沙東すず (original) (raw)

最新の日記はひとつ前からお読みください。

イベント出展予定

・2024/8/29(木)-30(金)の二日間で、京都国際会館で開催される国際昆虫学会2024の「昆虫グッズおみやげコーナー」の世話人を務めます。
入場・購入は残念ながら、国際学会の参加者のみとなります。世界から集まる昆虫研究者に、日本の虫グッズのクールジャパンっぷりを見せつける所存です。
mereco.hatenadiary.com
昆虫大学2024 2024/12/21(土)-22(日) 東京・浅草橋の東京文具共和会館にて開校予定です。出展者リスト等はあらためて公式サイトにて告知します。

『奇貨』販売ページ

紙版:BASEでご購入いただいた場合、通常3~7日で発送します。
satosuzu.base.shop
PDF版:20MBあるためPCでの閲覧向けです。クレジットカード決済のみとなります。
(Kindle Direct Publishingでの販売も考えていますが、現在準備中です)

(2023/11/20)SUUMO「マンションと暮らせば」に寄稿しました

suumo.jp

2024年9月30日 月曜日
編集サチコ氏からシラバス原稿のエンピツを入れたものをもらい、身が引き締まる思い。いろんなことが順調に遅れていて焦りばかり募るし脳におがくずが詰まってる気がするが、ウーウー言いながらがんばるぞ!ウー(伝説怪獣)。
18時に退社し、まずぬるめのお風呂で温まる。集中力のなさや落ちこみは急な冷えこみと連動している、とよく聞くし。

さっそく原稿修正にとりかかる。サチコ氏のエンピツは読み手としての違和感が的確なので、思考の流れをなぞっていくだけで筆が乗りはじめる。やっと面白くなった、という実感があった。いつも二稿で大修正するので編集者によっては嫌がられるが、面白くなるのであれば大正義だと思っている。

2024年10月1日 火曜日
早朝からミーティング。場合によっては海外出張が中止になるかもと思っていたが、それはなさそうで何より。とはいえ、いきもにあにはかなりの強行スケジュールで出ることになりそう。

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2024年9月23日 月曜日
起きてゴミ出しに行ったら爽やかで涼しくて、思わず窓を開けて二度寝してしまう。
菊川さんがうちの近くでおいしいビリヤニが食べられるお店を教えてくれたのを思い出し、今日はビリヤニと美術館の日にしようと決める。

店内のほとんどがパキスタン系と思われるお店でマトンビリヤニを頼んだら、チキンビリヤニならすぐできますとのことでそちらに。美味しかったのでいつか友達と来て、いろいろ頼みたい。

そのあと東京都現代美術館に向かい、高橋龍太郎コレクション展を見る。
精神科医のお医者さんによる圧巻のコレクション。わたしでも知っているような有名な作品ばかりで、途中からなんだか現代美術の教科書を読んでるような気分に…こういう圧倒的なコレクターが作家を有名にしてきた面も大きいのだろうけれど。
好きだった作品は青木美歌の車とガラスの作品、あとは〜の「サーフ・エンジェル」。これらが一堂に会する部屋が最高だった。


わたしが好きな作品って
・でかいor細かいやつ
・光ってるやつ
・どうぶつ感があるやつ
のだいたいどれかだよな…。でもみんなも好きでしょう。そうかそうか。

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2024年9月16日 月曜日
三連休さいごの日。ソファとノートパソコンの組み合わせで自分をだましだまし、フィリピンの旅行記を書く。

合間に、はちみせ「そこらへんの生活」展で入手した生活本『4162024830PM』と『ふし日記(改)』も読む。

『4162024830PM』は、2024年4月16日午後8時半ごろの生活を95人(!)が記録した本。
各自のなんてことない生活が、95人分並べてみるとその振れ幅の大きさから輝きだす。海辺の石がひとつひとつ違うような本です。わたしは上海出張のひとこまを書かせてもらった。

『ふし日記』、破局に端を発して、心のありようがまったく変わってしまったと感じている描写のひとつひとつが刺さる。改訂する前の版も読んだことがあるが、ヒリヒリする感触は変わらず。
食べられなくてどんどん痩せていく描写がある一方で、出てくる食べものがいちいち美味しそう。
アソビさんは、もともと食べることを大事にしている人なんだろうな。そして出てくる食べものはアソビさんになんとか食べさせようとする周囲の人たちの心配や思いやりそのものだから、単に食べることを超えてさらに美味しそうに見えるのだろう。
今ならはちみせで買えます!
83s.shop
83s.shop

予定の作業の半分も終えられず、来週に託す。来週っていうか今週か…。

2024年9月17日 火曜日
お昼に貸し会議室を借りて、展示を依頼する方とオンラインで話す。他にもいろいろお願いしたが快く受けていただきありがたい限り。この方の展示はみんな喜ぶと思います!

会社の食堂で福岡出身の人と九州弁で話すのがおもしろくて話しこむ。
「そげんことある?」「あるとよ〜」「どげんかせんといけんやん」「どうもこうもならんよ」「地獄やんか」って永遠に言ってるだけなんだけど。

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camp-fire.jp
本日オープンしたこちらのクラファン、ちょっとだけ協力したのでブログを書きます。
まずはこちらの照明をごらんください。


(※今回のプロジェクトの返礼品は汁椀タイプで、クリア球が付属します。詳細はクラファンページをご確認ください)

真鍮削り出しの金具も高級感があって、ちょっとよそでは見られない感じ。うちの雑多なキッチンにも合うのは、やはり元が食器だからか。存在感がある一方で、意外といろんなところに馴染むんじゃないでしょうか。
能登の民家や蔵には輪島塗のお椀セットや足つきのお盆とか、こうした漆器が大量に眠っていて、現代の台所事情では歓迎されにくいところがあるけれどそのまま廃棄するにはしのびない。漆器って、注意事項はいきなり熱いものを注がないとかぐらいで実際にはそんなに扱いが面倒なものではないんですが。でも現代の作家ものの漆器ともまた趣が違うもんね…。そこでランプシェードにして再利用をはかります、というのが今回のお話です。

プロジェクトをやっている佐藤さんは、東京の会社員ですが能登半島の志賀町・赤崎集落というところでも宿「TOGISO」を運営しています。赤崎は観光地化されていない美しい家並みが残っていて、すごくいいところらしい。宿の裏の海で遊んだりもできるそうなので、わたしもいずれ磯友達を誘って行くつもり。
togiso.jp

海が近い別拠点を持ちたいというのはかねてからのわたしの憧れで、以前からTwitterでフォローしていたら、今年になってお会いして話を聞けることに。土地の良さを強くプレゼンされると拠点が欲しくなってしまう性分なので、今は三浦半島か鳥取か佐渡ヶ島に別宅がほしいです。
「話の流れによっては能登に家を買いたくなってしまうのでは?!」と半分怯えながら楽しみに(註:家の押し売りは一切されてません!)今年の年明けで約束を調整していたら、帰省中の一月二日にあの能登の震災が発生。
その直後から佐藤さんはTOGISOを復興の中継基地にするためにすごい勢いで動きはじめ、車に山盛りの充電バッテリーや支援物資を積んで行ったりしていました。そんな忙しいなかでいろいろ能登の話を聞かせてもらい、自分にできる応援はしたいなと思いました。

【令和6年能登半島地震】能登の古民家宿TOGISOを復興支援拠点として整備したい - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)
廃棄される輪島塗漆器を活用したランプシェードの商品化にご協力ください! - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)
TOGISOの復興拠点化とか今回のランプシェードの第一弾のクラファンに支援する際、返礼品なしのプランにしていました。わたしは自分でも何度かクラファンはやったことがあり、返礼品の管理が大変なことも知っているので。照明もいいものだとは思ったけれど、うちにはもうつける場所がないかなと思っていた。
そうしたら「いいものができたので自慢したいからひとつ送ります」とのことで「もうつける場所がないよ~」と言いながら試しにキッチンにつけてみたところ、あまりに似合っているのでびっくり。

ダイニングテーブルからここのキッチンを夜に眺めるのが好きなのですが、いいアクセントになりました。

うちでの使用風景も撮影に来てくれて、クラファンページにも使っていただいています。
震災の傷も癒えない中の9月の集中豪雨で、輪島や珠洲の甚大な被害が報道されています。支援のひとつの選択肢になるといいなと思います!

2024年9月9日 月曜日
昆虫学会から帰ってきたあたりから、正解を探して一瞬固まることが増えてる気がする。だれかの話の意味がとれないときに遠慮してすぐに聞き返せなかったり、頭に浮かんだことを口に出せなくてあとから相手に言われて後悔する。
社交性が尽きているのかもしれない。一時的なものだといいが、もしくは「ない社交値性を理性でカバーして補っていたのが年月とともにうまくいかなくなってきてる」説もあって、これは怖いですね。運動とかで意識を意図的にリセットしていったほうが効くかも。しれない。

明るいうちに会社を出て、池袋に飲みに行く。月次のゾネ会(アマゾネス会の略)(語尾がゾネの女しかいない)(定期的に女だけの村を作りたいと鳴くが、村が崩壊するストーリーをフィクション・ノンフィクション問わず学習しすぎており基本は悲観的)(世を儚んでいるのでせめて美味しいものを食べたい)である。
雲南料理の店に予約なしで突撃。のそ子さんに梨をいただき、わたしは国際昆虫学会のおみやげを配る。

のそ子さんのバッグの柄がアマゾネスだった!そしてくまののバッグはレザーの巨大イカ。
中華ワインを飲んで滋味にあふれたキノコと鶏のスープを食べながら、津々浦々の海に遊びに行きてェな!という話をする。この三人だと、だいたい二〜三本ワインあけがち。
22時ごろにおねむになったのそ子先生が帰り、わたしとくまのはさらにワインを一、二杯飲んで帰る。

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2024年9月2日 月曜日
韓国から来た出張者ふたりを二週間部署で受け入れることになっていて、わたしがメインの窓口なので責任重大である。しかしふたりとも日本語はペラッペラだし日本には住んでいたこともあるし、なにより気さくですてきな人たちなので悪い緊張ではない。

先週、金沢を通ったときに「旅の上書き」について考えていた。
だれかと行った旅行が、そのときは楽しくてもトラウマに近い嫌な思い出になることがある、という話を友達としていて「あえて別の人とまた行くのがいちばん効く」という結論になったんだった。
わたしは金沢で「上書き」に伴われたことがあって、そしてその人はわたしにしっかり嫌な思いをさせたので、わたしも金沢で「上書き」したい。
次に金沢に行くなら、わたしもだれか別の人と上書きするか、あるいは一人でもものすごく新しい体験をしに行くのでもなければ、たぶん黒い気持ちがつきまとう。それってすごく面倒くさい。でも、今は九谷焼というフックがあるからそこまで難しいミッションじゃないかも。
そんなことを考えながら、夜は昆虫大学シラバスの構成案を作る。

2024年9月3日 火曜日
朝から洗濯をして国際昆虫学会の写真をみんなに送り、昼は昆虫大学シラバスの構成を編集者サチコに送る。バリバリ働いているかのようだが、すべて昨日やるつもりだった作業。イベント後には動けなくなるのが当たり前、落ちこんでもしかたないしかたないと呪文を唱える。落ちこまないのは無理でも、落ちこむのが通常なのだと認識する。
落ちこみついでに、気まずいお断りのメールも一通送る。元の問題がうまく解決してくれればいいのだが、難しいんだろうな…。

海外拠点から来ている出張者と、実際に資料を見ながらいろいろと話す。そのあとも明日の準備をしていたら23時近くに。会社を出ると涼しくて秋!って感じでテンションが上がる。
学会後に届いていた輪島塗の照明を開けてみたら、とてもかわいい。さっそくライティングレールに取り付ける用の金具を注文する。

2024年9月4日 水曜日
昨夜の夜中にハンターハンター38巻の電子配信が来たのだが、字が多すぎてすごい序盤で寝てた。最近の展開、読む麻酔みたいなとこある。いい映画や演奏会で寝てしまうのと同じで、面白くないのではなく気持ちよく寝てしまうんです。

しゃしゃり出るには権限がないし、黙っているには責任があることで気を揉む。自分にできることはしたつもりだが、すっきりしない。
知人にラインで話を聞いてもらってなんとか気をとりなおし、輪島塗の照明を部屋に飾った。

これはしゃれとんしゃるわ〜。漆の朱と削り出しの真鍮が一見派手なのに、うちにめちゃくちゃ馴染む。キッチンにしっくりくるのは食器でできているからか。
この場所にはちょっと明るすぎるので、フロストガラスの電球に付け替える予定。

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