好きな場所に行くからねっ! // 週末長野の旅⑨ 映画祭と茅野駅前商店街の喫茶店「琥珀」 (original) (raw)

お昼ごはんは鰻にしようとあらかじめ調べてあったのですが、なんと!臨時休業。なんてついてないんだっ!駐車場に車を停めたので、その辺りをうろうろ。週末はその県の中心都市でない場合、どの県でも一緒ですが茅野も同じように閑散としています。お天気が良くないせいもあって、なんだかさみしい。

うろうろしているうちに映画館を見つけました。映画館の前にはテントが張られていてイベントをやっているみたい。
2012_10_28小津安二郎映画祭 (2)
ポスターを見ると「小津安二郎」の文字が・・・近づいて良く見ると映画祭をやっていたのでした。えーーー全然知らなかった・・・知っていたら、フランス車どころじゃなかったです。こっち優先。
2012_10_28小津安二郎映画祭 (1)
映画館の中へ入っていって、パンフレットをいただいてきました。来年の日程はもう決定済。来年、2013年は小津安二郎監督生誕110年・没後50年ということで、3日間の開催です。9月27日(金)、28日(土)、29日(日)の3日間。来年は必ず来ますね・・とスタッフの方とお約束して帰ってきました。
ちなみに小津安二郎監督は「水がうまい。洒がうまい。空気がうまい。」と蓼科高原を大変気に入っていたそうで、昭和38年に没するまで野田高梧氏と、数々の名作を送り出した地なのだそうです。

その後、お昼を食べられるところを探したんですが見つけられず、鰻食べた後にお茶を飲もうと思っていた喫茶店へ。こちらの喫茶店、ほとんど情報がなかったんですが何となくよさそうな気がしたんです。その名も「珈琲館 琥珀」。いかにも古くからある喫茶店の王道のネーミング。お店は2階です。
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週末なので、お休みかもと恐れていたのですが、問題なく営業していました。階段の入口には白樺の木で作ったと思われるワンちゃんのオブジェ。他のお店にもありましたから、商店街で作ったのでしょうか。
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お店はカウンターと椅子テーブル席があり、意外と席数が多いです。女性がお一人で営業なさっていました。
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「お食事メニューはないの・・」と最初に言われたのですが、普段はあるのかな・・・メニューも特に見当たらず「何か温かいものを・・」とお願いすると、「珈琲とかココアとか・・」というお返事でしたので、ココアをお願いしました。注文してから泡だて器で鍋をかき回す音。私のイメージ通りに作ってくれているみたいです。お砂糖は入っていなくて、お好みで入れるスタイル。一気に体があたたまりました。

窓際に座ったので、お店の看板が近くに見えます。
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手書きのようです。この字体がなんとも言えない。そう言えば、昔の看板って手書きだった・・。なんだか和みます。ずぅっとこのスタイルでやっているんだろうなぁ・・・。

あとで店主にお話を聞くと、もう30年以上営業しているということでした。もう止めようかな・・と思いながら毎年過ごしているのとおっしゃっていましたが、「来年も来ます。必ず!」と言ったら、その時まではやっててくれると約束してくれました。地元の方ばかりなのかしら・・・とちょっと心配しながら入ったのですが、店主は大変きさくな方で聞くとなんでも教えてくれます。
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そして特筆すべきは、このお店の真ん中にステレオがあること。レコードも並んでいて、希望したらかけてくれるようです。帰りにその話をしたら「あー聞かせてあげれば良かったわね」って。来年聞きます!来年。純喫茶好きにはお勧めの一軒です。喫茶店好きの私にはたまらないお店でした。