには無償、当てはまらなければ有償[81]での提供を行うプリインストール専用エディション。ユーザーが後から検索エンジンを変更、または別のブラウザをインストールすることは可能。それ以外は無印に準ずる。

Windows RT

ARMアーキテクチャのプレインストールPCやタブレット向けのWindows 8で、以前は「Windows 8 WOA (Windows on ARM)」と呼ばれていた[79]。Windowsに含まれるいくつかのアプリケーションを除き、デスクトップアプリケーションが動作しないなど大きな相違がある。

単に「タブレット向け」と説明される場合もあるが、インテル製チップやインテル互換チップを採用したタブレットにはx86またはx64版Windows 8が搭載される。

エディションごとの機能比較表

(無印)/ with Bing Pro Enterprise Windows RT
供給方法 小売(with BingはOEMのみ)またはOEMライセンス 小売またはOEMライセンスおよびボリュームライセンス ボリュームライセンス ARMタブレット端末
32ビット / 64ビット 32/64ビット 32/64ビット 32/64ビット 32ビット
最大CPUソケット数 1 2 2 1
最大物理メモリ容量 (RAM)(64ビット[82] 128 GB 512 GB 512 GB
最大物理メモリ容量 (RAM)(32ビット[82] 4 GB 4 GB 4 GB 4 GB
Windows 7 Starter, Home Basic,Home Premiumからのアップグレード 対応(with Bingは非対応) 対応 非対応 存在しない
Windows 7 Professional, Ultimateからのアップグレード 非対応 対応 非対応 存在しない
スタート画面・ズーム・Live Tiles 対応 対応 対応 対応
Windowsストア 対応 対応 対応 対応
プレインストールアプリ 対応 対応 対応 対応
Internet Explorer 10 搭載 搭載 搭載 搭載
Microsoft アカウント 対応 対応 対応 対応
デスクトップ 対応 対応 対応 対応
Windows Defender 搭載 搭載 搭載 搭載
スマートスクリーン 対応 対応 対応 対応
システム言語の変更 対応 対応 対応 対応
Windows Media Player 搭載 搭載 搭載 非搭載
ファイル履歴 対応 対応 対応 対応
ISO・VHDマウント 対応 対応 対応 対応
リモートデスクトップ(クライアント) 対応 対応 対応 対応
ピクチャパスワード 対応 対応 対応 対応
PCリセット・リフレッシュ 対応 対応 対応 対応
スナップ 対応 対応 対応 対応
タッチキーボード 搭載 搭載 搭載 搭載
BitLocker and BitLocker To Go 非搭載 搭載 搭載 非搭載
Windows To Go 非対応 非対応 対応 非対応
VHDからのブート 非対応 対応 対応 非対応
クライアント Hyper-V(64ビット) 非搭載 搭載 搭載 非搭載
Hyper-V リモート管理ツール 非搭載 搭載 搭載 非搭載
リモートデスクトップ(サーバー) 非対応 対応 対応 非対応
Office Home and Student 2013 RT[注 3] 非搭載 非搭載 非搭載 搭載
Services for NFS 非対応 非対応 対応 非対応

Windows 8のパッケージのデザインは、WindowsロゴにLayers、Liquid、Swim、Garden、Sonntagの5種類の模様が描かれた5種類のバージョンがある。[1]

Windows 8

前述の通り、Windows 8 において、フルインストール・リテールパッケージは提供されない。新規インストールには DSP 版が必要であった。

2012年10月11日より Windows 8 DSP版の予約受け付けが行われた[84]。「DSP版 Windows 8 Pro 発売記念パック」も数量限定で発売され、Windowsロゴ入り「Microsoft Wedge Touch Mouse」とWindows 8の萌えキャラ、窓辺ゆう&窓辺あいオリジナルテーマパックやボイスなどが入っている。

Windows 8 / Windows 8 Pro アップグレード版は、リテールパッケージまたダウンロード販売を通して提供された。

Windows 7からは、ファイルや設定、ソフトウェアを保持したままWindows 8へアップグレードが可能であった。Windows Vista(SP1以降)ではファイルや設定が、Windows XP (SP3) ではファイルのみを保持したままアップグレードが可能であった。

Windows 8.1

前述の通り、Windows 8.1 では方針を転換し、DSP 版に加えてアップグレードおよびフルインストールが可能なリテールパッケージが提供されている[76]

2013年10月4日より Windows 8.1 DSP 版の予約受付が行われ[85]、同月18日にリテール版などとともに販売を開始した[75][86]

Windows 8.1 のアップグレードパッケージは存在せず、リテールパッケージまたはダウンロード販売を通して提供される、フルインストール版が利用できる。

設定およびアプリケーションの引継ぎは Windows 8 からのアップグレードのみサポートされる。Windows 7 からのアップグレードでは、全てのファイルが引き継がれる。

Windows Vista/XP からのアップグレードでは、クリーンインストールのみサポートされ、ファイルも引き継がれない。マイクロソフトは、この理由を「_Windows 8.1はWindows XPまたはWindows Vistaが動作しているデバイスにインストールするように設計されていない_」[76]ためと説明している。

Windows 8 アップグレード優待プログラム

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2012年6月2日から2013年1月末の間、Windows 7 以前の Windows 保有者向けに、優待価格による Windows 8 Pro へのアップグレードキャンペーンが行われていた。

パッケージ購入

アップグレード版のDVDパッケージを店舗で購入する場合、上記のキャンペーン期間中に限り、69.99ドル(日本語版は5,800円)で購入可能であった[87][88]

ダウンロード購入

ダウンロード販売による優待プログラムは、2月2日(日本時間 8時頃)まで続けられた。

Windows 7 優待プログラム対象PC

優待プログラム対象の Windows 7 PC(店舗販売、BTO問わず)を購入した人が対象で、Windows 8正式リリース後に1,200円で Windows 8 Pro アップグレード版のダウンロード購入ができた[89][90]

旧バージョンからのアップグレード

前述のWindows 7機を購入した人を対象とした優待プログラムとは別に、旧版の Windows 利用者向けの優待プログラムが2013年1月末まで実施された。アップグレードインストール用のProエディションを39.99ドル(日本語版は3,300円)でダウンロード購入ができた[91]

Windows 8 Pro / 8.1 Pro のOEM版および、Enterprise を含むボリュームライセンス版 に限り、旧バージョンへのダウングレードが認められる[92][93]

いずれもライセンス上の話であり、行使するには旧OSのインストールメディアおよびプロダクトキーを別途用意する必要がある。なおボリュームライセンス版のXP以降については認証方法が通常の製品とは異なっており、専用のインストールメディアとプロダクトキーが用意されている。

2016年9月現在の時点では、法人向けの大手PCメーカー製(NECデルレノボHP富士通東芝など)の一部機種でダウングレード権を適用してWindows 7 Professional(主に32ビット版)を初期インストールしたPCが発売されていた。なお、その場合でもユーザーはWindows 7 Professionalのプロダクトキーを入手することはできず、当該PCに対しては、別途インストールメディアおよびプロダクトキーを入手しない限り、プロダクトキー入力が必要となるクリーンインストールはできない。

Windows 8 発売後の Windows 7 の併売

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2014年1月からはWindows 7(SP1適用済)もWindows 8と同様にパーツとのセットでない新たなDSP版という形での販売が始まり[96]、前年に出荷の終了したリテールパッケージ版Windows 7[97] に代わって、引き続きWindows 7は単体購入が可能となった。その後、DSP版のWindows 10発売後は同DSP版のWindows 7(SP1適用済)/8.1(Update適用済)とも在庫が切れ次第、順次パーツとのバンドル(セット)販売に移行することになった[77](既に出荷終了済となった在庫分のみのWindows 8/8.1(Update未適用)はパーツとのバンドル販売に対し対象外)。

ただしOEM版については販売は継続してはいるものの、利用者側での選択の余地が限られるため、新規にOS付きPCを購入する場合にのみ問題となりうる。少なくとも2013年5月時点で、家電量販店アマゾンなどの通信販売業者といった一般流通ルートで市販されている新品PCのほとんどすべてはWindows 8プリインストール機に切り替わっている。そのため、新品のWindows 7機の購入は旧モデルの在庫品や展示品などのアウトレット販売、大手PCメーカー製通販専売オリジナルモデル(法人向けと見られるWindows 8 ProダウングレードによるWindows 7 Professional機が一部の通販業者に流れている)を除き、直販BTOメーカや内外大手メーカの直販によるダウングレード権を適用した一部法人用機種(個人で購入できる場合もある)、一部パソコンショップやBTOメーカ(例:エプソンダイレクトマウスコンピュータードスパラユニットコム系など)によるオーダー機(当初からダウングレードの対象にならない Windows 7 Home Premiumの選択が可能)のほかは、不可能である。

2014年1月、ヒューレット・パッカードは、「旺盛な需要に応えるため」に、コンシューマ向けにWindows 7をプリインストールしたPCを$150引きで販売すると発表した[98]

2012年から2013年にかけて、同時期のPC(デスクトップ、ラップトップ)売上は全世界で14%減少したが、この不調の原因の大きな部分はWindows 8にあり、このバージョンは「flop(ばたばたするもの、興業上の失敗)」だとする意見が業界には多い[99][100][101]

2012年10月25日、東京・秋葉原で行われたWindows 8発売前日イベント

2011年

2012年

2013年

2014年

2015年

2016年

2017年

2018年

2023年

  1. ^ いわゆるネットブックでは、縦方向の解像度が足りない。

  2. ^ 2005年頃から2008年頃までのワイド画面の主流だった1280×800では、横方向の解像度が足りない。

  3. ^ 日本国内版においては商用利用ライセンスが別途不要なOffice RT 2013が搭載されている[83]

  4. ^ 両者共に購入する際にあたっては64ビット版、または32ビット版のいずれかを選択する必要がある。

  5. ^ Windows 8の場合はアップグレード版のみが提供されていたのに対し、Windows 8.1ではクリーンインストール版のみが提供される(これまで通り64ビット版と32ビット版の各インストール用のDVD-ROMとプロダクトキーがセットで同梱)。

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