福岡/小郡 何気ない日本三大合戦舞台 - トラベルとかナントカ【日本全市訪問】 (original) (raw)
福岡県小郡市、西鉄/小郡駅からの歩き旅です。
(2011年3月当時)
●駅前通り
駅前ロータリーから西へと通っている通りです。
中層の商店が立ち並ぶ中で、高層マンションがちょいちょい見えていて、という
駅前風景になっています。そのおかげか、閑散という感じではなく、それなりの
街感?はあります。
甘木鉄道の小郡駅はこれを右にそれた形に位置しており、200mも歩けば
行き着きます。
●街灯
小郡には織姫彦星の伝説があり、「織姫オーディション」なるものがあったり、
ゆるキャラも「彦星くん、織姫ちゃん」なるものが存在しています。
●小郡市役所(本館)
西鉄小郡駅から出た冒頭写真は駅西側ですが、市役所は駅東側にあります。
という訳で反対側に回り込んでのここ小郡市役所です。
この建物は4F建ての「本館」で、他に5つほどの別館が周辺を固める感じで
建っています。本館は昭和37年築でそこから増築や耐震対応などを経て、
今に至るというところです。人口5万人台の市役所の割に規模大きいな、というのが
感想でした。
●小郡市役所 南別館
本館とは唯一道を隔てた形で存在する「南別館」です。
本館のようなピシッとした建物とは対照的な感じで、コンクリート色丸出しな建物
となっています。昭和50年築との事で40年以上が経過しています。
正面に市役所別館という表示があるので分かったのですが、そうでなければ
金融機関の建物かと思ってしまいます。実際「福岡県南部信用組合」がこの市役所の
建物に入っていますが、この信組は久留米に本拠地があり16店舗を数えるといいます。
金融機関だけの建物ではなく、市役所の機能も有していて、信組は1Fの半分を
占める形で、残り半分は市役所の生活環境課などがあり、2F3Fも市役所の部署で、
農業振興課等々がここに入っています。金融機関の方と、市役所の方が知り合う
事もあるかな、という感じの共有の建物となっています。
●市役所前の道
市役所本館と南別館を隔てている道路で、市役所前の道という格好になりますが、
こんな感じの街並みです。
●市役所横の公園
市役所本館のすぐ東にある「東町公園」です。
とにかく碑が沢山建っているのですが、1359年に起こった大原合戦とよばれる
壮烈な戦いの舞台になったという事で、下に載せている写真のいちばん上の写真の
左端には「鎮魂」碑がありますが、これはその戦いの650年記念として2009年に
造られたものです。
この戦いはあまり知られていないかもしれませんが「筑後川の戦い」とも呼ばれ、
日本三大合戦のひとつとされている事があります。戦死傷者は2万5千を数える
といわれ、それだけに鎮魂費や関連遺跡が多数あるとか。結構地味にすごい場所
であったりしました。
ここはそれらのものが集結している感じで、特に夜になると「気」のようなものが
強く感じられるのかもしれません。
あまり歴史の教科書的には知られていない事かもしれませんが、この合戦により
南北朝時代の10数年間は九州では菊池氏が政治実権を握っていた形となります。
九州といえばどうしても島津氏や大友氏などを想像しがちですが、少なくとも
今の熊本県菊池市は今も自治体名としてその名が残っている格好になっています。
教科書では教えてくれない歴史を現地で学べるのも旅の醍醐味のひとつですね!
●無料回収
市役所や東町公園に面した道路を東へ(駅から離れて)進んだところに、
このような不用品引取りのスペースがありました。手書き感が凄かったです。
期間延長の「延」の字がよく分からない事になっていました。
●小郡郵便局
先程の引取り場のすぐ傍にある小郡市内の中心局です。
駅からだと400mくらい歩く事になるでしょうか。
山口県のJR新山口駅を最寄とする郵便局も「小郡郵便局」としてその名が残って
おり、駅名は小郡⇒新山口に変わっても郵便局名は変わりなかったようです。
●西側へ
最後に西側へ戻ってきましたが、そのワンカットを。
何という事はないのですが、この標識の角を右に曲がると小郡駅前の広場に
行き着く事となります。
左側に写っている西日本シティ銀行は、2004年に西日本銀行と福岡シティ銀行と
が合併してできたもので、全188店舗中160店舗が福岡県内にあるといいます。